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RSSIバリアが施設のセキュリティを向上

全電気式で衝突試験済みのこの車両用ウェッジバリアは、システムの信頼性を高め、ライフサイクルコストを削減します。

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Finger wedge barrier to restrict vehicle entrance Subtitle

課題

  • 油圧式や空圧式に比べて、信頼性が高く、ライフサイクルコストが低く、高速性に優れた、全電動式の衝突防止バリアを設計する。

ソリューション

  • Allen-BradleyのCompactLogixコントローラ
  • Allen-BradleyのKinetixサーボドライブ
  • Allen-BradleyのMP-Seriesヘビーデューティ電動シリンダ
  • Allen-BradleyのPanelViewグラフィックターミナル

結果

  • 油圧システムと比較して、年間メンテナンスコストを87%以上削減
  • 機械部品やそれに伴う消耗品、故障の可能性を最小限に抑えることができる。
  • 油圧式のような現場での環境問題が発生しない。
  • 油圧式に比べて約2秒速い3秒の通常動作と、1.5秒の緊急高速動作(EFO)を実現
  • 制御システムのアップデートによる変更が容易なバリア構造

「必要は発明の母」ということわざがあります。2001年9月11日の事件発生時にたまたま軍事基地で働いていたジョーイ・ブレア氏は、施設のセキュリティ強化の必要性から、業界で唯一の全電気式の車両用バリア企業であるRSSIバリア社を誕生させました。

20年後、ブレア氏が設立した会社は、全電気式の車両用バリアソリューションのグローバルリーダとなっています。フロリダ州パナマシティに本社を置くRSSIバリア社は、70カ国以上の軍事基地、政府機関、石油会社、データセンター、その他の商業施設などのお客様にサービスを提供しています。

RSSIバリア社は、業界で最も先進的な電気バリアシステムを開発しました。同社の最も普及しているシステムであるRSS-2000電気フィンガー・ウェッジ・バリアは、衝突試験を行ない、時速50マイルで走る15,000ポンドの車両を止めることが証明されています。RSS-2000ウェッジバリアは、起動すると舗装から浮き上がる一連のポスト(「フィンガー」)で構成されています。バリアが「アップ」の位置にあるときは、くさびを形成して交通を遮断します。
 

油圧および空圧システム

RSSIバリア社の社長であるジョン・クロイツァー氏は次のように述べています。「RSSIが市場に参入した当時は、ほとんどが油圧式バリアで、空気圧式のシステムは少数でした。エンドユーザは、これらのシステムの信頼性とライフサイクルコストに懸念を抱いていました。」

油圧システムには、オイル、ホース、継手、アキュムレータなど、複数の部品が使われているため、メンテナンスコストが繰り返し発生しやすいのです。

「特に油圧システムでは、ホースやバルブが故障すると、何の指令もなくバリアが上がったり下がったりしてしまいます。セキュリティシステムとしては問題があります」と、クロイツァー氏は説明しました。

油圧システムのメンテナンスは非常に高価になる傾向がある。例えば、ある政府機関では、油圧ウェッジシステムのメンテナンス費用として、年間6万ドルを計上していました。

「実際、油圧システムのメンテナンスに毎年6万ドルを費やしていたお客様は、現在、RSS-2000のメンテナンスに年間8,000ドルの予算をかけており、その数字を超えることはありません」と、クロイツァー氏は述べています。

「この場所での年間メンテナンスコストは、油圧システムの場合と比べて87%削減されました。RSSI全電気式システムは、我々のバリアのライフサイクルを通して価値を提供してくれます」と、クロイツァー氏は付け加えました。

メンテナンスコストの削減に加えて、全電気式システムは、作動油の流出や漏れの可能性に関する環境問題を解消します。
 

信頼性とパフォーマンスを向上させる全電気式の設計  

総合的なパフォーマンスを向上させるために、RSSIバリア社はロックウェル・オートメーションの制御ソリューションをベースにした全電気式のアプローチでシステムを設計しました。このシステムはAllen‑Bradley®のCompactLogix™コントローラ、Kinetix®サーボドライブ、MP-Series™ヘビーデューティ電動シリンダ、PanelView™グラフィックターミナルを備えており、EtherNet/IP™ネットワーク上で稼働します。

RSSIバリア社のセールス担当副社長、クリス・ブレム氏は次のように述べています。「当初は、油圧システムに使われる巨大な鉄板のような構造的に重いものは必要ないと考えていました。」

そのかわりに、同社は「フィンガーウェッジ」デザインを採用し、DOS K12とASTM M50の衝突規格のすべてのカテゴリを満たすか、それ以上の強度を証明しましたが、電気サーボモータによる高速性と高いデューティサイクルを活用するためには十分な軽さが必要でした。

「この設計により、電気サーボモータとドライブを使用するお客様のメンテナンスを減らし、信頼性を向上させることができました。また、より高速化への道も開けました」と、ブレム氏は述べています。

「例えば、一般的な油圧ウェッジシステムでは、バリアの昇降に約5秒を要します。RSS-2000システムは、通常時であれば3秒、EFO (緊急高速動作)時であれば1.5秒でこれらの動作を完了することができます」と、ブレム氏は続けます。
 

統合制御の素晴らしさ

どのような場所であっても、車両用バリアシステムは施設のアクセス制御の1つの要素に過ぎません。ほとんどの「アクセスコントロールポイント」には、スピードテーブルや蛇行道路など、接近してくる車両を減速させる交通緩和技術に加えて、警告標識、信号、トラフィックアーム、ゲート、「間違った道」や「速度超過」の検知などが含まれます。

「RSSIは、お客様がどのようにしてバリアを制御するのか、一連の作業について多くの経験を持っています」と、クロイツァー氏は述べています。

RSSIバリア社は、ロックウェル・オートメーションの制御システムと完全に統合された完全なソリューションを提供することができます。

クロイツァー氏は次のように述べています。「PLCとタッチスクリーンのおかげで、カードリーダ、RFIDリーダ、インターホンシステム、センサなど、ほとんどすべてのものを統合できる柔軟性があります。私は今までに制御システムに統合できないタイプの電子機器に出会ったことはありません。」

統合された制御システムを使用することで、RSSIの技術者は、簡単なプログラミングの変更で、離れた場所からその場で変更を加えることができます。
 

成功のためのパートナシップ

RSSIバリア社はロックウェル・オートメーションのPartnerNetwork™プログラムに参加しており、両社は技術的な課題を解決するために協力しています。例えば、ロックウェル・オートメーションは、特定のアプリケーションや環境要件を満たすために、システムのMP-Series電動アクチュエータをカスタマイズし、その機器を現地の代理店に在庫として確保しています。

「また、新しい制御技術に移行する際には、ロックウェル・オートメーションのエンジニアやコンサルタントと密接に連携しています」と、クロイツァー氏は語ります。

ロックウェル・オートメーションのプラットフォームを標準化することで、RSSIバリア社は既存のお客様に費用対効果の高い方法で機器を更新することができます。

クロイツァー氏は次のように述べています。「当社の亜鉛メッキ鋼板製のバリアは長寿命です。新しいバリアの見積もりが必要だと言われたことがありますが、私たちは制御システムを後付けするだけでいいと言っています。」

OEMソリューションについて

公開 2021年9月22日

トピック: Optimize Production 統合アーキテクチャ 産業用エネルギー管理 インフラ基盤 ドライブおよびモータ プログラマブルコントローラ
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