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上位4つの分野に焦点を当ててアーク閃光事故を削減

アーク閃光事故が危険で高くつくということは誰もが知っていますが、事故を防止するために適切な手段に焦点を当てていますか?

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Photos taken of Rockwell Automations TWB in Twinsburg, Ohio on August 15, 2017.

安全は引き続き産業アプリケーションの最重要事項です。それにもかかわらず、電気による重大な負傷と死亡事故は電気機器の周辺で今なお高い頻度で発生しています。従業員が被る被害に加えて、損傷を受ける資産および生産損失に関連した高額の金銭的損失も発生します。

効果的な電気機器メンテナンスにより人々と資産の両方の安全を推進するガイダンスの必要性は何十年も前から認識されていました。1968年頃、全米防火協会(NFPA)の理事会は機器製造メーカ関連の専門家、設置担当者、検査官、ユーザ、メンテナンス請負業者、およびエンジニアの代表による新たなNFPA委員会新たなNFPA委員会の結成を承認しました。また、委員会には、安全、労働、および保険機構からの代表者が、他の米国電気工事規定(NEC)およびNFPA委員会からの代表者とともに参加しました。

この新しい委員会の主要な目標は、「人命と資産の損失を削減するために産業用のアプリケーションで使用されている電気システムと機器の予防保全に関連した適切な文書を開発すること」でした。

委員会が設立された時点では、電気事故の非常に高頻度の発生は、定期的な間隔でメンテナンスが実行されていないことや電気機器に適切なメンテナンスが実施されていないためだとみなされていました。これらの電気事故は死亡、重傷を引き起こし、資産と生産損失のために大きな金銭的な打撃となりました。

委員会は、電気安全情報を分析する一番良い方法はその情報を4つの内容に分割することだと決断しました。

  1. 生産設計または生産規格
  2. 取付け基準
  3. メンテナンスに関する推奨事項
  4. 製品説明の使用

電気安全へのこのアプローチが最初に導入されたのは1960年代後半でしたが、今なお安全の向上にとって優れた基本的なガイダンスを提供しています。電気安全のこれらの4つの分野に重点を置くことによって、アーク閃光事故を削減するための計画にもっと確信を持つことができます。

  1. 生産設計または生産規格
    安全は製品選択から始まります。米国労働安全衛生局(OSHA) およびNFPAのような規制機関は両方とも、電気機器の取付けに関する詳細な法令や法規を規定しています。安全規格に適合した、またはそれ以上の性能を持つように設計された製品を施設のために選択することにより、従業員の安全を大きく高めることができます。当社の製品には、機器と従業員を保護し、パフォーマンスをモニタして、予想外の停止やダウンタイムを低減する安全機能が搭載されています。

  2. 取付け基準(米国電気工事規定と米国電気安全規程の中に含まれている)
    米国電気工事規定の目的は、電気的危険源から人々や財産を守る実践的な安全対策を提供することです。その目標に適合するためには、安全かつ適切な電気的接続を必要とします。米国電気工事規定の110条は、設置担当者にとって安全なだけでなく、その後に作業をするメンテナンス電気技師にとっても安全な取付けについて具体的な詳細事項を提供することに焦点をあてています。

    どの機器製造メーカも低電圧や高電圧であろうと、自社の機器の適切な取付け、および電気接続のために必要な方法について具体的な説明を提供します。ほとんどの場合、適切なスペースと接地場所を提供し、コントロール、ライン、負荷ケーブル接続を1台の電気機器に取付けるか、スイッチギアやモータ・コントロール・センタのラインアップに取付けます。

    ただし、製造メーカ間または同じ製造メーカからの機器でさえも、構成が同じだと想定することは決してできません。必ず、機器ベンダーによって機器ごとに提供されるユーザマニュアルの取付けセクションを参照してください。また、優れた実践は、プロバイダが機器の取付けの見積もりを提出する前に、契約したすべてのサービスプロバイダに対してこうしたマニュアルの取付けの詳細またはセクションを提供することです。これは取付けの成功のための具体的な指標を設定し、取付けの際の具体的な詳細事項を提供します。

  3. メンテナンスに関する推奨事項
    施設のそれぞれ固有の機器すべてに適切なメンテナンスを実施するのは、困難な課題です。機器は多くの場合、使用年数、バージョンがさまざまで、サプライヤが異なり、このことが混乱を引き起こすことがあります。アーク閃光を回避するには、施設の各機器のメンテナンス指示に従うことが重要です。すべての機器を同じ方法で取り扱うことは問題を引き起こすでしょう。例えば、今日の機器と比べて旧式の設計の機器は非常に異なったレベルのメンテナンスを必要とします

    下記はおよそ1950年頃のユーザマニュアルからの抜粋です。

    油浸接触器 - メンテナンス
    オイルと接点の寿命は、主に動作頻度、オペレーションごとの電源断の回数によって異なります。湿気、カーボン、およびその他の異物が存在すると、オイルの絶縁性が低下します。接触器の反復動作が非常に多い場合、結果としてスラッジ、カーボン、およびその他の汚染物質が過剰形成されます。平均的な稼動状態の場合、オイルと接触器は3か月ごとに検査することをお奨めします。検査時に、すべての稼働部品およびインシュレータからカーボン粒子やその他の異物をきれいに拭き取ってください。接点は接触状態を良好に保つために、やすりまたはエメリ布で清掃してください。6か月ごとに1度、オイルをフィルタに通すか、過度に炭化している場合は交換してください。新しいオイルは0.1インチ離れた(1)インチのディスクの間を測定したときに、最低22,000ボルトの絶縁耐力を持つ必要があります。

    今日のスイッチシステムは、もちろん、絶縁材料としてオイルに依存していません。また、製造メーカはやすりやエメリ研磨紙で清掃することも推奨してはいません。しかし、製造メーカにより提供されている取付けマニュアルにメンテナンスの要件と時間間隔が明確に記載されていてさえも、滅多にそうしたレベルのメンテナンスは今まで実施されていませんでした。なぜなら、そうしたメンテナンスは実質的に、6か月ごとの切換え装置の完全な停止と大がかりな分解を意味していたからです。その結果、これらの旧式な切換え装置の多くではオイル火災が普通でした。

  4. 製品説明の使用
    オペレータが製品独自の指示を無視した場合、安全規格を達成するために設計された製品を選択することで、すべてが解決するわけではありません。一般化せずに具体的なメンテナンス指示に従うことが重要であるように、オペレータが各製品の指示に従うことも重要です。従わない場合、アーク閃光事故のような危険のリスクが増加します。シンプルなメンテナンス品目についての仮定、例えば一般的な潤滑剤がすべての製造メーカの製品で汎用的に使用できるというような予想は、機器の重大なリスクを招くことになります。

電気安全のこれらの4つの分野に重点を置くことによって、アーク閃光事故の削減するためのアプローチにもっと確信を持つことができます。

アーク閃光削減機能が組み込まれている製品を求めている場合、CENTERLINE 1500高圧モータ・コントロール・センタをご覧ください。

公開 2020年12月7日

トピック: モータ・コントロール・センタ、低圧 モータ制御、高圧

John Kay
John Kay
Principal Application Engineer, Medium Voltage
John Kay is a Principal Engineer in the Medium Voltage Business Unit at Rockwell Automation. He is a Certified Electrical Technologist and IEEE Fellow. With over 40 years’ experience in the electrical field, he brings a wealth of knowledge in the areas of industrial control and protection technologies.
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