お客様へのご提案
ボーラル社は、セメントや骨材、コンクリート、アスファルト、レンガ、屋根ふき材、石材製品および材木を含む、オーストラリアの建設資材と建築製品の大手プロバイダです。
オーストラリア全土にコンクリート、アスファルト、製造拠点の広範なネットワークを持つボーラル社の主導的地位は、主要市場の近くに戦略的に配置された約10億トンの採石場埋蔵量に支えられています。
ボーラル社のチャールトン採石場は、メルボルンとミルデュラのほぼ中間に位置するビクトリア州にあります。これは、この地域で数少ない硬岩の採石場の1つであり、注目すべき量を産出しています。採石場は、さまざまな採石場製品を生産し、地域のインフラプロジェクトに製品を供給しています。
高品質の建築および建設ソリューションを提供するというコミットメントにより、ボーラル社の採石場はその運用に関してISO 9001:2015の品質管理システム認証を取得しています。
ボーラル社は、熱心に仕事に従事する信頼性の高い労働力の確保と環境への影響を最小限に抑えることに取り組んでいます。この目的に沿って、ボーラル社では最近、オーストラリア、ビクトリア州にあるチャールトン採石場のために、稼働時間の改善と最新のモータ制御技術によって提供される長寿命の実現とコンプライアンスの遵守のために業界トップのモータ制御ソリューションに投資しました。
スマートモータ制御
ボーラル社は、ビクトリア州バララトに本社を置く新進気鋭の電気工事請負業者であるSS Electrics社と契約し、採石場の電気装置を最新化するソリューションを導入しました。
SS Electrics社の取締役であるクリス・ナン氏は次のように述べています。「以前にもボーラル社の他の採石場プロジェクトで連携したことがあったため、私たちは立上げ時の現場のダウンタイムを最小限に抑えることの重要性を十分に理解していました。ロックウェル・オートメーションのMCCは、完全に設計および統合されたシステムであり、基本的に到着時には立上げの75%が済んでいるため、この用途には最適な選択でした。これは本当にエンジニアリング時間の短縮に役立ち、このプロジェクトのタイトな立上げスケジュールを守ることができました。」
AllenBradleyのCENTERLINE 2500モータ・コントロール・センタ(MCC)は、最大の安全、パフォーマンスおよび信頼性を提供し、ボーラル社の生産要件を満たすことができます。この最新のモータ制御ソリューションでは、既存のシステムと統合し、高度な診断機能を提供できることが重要でした。CENTERLINE 2500は、プレミア統合とエンジニアリング時間の短縮によってこれらの要件に適合します。
ロックウェル・オートメーションのアカウントマネージャであるマット・トリービーは次のように説明します。「採石場には、最高の規格を満たし費用効率が高く、統合の利点の一部を採用するMCCソリューションが必要とでした。」
SS Electrics社はロックウェル・オートメーションと販売代理店であるNHPエレクトリカル・エンジニアリング・プロダクツ社と連携し、12カラムMCCの中心となるスマートコンポーネントを選択しました。これには、E300電子過負荷リレー、SMC Flexソフトスタータ、POINT I/Oモジュール、Guardmasterセーフティリレー、Stratixスイッチ、ControlLogix制御システム、および粉砕機、コンベア、プロセス設備向けのPowerFlex 525可変周波数ドライブが含まれます。
トリービーは次のように説明します。「MCCは、ボーラル社のチャールトン採石場でのモータ制御に信頼できるソリューションを提供します。MCCは、高品質で、完全にテスト済みで法令に遵守しているため、「両方の世界で最高」のソリューションです。また、それだけではなく、設計とプロジェクト管理はローカルで行なわれるためにお客様がソリューションをカスタマイズして独自の要件を満たすこともできます。」
Allen-BradleyのCENTERLINE 2500モータ・コントロール・センタ(MCC)は、最大の安全、パフォーマンスおよび信頼性を提供し、生産要件を満たすことができます。
診断および安全
従業員の安全への強いコミットメントにより、ボーラル社はMCCにArcShieldテクノロジを搭載することを選択しました。ArcShieldはアークフラッシュの危険性を減らし、内部の電気アーク故障に対する保護を強化します。
スケーラブルな安全ソリューションを提供することで、MCCのGuardmasterセーフティリレー(GSR)は、採石場のコンプライアンス規格と機能安全要件の両方に対応しています。
ボーラル社のMCCは、IntelliCENTER®テクノロジも搭載しています。これは、組み込みのネットワーク機能を使用して、予知保全、プロセスモニタ、高度な診断に使用できる情報をキャプチャすることにより、MCCのインテリジェンスを強化します。モータ制御装置をイーサネット経由で接続することにより、オペレータとメンテナンス要員は、いつでもどこからでもオペレーションをモニタおよび分析することにより、コネクテッドエンタープライズの利点を実現できます。
MCCは、現場に出荷される前に、SS Electric社の施設のポータブルルームに事前に構築されていました。
生産性とコンプライアンスの向上
ボーラル社のチャールトン採石場は、現在、オペレーションおよびパフォーマンストレンドへのリアル・タイム・アクセスによりパフォーマンスを最適化する主要な診断情報を提供する新しいスマートモータ制御ソリューションから恩恵を受けています。この採石場がコネクテッドエンタープライズに向けて前進するにつれて、このシステムの可視性向上およびリアルタイム診断データをすぐに活用できる洞察に富んだ情報へと変換することができます。
ボーラル社オーストラリアのアセットマネージャであるジェイク・マクレラン氏は次のように説明します。「チャールトンプロジェクトの主な焦点は、採石場で求められるダウンタイムの最小化を行ないながら、寿命が近づいた電気機器を交換してコンプライアンスと安全を改善することでした。これは、新しいソリューションと、SS Electrics社とロックウェル・オートメーションの支援によって達成されました。これは非常にスムーズなプロジェクトであり、システムの可視性の向上により、障害検出時間が数時間から数分に短縮され、以前は多くが手作業で制御されていたプロセスを完全に自動化できました。」
マクレラン氏は次のように述べています。「さらに、プラントマネージャは生産動向とエネルギー消費をリアルタイムでモニタできるようになり、プラントの最適化を支援します。新しいMCCによって、採石場は将来にわたってお客様の需要に自信を持って対応できるようになりました。このプロジェクトが成功した結果、当社の他の採石場にも同様のシステムを導入する計画があります。」
動作とパフォーマンスの傾向にリアルタイムでアクセスしてパフォーマンスを最適化する重要な診断情報を提供する新しいスマートモータ制御ソリューション