プラント全体の制御、モビリティ、および可視性
ロックウェル・オートメーションのPlantPAx®分散制御システムは、プラント全体の高度な制御とプラントの最適化を実現しました。共通オートメーションプラットフォームを使用することで、PlantPAxシステムは、プラントの重要なプロセスエリア間にシームレスな統合を提供します。さらに、Allen-Bradley®のCompactLogix™コントローラは、安全トルクオフを備えたPowerFlex®ドライブと共に完全に統合されたアーキテクチャを提供します。Integrated Architecture® (統合アーキテクチャ)ソリューション によって、イーサネット上ですべての機器をコントローラにシームレスに統合でき、この重要なアプリケーションの詳細な診断による高速で信頼性の高い制御を可能にします。
設置と立上げに関連するエンジニアリング時間の短縮は、プロジェクトの重要な優先事項でした。PlantPAx Library of Processオブジェクトは、コントローラコード(アドオン命令)、表示要素(グローバルオブジェクト)、およびフェイスプレートの定義済みのライブラリで、実績のある戦略、豊富な機能、既知のパフォーマンスによってアプリケーションを素早く組み立てることを可能にします。
ATSys社の主任制御システムエンジニアであるフィル・ガルブレイス氏は次のように説明しました。「リー・クリーク・プロジェクトでPlantPAxプロセスオブジェクトのライブラリを使用することで、エンジニアリングとテストにかかる時間を短縮することができました。また、現場での設置時間を短縮するために、スキッド上のすべての機器を設計することにしました。」
FactoryTalk®製品スイートは、プラントをモニタおよび制御するためのシステムに リアルタイムの可視性を提供しました。FactoryTalk View SEは、現場の制御室で稼働している1組のPCの視覚化と制御のために冗長構成で使用され、重要な制御とモニタ機能の信頼性を確保することに役立ちました。FactoryTalk Historian SEとFactoryTalk VantagePointは、クラウド・ホスト・システム上で履歴データのロギングと視覚化に使用されました。
パイロットプラントは年中無休24時間体制で稼働中であるため、オペレータがリモートでデータにアクセスできることが重要でした。このプラットフォームにより、生産データへのリモートアクセスも可能になりました。リアルタイムデータへのアクセスに加えて、分析および分析されたトレンドを報告するためのデータを記録し、非効率性を調査し、および環境KPIをモニタすることが重要でした。
合成ガス生産の成功
すべてのパイロットプロジェクトと同様に、プロジェクトが商業的に実行可能でない可能性があるというリスクが常にあります。これはリー・クリーク・エナジー・プロジェクトにはあてはまりませんでした。実際、その成功は予想を上回りました。パイロットプロジェクトの結果、ピーク流量は1日当たり7.5mmcfで、ISGプロセスで期待されたものよりも高く、商業用合成ガスの生産に成功しました。さらに、パイロット調査ではリー・クリーク・エナジーは、トライアル前、トライアル中、およびトライアル後に周囲の環境モニタリング井から分析されたデータを通じてISGガス化装置を安全に稼働していることを実証しました。
記録されたデータは、ガス資源のサイズが非常に大きく、この資源がオーストラリアの東海岸ガスシステム内で最大の未開発、未契約、過小評価されたガス資源であることを明らかにしました。このような重要なエネルギー資源の価値を解き放つことで、リー・クリーク・エナジーはプロジェクトを次の商業段階へと進める基盤を提供します。
リー・クリーク・エナジーのマネージングディレクタであるフィル・ステーブリー氏は次のように述べています。「このトライアルの成功は、膨大な価値のある大規模なエネルギー資源を効果的に解き放ち、この実証済みのISGテクノロジーが商用アプリケーションで成功できるという事実を検証する重要なデータを収集しました。」