お客様へのご提案
毎年、約4800万人のアメリカ人が汚染された食品が原因で発病しています。
費者の要求の多様化と、競争の激化により、食品飲料メーカはかつてないほどにSKU (最小管理単位)を増やしており、これが生産プロセスやサプライチェーンをとても複雑にしています。
このため、食品飲料メーカは製品のリコールや汚染につながる問題の特定および解決を積極的に行なう必要があります。
情報処理可能な技術と自動化を含む企業レベルのアプローチによって、生産性を向上させつつ、あらゆる工程で食品安全を高めることが可能です。このアプローチは、5つの主要なステップで構成されます。
1. コネクテッドエンタープライズの構築
コネクテッドエンタープライズにより、製品の安全性や品質を左右する多くの人、プロセス、およびテクノロジのシームレスな接続やコラボレーションが可能になります。
コネクテッドエンタープライズへの移行は、既存の運用技術(OT)と情報技術(IT)を1つの統一されたネットワークアーキテクチャに統合することから始まります。
これによって、安全や品質に関連するプロセスの可視性を高めるモバイルプラットフォーム、クラウドコンピューティング、イーサネットといったテクノロジを実装することが可能になります。
2. ネットワークセキュリティの強化
ネットワークのセキュリティは食品の安全性や品質に直接的な影響を与えます。「隠蔽によるセキュリティ」はもはや意味を成しません。
多層防御(DiD)のセキュリティアプローチで、ネットワークインフラの複数のレベルに渡って複数の防衛ラインを構築します。
多層防御は内外のセキュリティの脅威に対応し、製造工程を阻害することなく機能します。
3. リスクベースの予防制御プログラムの実施
ソフトウェアは、プロセス制御の収集や可視化を自動化できます。これにより、時間のかかる時代遅れの紙ベースでの情報収集を廃止し、製造方法をより深く調査することが可能になります。
適切なテクノロジを使用することで、より予防的なアプローチを食品安全プログラムに導入できます。また、この予防的アプローチによって、以下のような規制に準拠することがより簡単になります。
- HAACP計画におけるクリティカルな制御ポイントのリアルタイムモニタ
- データトレンディング、および統計的プロセス制御
- 是正処置のログ
- 管理および検証の記録
トレーサビリティの必要性の強化が世界的に高まっており、アメリカ合衆国では次の食品安全強化法の改正で規制が強化されることが予想されています。
サプライチェーンにトラック&トレースシステムを導入することで、製品を偽造や流用から守ると同時に、新しい規制にも適合できます。
また、より効率的な製品リコールやお客様をターゲットとしたマーケティングプログラムも可能になります。
社内でのシステム設計は魅力的ではありますが、サポートが難しくなったり、部品が不足したりといった問題が発生します。
マシンレベルから企業レベル、さらにはクラウドレベルまで相互運用を可能にできるサードパーティの、標準化されたすぐに使用できるシステムの導入を検討しましょう。
食品安全プログラムの実施は規格への準拠のみならず、製品の品質、資産活用、収益、エネルギー使用量の改善にもつながります。
資産活用を改善するテクノロジにより、高度な生産性を実現し、高度な製品品質を維持しつつ機器の交換をサポートすることが可能になります。そのようなテクノロジの一例として以下のものがあります。
- 製造インテリジェンスツールは測定アプリケーション、およびデータ量が豊富なダッシュボードによって総合設備効率の改善を支援するとともに、原材料やプロセスが変化してもより一貫したバッチ実行を可能にします。
- 予測可能なバッチ処理を搭載したプロセス・オートメーション・システムは、プロセスの変動を減らし、一貫した製品品質を実現するのに役立ちます。
- 混合最適化ソリューションは、プロセスの変化や原料のばらつきを管理して、製品の一貫性を向上させるのに役立ちます。
- 構成可能なライン制御ソリューションは、多数の製品種類、包装オプション、および新製品の管理を支援するとともに、製品分析によって重要な品質評価基準のモニタを可能にします。
ブランドやビジネスは、製造される1つ1つの食品や飲料に左右される、ということを忘れてはなりません,。
製品品質や安全に関する問題が解消されていなければ、消費者を危険にさらすだけでなく、会社に大きな経済的損失をもたらすことになります。
総合的なアプローチで食品安全に投資することは、会社にとって有益であるのはもちろん、消費者のイメージアップにもつながるのです。
食品安全のベストプラクティスについは、こちらをクリックしてください。
公開 2016/10/10