ロックウェル・オートメーション社とシスコ社の長年にわたる提携関係は、顧客価値を提供するための新たな方法を模索し続けています。ロックウェル・オートメーションは、シスコ社のCyber Visionソリューションを、サイバーセキュリティ脅威検出製品の既存のLifecycleIQ Servicesポートフォリオに追加することを発表しました。
両社は10年以上前から協力関係にあり、情報技術(IT)と運用技術(OT)の世界が融合しつつあることを多くの人に先駆けて認識していました。デジタルトランスフォーメーションにはコンバージェンス(融合)が不可欠ですが、一方で、サイロ化したネットワーク、サイバーセキュリティの脅威、スキル不足、膨大な生産データやソリューションなどの課題もあります。それぞれの業界をリードする企業が協力し、共同で開発したアーキテクチャ、サービス、製品を提供することで、企業がコネクテッドエンタープライズの構築に向けてこれらの課題に対処できるようになりました。
IT、クラウド、産業用ネットワークの統合が進むにつれ、デジタル化の障害となるセキュリティ問題が発生しています。Cyber Visionは、産業用制御システムを完全に可視化することで、安全なインフラを構築し、セキュリティポリシーを実施することで、産業オペレーションの継続性、回復力、安全性を実現します。LifecycleIQサービスの脅威検知製品にCyber Visionが加わることで、既存のシスコ社のソリューションをお持ちのお客様、新規にネットワークを構築されるお客様、シスコ社のネットワークインフラを更新されるお客様に、スイッチベースのユニークなアーキテクチャを提供します。
ロックウェル・オートメーションのポートフォリオ&ビジネスマネジメント - カスタマサポート&メンテナンス(CSM)担当ディレクタであるアンジェラ・ラプコは、次のように述べています。「当社は、シスコ社との戦略的提携を継続できることを大変うれしく思います。我々のパートナシップは、ITネットワークとセキュリティにおけるシスコ社の世界的なリーダシップと、産業用オートメーションとOTにおけるロックウェル・オートメーションの世界的なリーダシップを結びつけるものです。当社のサイバーセキュリティ脅威検知サービスのポートフォリオにCisco Cyber Visionを加えることで、ロックウェル・オートメーションとシスコ社のエコシステム間の統合、特にサイバーセキュリティに関する統合を拡大することができ、当社のお客様にメリットをもたらすことができます。」
シスコ社のIoT担当副社長兼GMのヴィカス・ブタニー氏は次のように述べています「ロックウェル・オートメーションの脅威検知ポートフォリオにシスコのCyber Visionが加わったことは、お客様の産業オペレーションのサイバーセキュリティ強化を支援するための共同コミットメントの模範となります。Cyber Visionは、産業用ネットワークにサイバーセキュリティを組み込むことで、お客様がビジネスに不可欠な業務を簡単に大規模に行なうことを可能にします。当社は、ITチームとOTチームがこれらの重要なリスクを管理し、産業用セキュリティの課題を解決するために必要な、コラボレーションワークフローと共有ビジョンを可能にする、最も包括的な製品とサービスのポートフォリオを提供できることを誇りに思います。」
ロックウェル・オートメーションとシスコ社は、お客様の産業用ネットワークとセキュリティに関する課題を解決するために、これまでも共同で取り組んできました。これには、お客様が拡張性のあるセキュアな産業用ネットワークを設計・導入するための設計図を提供する、共同開発されたConverged Plantwide Ethernet (CPwE)アーキテクチャや、過酷な環境に対応するセキュアなスイッチングインフラを提供する、共同開発されたAllen-BradleyのStratix管理型スイッチなどが含まれます。