- 起動時の安全リスクの低減
- 世界的なコンプライアンスの合理化
- 市場投入までの時間の短縮
- 生産コストと運用コストの削減
- バーナー管理の最適化が容易

ローレンス・イクイップメント(Lawrence Equipment)は、あらゆる種類のフラットブレッドや揚げ物スナック向けの最新鋭機器の設計、エンジニアリング、製造を行なっています。顧客は、フォーチュン500企業から小規模小売店、そして世界中の家族経営のレストランまで多岐にわたります。1976年の創業以来ローレンス・イクイップメントはトルティージャとピザ業界をリードするイノベータとして、自動化によって機械の効率と性能を継続的に向上させてきました。12件以上の特許を保有する同社は、「自動化の最先端」を目指して限界に挑戦しています。ゴールドOEMパートナである同社は、製品の革新においてロックウェル・オートメーションと頻繁に協力しています。
- バーナー管理は燃焼およびプロセス制御とは別
- サードパーティベンダーのシステムでは、複雑な配線と複数のコントローラが必要
- トラブルシューティングのための可視性の欠如により、非効率性と安全リスクが生じた。
- 各国で安全認証が義務付けられていた。
- Compact GuardLogix™
- Studio 5000®内のバーナー管理アドオン命令スイート
バーナーは、加熱を伴うプロセスや機能のために産業界で広く使用されています。バーナー管理システムは、オーブン、炉、乾燥機、焼却炉、ボイラーなどのバーナーの安全な起動、運転、停止を保証します。
課題
ロックウェル・オートメーションがCompact GuardLogix 5380セーフティコントローラをリリースした際、ローレンス・イクイップメント社は、バーナーの安全を向上させ、安全と運用上のメリットも生み出せる可能性を見出しました。バーナー管理を燃焼およびプロセス制御に統合することが鍵となりました。
ゴールドOEMパートナであるローレンス・イクイップメント社の制御&オートメーションマネージャであるフロイラン・ミア氏は次のように述べています。「私たちは、お客様が安全で、操作と保守が容易で、診断が容易で、長年にわたって稼働し続けられる装置の開発を目指しています。お客様が適切に診断しなければ危険な状況に陥る可能性があるため、トラブルシューティングが容易でなければなりません。このイノベーションの原動力は、バーナー管理をより良く、よりシンプルに、より統合されたものにすることでした。」
時代遅れの安全システムの最新化
ローレンス・イクイップメント社のオーブンとフライヤーは、燃焼およびプロセス制御にロックウェル・オートメーションのCompactLogix™を採用して製造されていました。バーナー制御は、サードパーティ製のBMS (バーナー管理システム)によって、ハード配線された制御インターフェイスと、1つの入力に直列に接続されたシングル・チャネル・センサを介して制御されていました。そのため、システムの可視性が制限されていました。起動シーケンスごとに異なるBMSが必要だったため、複数のユニットが使用されており、組み立て時間と複雑さが増し、制御盤のスペースも必要になっていました。
ロックウェル・オートメーションとの長年にわたるパートナシップと、ローレンス・イクイップメント社の多くの顧客が既に自社の施設でロックウェル・オートメーションを採用しているという事実を踏まえ、同社はよりシンプルで統合された安全ソリューションの開発についてロックウェル・オートメーションに打診しました。この安全ソリューションがサードパーティ認証を取得することで、ローレンス・イクイップメントの全世界での迅速かつスムーズな設置と立上げが可能になります。
ソリューション
ロックウェル・オートメーションは、ローレンス・イクイップメント社による入力とベータテストを経て、Studio 5000®にバーナー管理アドオン命令スイートを開発しました。このスイートにより、同じGuardLogix™セーフティコントローラで、標準制御、機械安全、プロセス安全を単一の統合プラットフォーム上で実行できるようになります。可視性の向上により、バーナー管理のトラブルシューティングと保守が容易になり、エラーのリスクも軽減されます。
無料のアドオン命令スイートは、バーナー管理のすべてのシーケンスを管理するための標準コードを提供します。Studio 5000®をお使いになると、カスタムコードを記述することなく、複数のパイロットと燃料に対応可能な独自の統合安全BMSアプリケーションを迅速かつ容易に開発できます。BMSの種類や燃料の種類が多様であるにもかかわらず、このスイートは、さまざまな業界のBMSアプリケーションの大部分に対応できる柔軟性を提供します。
グローバルレベルでのコンプライアンスの合理化
エクシダによるバーナー管理アドオン命令スイートの安全認証を取得することは非常に重要でした。ミア氏は次のように述べています。「認証は、第三者の安全専門家に依頼したいと考えていました。この統合安全ソリューションを世界中で導入するには、認証が不可欠です。認証がなければ、すべてのお客様にご利用いただけません。」
バーナー管理アドオン命令スイートとGuardLogixセーフティコントローラベースのアーキテクチャの両方が第三者認証を取得することで、グローバルレベルでのコンプライアンスが効率化され、OEMメーカは安全要件への適合を迅速かつ容易にし、顧客はシステムの立上げを迅速に行なうことができます。
ローレンス・イクイップメント社にとって、ロックウェル・オートメーションのCompact 5000 I/Oシステムは、統合安全ソリューションの最終製品となりました。5069安全IOはTÜV Rheinland認証を取得しており、特別な配線を必要とせずに自動デバイス診断機能を提供します。5069 I/Oでは、各センサが専用の入力に接続されるため、動作の可視性と診断機能が向上します。
結果
ローレンス・イクイップメント社は、世界各地の特定拠点で統合安全ソリューションの試験運用を計画しています。最終的には、ロックウェル・オートメーションのソリューションがローレンス・イクイップメント社のすべてのオーブン、ボイラー、フライヤーに導入される予定です。
統合安全アーキテクチャによる簡素化により、プログラミング作業の削減、パネル設置スペースの削減、そしてローレンス・イクイップメント社のサービス技術者による問題解決の効率化が実現します。また、この合理化されたソリューションにより、同社は業界をリードする製品をより迅速に市場に投入できるようになり、他社のBMSベンダーを利用する際の煩雑さも解消されます。
「すぐに得られる成果は、お客様にとって当社の機械の導入とトラブルシューティングが容易になることです。業界のリーダとしての地位を維持しながら、同時に業界の安全を高めていきます。」
公開 2025年10月3日
お客様へのご提案