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安全点検を受け、ベイズウォーター発電所の老朽化したクレーンをアップグレード

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課題

  • ベイズウォーター発電所のクレーン駆動システムを現行の安全規格に適合するようアップグレード
  • 電気駆動システムをカスタマイズし、既存の構造物のマンホールを通過できるようにするソリューションを設計

ソリューション

  • プロジェクト管理およびエンジニアリングサービスにより、お客様のリスクを低減しながら電気的ソリューションを改造
  • GuardLogix®とPowerFlex® DCを利用したクレーン駆動システムを、オリジナルのクレーンキャビネットに設置するために特注のギアプレートに取付け
  • GuardLogixシステム内のFactoryTalk® Historian MEモジュールを使用したデータロギング機能の組み込み

結果

  • 安全の向上 - 現在のオーストラリア安全規格に準拠したクレーンを実現
  • 単一故障の際にも安全を損なわないフォルトトレラントなシステム設計
  • 信頼性の高いデータへのアクセス性向上 - 革新的なデータ・ロギング・システムを搭載
  • PanelView Plusオペレータインターフェイスを使用する高度な診断機能

ニューサウスウェールズ州のアッパーハンターバレー地域にあるマッコーリー・ジェネレーション社のベイズウォーター発電所は、マッコーリー・ジェネレーション社が所有・運営する2つの発電所のうちの1つです。

マッコーリー・ジェネレーション社は、オーストラリア東部の人々が必要とする電力の約13%を毎年生産しており、国内最大の発電事業者の1つとなっています。

ベイズウォーターは、発電技術の進歩や改良を反映し、効率を最大化しながら環境への影響を最小限に抑える設計となっています。ベイズウォーター発電所の最大の特長は、4つの蒸発式冷却塔です。

近年、ベイズウォーター発電所は、年間約15,000GWhの電力を生産しています。これは、オーストラリアの平均的な家庭200万世帯分の電力に相当します。

Bayswater Power Station’s T1 Crane Customer

ベイズウォーター発電所のT1クレーンは、発電所の停電時に発電機の整備に使用されます。

マッコーリー・ジェネレーション社では25年点検を実施した結果、同発電所の2台の天井クレーンに、現在のオーストラリアの安全規格を満たし、老朽化の問題に対処するための駆動システムのアップグレードが必要であることが判明しました。

ベイズウォーター発電所では、稼働の改善とテクノロジのアップグレードに取り組み、ロックウェル・オートメーションのソリューションズチームの専門知識を活用して、プロジェクト管理、設計、製造、設置、試運転を行ない、同社の要件を満たしたソリューションを提供しました。

クレーンの主な役割は、発電所の発電機を停止させるときに使用することです。シャットダウンは、作業中断時の必要性に応じて、年に1~2回行なわれていました。

ロックウェル・オートメーションのソリューションコンサルタントであるピーター・トマジックは次のように述べています。「クレーンの主な役割は、停電時に必要な機器を上げ下げすることです。発電所が通常運転しているときは、これらのクレーンは通常アイドル状態になっています。」

斬新なアプローチ

既存のクレーン構造のマンホールに適合するよう電気システムをカスタマイズする費用対効果の高いソリューションを設計するには、ロックウェル・オートメーションの専門知識とリスク管理のノウハウが必要な独自の課題がありました。

リスクアセスメントの結果、クレーンのアクセスマンホールは、標準的なギアプレートや新しいコントロールキャビネットを設置するのに十分な大きさではないことが判明しました。

「監査後、新しいソリューションを非常に窮屈な電気室に入れることになることがわかりました」と、トマジックは語ります。

クレーンの駆動システムは通常キャビネットにあらかじめ取付けられており、既存の電気系統はすべてクレーンのフレームに取付けられていたため、そこへのアクセスは船底の扉のようなものでした。まるで、クレーンの製造時に大きな開口部があり、その周りにメーカが作り込んだかのようでした。

「その結果、以前のアイデアを消して、まったく新しいキャビネットを設計しなければならなくなったのです」と、トマジックは語ります。

「かわりに、既存のクレーンの電気系統を持ち込んで、一度解体した既存のキャビネットに取付けられるような方法で、電気駆動キャビネットの内部を製造することにしました」と、述べています。

ロックウェル・オートメーションは、GuardLogixとPowerFlex DCドライブを特注のギアプレートに取付け、元のクレーンのキャビネットに設置するカスタム設計・製造のソリューションを提供しました。

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ベイズウォーター発電所のクレーン駆動システム

革新的なソリューション

このプロジェクトで提示された課題には、単に「既製品」ではないソリューションが必要でした。トマジックは、「私たちはしばしば、エンジニアが頭をかきむしって最適な解決策を考えなければならないような案件を受注することがあります」と言います。

「当社の現地エンジニアリングチームは、多くのアップグレードプロジェクトを管理し、顧客のリスク軽減に貢献し、プロジェクトを時間通りに予算内で供給しています」と、トマジックは語ります。

ロックウェル・オートメーションによって「詰め込み型」の電気設備という障害が克服されると、マッコーリー・ジェネレーション社は期待していた成果を実現することができました。

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クレーンの設計定格を明示した銘板

GuardLogix®コントローラは、安全をシステムに統合し、これらのアプリケーションの現在のオーストラリア安全規格で要求されるものに対応することができました。また、このソリューションには、Historian MEモジュールを使用した革新的なデータロギング機能がGuardLogixシステム内に組み込まれています。

「旧式のアナログシステムではクレーンの稼働データを記録することが困難だったため、それを解決するために、クレーンの使用状況を把握するために同社が必要としていたクレーンの稼働データを記録することができるソリューションを提供しました」と、トマジックは述べています。

新生活

このプロジェクトの主な成果は、ベイズウォーター発電所の2基のクレーンが復活し、今後何度も停電が発生しても、安全かつ確実に発電所を支えることができるようになったことです。

両クレーンとも現行のオーストラリア安全規格に準拠しており、万が一の故障の際にもクレーンの安全性を損なわないフォルトトレラントなシステムを実現しています。

ベイズウォーター発電所のチームリーダー代行であるサティシュ・ブスアパラ氏は次のように述べています。「2011年10月にロックウェル・オートメーションが受注したこのプロジェクトは、完成までに約1年かかりましたが、マッコーリー・ジェネレーション社はこの結果に非常に満足しています。」

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運転席のPanelView Plusオペレータインターフェイスで、クレーンのフィードバック、ステータス、アラーム情報を提供します。

「ロックウェル・オートメーションによるアップグレード後、クレーンは順調に稼働しています」と、彼は続けます。

ロックウェル・オートメーションは、安全リスク評価から設計、製造、試運転まで、プロジェクトの全ライフサイクルに関与しています。

「この発電所では、クレーンが現行規格に適合していることを証明する必要がありましたが、ロックウェル・オートメーションがそれを達成してくれました。マッコーリー・ジェネレーションでは、さらなるアップグレードが必要な場合、迷わずロックウェル・オートメーションに依頼するでしょう」と、ブスアパラ氏は結論付けています。
 

上記の結果は、マッコーリー・ジェネレーション社がロックウェル・オートメーションの製品およびサービスを他の製品と組み合わせて使用した場合に固有のものです。具体的な結果は、他のお客様とは異なる場合があります。

公開 2015年10月21日

トピック: 発電 DC Drives
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