ソリューション
拡大する需要に対応するために、ハニャン・パッケージング社はスマートマシン設計に革新的なアプローチを採用しました。独立したロボット制御環境を含む従来の機器とは異なり、ロックウェル・オートメーションの統合アーキテクチャによるデルタロボットは、ロボット制御からインデキシングや搬送にいたるまでシステム全体を1つの制御プラットフォームに依存しています。大量のロボット制御環境を含む伝統的な機器とは異なり、単一の制御プラットフォームのみを使用することでネットワークとハードウェアの両方の観点から接続性を向上させることができます。
統合アーキテクチャは、スマートマニュファクチャリング、スマートマシンおよびスマート機器をもたらすリアルタイム制御と情報です。統合アーキテクチャシステムの一部として、CompactLogix 5370 L3コントローラは、すべてのLogixコントローラと同じプログラミングソフトウェア、ネットワークプロトコル、および情報機能を使用して、すべての制御分野に共通の開発環境を提供します。単一の制御環境とは、システム全体を標準化されたコントロータと1つの制御タッチスクリーンから管理できることを意味します。コントローラ内のキネマティクスの機能により、全体的なマシン設計が簡単になり、メンテナンス時にアクセスしやすくなりました。
CompactLogixコントローラに加えて、ロックウェル・オートメーションのシステムにはAllen-Bradley®のKinetix® 5500サーボドライブおよびVP-Series™サーボモータが使用されています。サーボはデルタロボットを制御するだけでなく、モーションの正確なインデキシングにも使用されます。
ロックウェル・オートメーションのソリューションアーキテクトであるキム・キフンは、次のように述べています。「1台のAllen-Bradley®のCompactLogix® 5370コントローラだけで、初めから終わりまでで必要とするすべての処理能力が提供されます。ロボットとすべてのサーボドライブを1台のコントローラに統合し、Logixの標準化されたCIP Sync /モーションプラットフォーム内のキネマティクスによって、ユーザのプログラミングの可能性を最大限に高めることで高度なモーションを簡単に制御できるようになります。」
ローダはAllen-BradleyのPanelView™ Plus 7を使用してモニタされます。これは、オペレータがマシンの状態を即座に把握し、的確な意思決定を行なう必要がある場合に情報を動的にモニタ、制御、および表示するアプリケーションに適しています。
結果
このソリューションにより、ハニャン・パッケージング社は、単一の共通制御プラットフォーム、共通ネットワーク、および設計環境で生産性と効率性を改善し、コストを削減できました。
ハニャン・パッケージング社は、ロックウェル・オートメーションの統合アーキテクチャを備えたデルタロボットを海苔の包装業界に最初に導入し、現在ではこの分野で最大手となり、圧倒的なマーケットシェアを誇っています。私たちは1つの食品飲料包装業界でトータルソリューションを提供しています。
このプロジェクトの成功は、ロックウェル・オートメーションの参考から成功例にするための参考例としてとても役立っています。お客様は、ロックウェル・オートメーションの製品とソリューションでしか実現できないハイエンドのデルタロボットについて、多くの参考を通じてよく理解しています。
このプロジェクトの成功は、2つの側面から評価できます。エンドユーザであるハニャン・パッケージング社にとっての成果は、新しい機器によってピークとなる夏場の生産で10~15人の従業員を追加雇用せずに乗り切れたことです。一方で機械装置メーカ(OEM)は、オートメーションの販売が前年の2倍に増加し、投資回収期間も長期にわたって短縮し、ROI (投資利益率)が6か月になるという成果を挙げました。
Allen-Bradley, ControlLogix, Kinetix, MP-Series, およびPanelViewは、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
EtherNet/IPは、ODVAの商標です。Laver Cutting Machineは、Hanyang Packaging, Inc.の商標です。