ロックウェル・オートメーションは、実装時間を大幅に短縮する、構成可能で事前検証済みの基本ソリューションを提案しました。 シリアライゼーションソリューションは、FactoryTalk® View Site Editon (SE)を実行するクライアント・サーバ・アーキテクチャを使用するRockwell Software®のPharmaSuite® MESプラットフォームに基づいています。製品管理クライアント(PMC)は、PharmaSuite MESのモジュールとして設計され、オペレータインターフェイス画面として機能します。 ティア1システムから設計・開発された他のソリューションとは異なり、ロックウェル・オートメーションのシリアライゼーションソリューションはティア3固有のモジュールとして設計されています。そのため、ラインコントローラや下位層のマシンと同様に、他のERPやMESスイートとインターフェイスすることができます。
自動化の観点から、プロジェクトではAllen-Bradley®のControlLogix®プログラマブル・オートメーション・コントローラ(PAC)を採用しています。これは、格納する必要がある大量のシリアルライゼーションデータのために指定されている強力なプロセッサです。シリアルライゼーションサーバに障害が発生した場合、PACは事前にダウンロードされたデータを使用して自律的に実行できます。また、完全なバッチダウンロードが必要ない場合にもAllen-BradleyのCompactLogix™ PACを使用できます。Logixシリーズはスケーラビリティが高いため、コントローラを変更するのに必要な作業はほとんどありません。
視覚化とオペレータとの対話はAllen-BradleyのVersaView®産業用コンピュータで行なわれます。通常、FactoryTalk ViewはHMIを搭載したコンピュータを必要としませんが、 この場合は、画面上にPharmaSuiteクライアントの一部を実行する必要があるためにより多くの機能を必要としました。PLCとモーションソリューションは、このインターフェイスからも制御することができます。
製品の動きと方向性を考慮して、シリアルライゼーションソリューションは複数のAllen-BradleyのKinetix®サーボドライブを採用しています。これらは、上下のベルトの回転、上のベルトの垂直位置(さまざまなボックスサイズに対応するため)、および2軸プリンタヘッドの両方を制御するために使用されます。サーボによる精度は、印刷と改ざん防止ソリューションのアプリケーションの同期をとるために重要です。この精度は、HMIを使用する簡単な再プログラミングまたはレシピ選択により、さまざまなボックスサイズに対応するために求められる柔軟性に結びついています。