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グリーンベイ・パッケージング社は未来の工場を建設

グリーンベイ・パッケージング社は、最新鋭の新工場でデジタル技術を駆使しながら、生産量の増加、システムアップタイムの改善、サステナビリティの目標達成に取り組んでいます。

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ウィスコンシン州グリーンベイ市内の更地に新規開設した最先端の製紙工場

グリーンベイ・パッケージング社は、ウィスコンシン州グリーンベイにある総合包装メーカです。グリーンベイ・パッケージング社の工場運営担当バイスプレジデントであるマット・シマンスキー氏は、「統合化とは、自社が保有する製紙工場で紙を製造し、それを段ボールに加工して、店頭の陳列商品から食器洗浄機の包装に至るまで、さまざまな用途に使用することを意味します」と、語ります。マット氏はグリーンベイ・パッケージング社に30年近く勤務しており、同社は紙製品に対する市場の需要が高まる中、組織としての成長と買収による成長を遂げてきました。

グリーンベイ・パッケージング社の工場は、70年以上前に建てられたものです。「その間に、私たちのビジネスもずいぶん変わりました」と、マット氏は言います。制御システムや電気系統のアップグレードは長年にわたって行なわれてきましたが、システム全体が老朽化し、信頼性に問題が生じていました。場合によってはスペアパーツが手に入らず、メンテナンスが困難なこともありました。グリーンベイ・パッケージング社はまた、新たな市場の現実にも直面していました。バイヤーは110インチのロール紙を望んでいましたが、既存の機械は幅が164インチで、トリミングの必要がありました。

工場営業・取引・継続的改善担当ディレクターのボブ・ミハルスキー氏は次のように述べています。「2017年にブレインストーミングを行なった際、幸運にもその場に居合わせることができました。新工場の建設が決定されたのです。社長兼CEOは、工場をグリーンベイに建設し、既存のスタッフを新工場に異動させることを約束しました。また、これはイノベーションとサステナビリティへのコミットメントを深めるチャンスであることもわかっていました。 新しい工場の建設には、ワイヤ幅331インチの機械が使用されました。」

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リスクの低減

この新しい工場は、ウィスコンシン州で35年以上ぶりに建設された製紙工場で、当社のPartnerNetwork™ OEMメンバー企業の1社であるVoith社によって建設されました。これは、製紙工場のすべてをサポートする機械設備を1社で提供した米国史上初のケースであり、そのオートメーションのパートナとしてロックウェル・オートメーションが選ばれました。

今回の建設は非常に大規模なものでした。新工場をオンライン化するために、1,100人以上の人々が一緒に作業した期間もありました。ロックウェル・オートメーションはネットワーク設計を主導し、エンジニアリングおよび設計コンサルティングの提供、パワー製品とオートメーション機器の立ち上げと設置の調整を行ないました。「ロックウェル・オートメーションは、新工場のエンジニアリングと設計に大いに注力してくれました。また、さまざまなプロジェクトの統合をサポートしてくれたので、プロセスを進める上で重要なベースがカバーされており、見落としがないことを確認することができました」と、マット氏は語ってくれました。
 

従業員の能力向上

既存の従業員の維持を重視する同社では、従業員のスキルアップが必要でした。ボブ氏は次のように説明します。「教育という点では苦労しました。スタッフは皆、紙を作る知識を持っていました。車の運転と同じようにです。しかし、彼らが乗っていたのは1957年式のシボレーで、2022年式のコルベットの操作やメンテナンスの仕方を教えることが課題だったのです。」

ロックウェル・オートメーションのライフサイクル・サービス・チームが教育カリキュラムを作成し、従業員向けに教室と現場で教育を実施して新しい知識を提供しました。「ロックウェル・オートメーションは私たちの成功に大きく貢献してくれました」と、ボブ氏は言います。
 

操業の最適化

新工場の設備には、診断機能が組み込まれた最新の機器と、機器やプロセスのパフォーマンスのデータを測定する800個以上のセンサが設置されています。ボブ氏は次のように述べています。「これがPapermaking 4.0です。このデータにより、予測分析を使って、紙の生産中にリアルタイムですべての品質仕様を最高かつ最適にすることができ、お客様に最高品質の製品をお届けすることができるのです。」 また、このデータによって予測保守が可能になり、機器が故障する前に作業指示を出すことができるため、ダウンタイムが短縮され、会社の時間とコストを節約することができます。

この新しい工場では、PowerFlex® 755TMドライブやIntelliCENTER®ソフトウェアを採用した CENTERLINE® MCCを含むAllen‑Bradley®のモータ制御ソリューションが使用されています。安全を重視して、動力装置はVoith社が指定する安全要件を満たすように設計され、工場のレイアウトはフォークリフトの往来が最小限になるように設計されました。

オートメーションはControlLogix®およびGuardLogix®コントローラを使用して実装され、オペレータはPlantPAx®分散制御システム(DCS)を使用してシステムパフォーマンスをモニタし、コマンドを発行します。集中制御室は、オペレータが協力して情報を共有し、より良い運用上の判断を下すことを可能にします。PlantPAx DCSの制御画面は、業界標準に沿ったグレースケールデザインで構築され、オペレータが重要な情報を容易に見ることができるようにします。

メンテナンススタッフは、ThinManager®対応のモバイルタブレットを使って機器の状態を見ることできます。工場では、自動化ソフトウェア変更管理制御と災害復旧が必要な場合に備えて、集中型サーバ上のFactoryTalk® AssetCentreを使用しています。

これらの技術とより大型の段ボール製造機を組み合わせることで、新工場の生産量は旧工場の2倍以上を達成することができました。
 

サステナビリティの推進

新工場の建設は、操業の最適化に加え、サステナビリティ(持続可能性)にも配慮しています。最新のコルゲーターサイズに合わせることで、無駄を省いています。ボイラーは石炭のかわりに天然ガスで稼働し、余った熱は工場全体で再利用されます。さらに、最新鋭の水処理システムを導入し、工程に必要な真水の量を大幅に削減しました。

「新しい工場では、より高品質の製品を製造し、お客様が必要とするときにお届けすることができます。私たちは環境効率に優れ、サステナブル(持続可能)であり、収集したデータを使い続けることで、状況をより良くしていけるはずです」と、ボブ氏は語っています。

公開 2022年12月14日

トピック: Empower People 統合アーキテクチャ サステナビリティ ライフサイクルサービス パルプおよび製紙 FactoryTalk ThinManager FactoryTalk OperationSuite FactoryTalk AssetCentre FactoryTalk MaintenanceSuite モータ制御 IntelliCENTER ControlLogix PlantPAx DCS PlantPAx モータ制御
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