フェアファックス社のタムワース・プレスで優れた安全記録を達成

フェアファックス社のタムワース・プレスで優れた安全記録を達成

課題

  • 安全性を重視しながらタムワース・プレスの制御およびドライブシステムを更新する

ソリューション

結果

  • ソリューションが機械安全規格AS 4024に準拠
  • 安全ガードがプレスの保守や生産の要求事項の妨げにならなくなった
  • 作業コンポーネントの信頼性が高くなった。すべてのガードが正しく稼動していることを確認するためにプレスの月次チェックリストを導入
  • プレスの安全記録はグループ最高レベルで、休業災害ゼロを2300日以上達成

ロックウェル・オートメーションの安全ソリューションが業界トップを誇る安全記録の基盤を構築

デジタル時代の進展により、翌日の新聞に掲載する記事を印刷するためにジャーナリストのすぐ側に印刷プレスがなくてはならないという時代は終わりました。

新しい技術に投資し、より幅広いエリアへのサービス提供に向けてプリントセンターを統合することは、現在のビジネスの観点からすると非常に賢明な選択といえます。

ニューサウスウェールズ州タムワースにあるフェアファックス社の最初の印刷プレスが設置されたのは1997年のことです。オーストラリア各所の中古機器から組み立てられたこのプレスは、およそ25~30年の使用年数が経過していました。

再編の結果、また各地域にある多数の印刷プレスを統合する必要があったことから、タムワースに新設施設が新たに建設され、ウォガやノウラ、ウォーナンブールなどの地方にある既存の機器はこの施設に移設されました。

施設での健康と安全を重視したフェアファックス社は、ゴス・インターナショナル社とロックウェル・オートメーションを交えてリスクアセスメントを実施しました。

リスクアセスメントから得た結果に基づき、革新的な安全ソリューションが同施設で導入され、その結果、制御と安全を統合した最新技術に基づく、輝かしい安全記録を達成しました。

Allen-BradleyのPanelView™グラフィックターミナルは、ガードステータスの表示により迅速なトラブルシューティングを実現

安全な印刷生産に向けた取組み

主要な地域新聞である「The Northern Daily Leader」のほか、タムワース・プレスでは周辺の地方都市に向けた新聞も発行しており、プリントセンターで使用する新聞印刷用紙の量は週に15~20トンにものぼります。

タムワースのカントリー・ミュージック・フェスティバルが開催される1月は2万~3万部数のフェスティバルガイドを発行するため、この時期はチームにとって繁忙期となります。安全性を優先しながら今後もこういった要件に対応し続けるために、プレスの安全成果と生産性を改善するための対応策を検討するリスクアセスメントが実施されました。

タムワース・プレスのプラントマネージャを務めるデイビッド・ヘッジ氏は次のように述べています。「企業として私たちは安全を大変重視しています。あらゆる業務において安全は最優先事項であり、作業員が怪我ひとつなく現場に来たときと同じ状況で帰宅できる環境を目指しています。そこで当社は、手順を改善する方法や、作業の安全を高めるための取組みに着目したんです。」

プラントの安全向上を目指す全国的な取組みの一環として、雇用者が管理・制御するプラントでの各自の義務を規定する規制が導入されました。これらの規定では、新設または移設を問わずプラントのリスクアセスメントの実施が雇用者に義務付けられています。

機械の安全対策やリスク監査により、防護に必要な安全カテゴリが特定されました、「フェアファックス社は厳格な安全規格を設けており、安全の重要性を真摯に受けとめています。このため、この安全ソリューションは現行の要求事項をさらに上回るための一層の努力となりました」と、ゴス・インターナショイナル社のゼネラルマネージャであるマット・シャークアディ氏は語ります。

「ロックウェル・オートメーションとのこれまでの提携から、同社の制御およびドライブソリューションがこれらの安全要件を満たすことはわかっていました。また、あらゆるエンジニアリング業務を担う経験豊富な現地チームがいたこともロックウェル・オートメーションがこのプロジェクトに群を抜いて最適な企業であるもう1つの理由でした。

今までのように時間帯の異なる海外のグループとやりとりするのではなく、エンジニアリングチームが立上げのために実際に施設を訪れ、すべて問題なく稼働しているかを確認するというリアルタイムのインターフェイスが実現しますからね」と、シャークアディ氏は説明します。

110台以上のSiphaセンサがプレス全体のガードに取付けられました。

制御と安全の統合

このプロジェクトを成功へと導いた鍵は、安全、そしてドライブとプロセスの効果的な制御をプレスに提供する完全統合ソリューションの追求でした。

「ロックウェル・オートメーションのセーフティコントローラはプレスの安全および制御に関するあらゆる要件に対応していました。制御およびドライブシステムは、プレスが低速になるまでセーフティガードが開離せず、また不適切な時間にユニットガードが開くと怪我防止のためにプレスが停止するよう設計されています」と、ロックウェル・オートメーションのシニア・ソリューション・コンサルタントであるピーター・トマジックは説明します。

DeviceNet™は安全I/OとGuardLogix間の通信を提供することで安全とドライブ、プロセスの制御を統合しました。プレスの電力供給には4台のPowerFlex® DCドライブを使用し、ControlNet™通信で制御システムに再接続します。また110台以上のSipha™センサがプレス全体のガードに取付けられました。

PanelView™グラフィックターミナルはガードの開閉状態を表示するため、迅速なトラブルシューティングが可能となります。「プレスの一部に調整を加えたときにガードが開状態のままになった場合、どのガードが開いているかコンソールから正確に確認できるようになりました。そのガードに直接行って閉めることができるので、プレスを停止する必要もありません」と、ヘッジ氏は説明します。

「このソリューションのもう1つの特長は追加ガードを機械間で統合できる点です。プリンタを移動ローラから守るためにリールスタンドの前にドアを追加する場合、この追加ガードを既存のプログラムに簡単に取り込めます。これは私たちにとって実に大きなメリットですね」と、ヘッジ氏は述べています。

指の保護や怪我防止のため、プレスだけでも150台以上のガードが搭載されています。

安全性の追求

プレスには6つの印刷タワーと2つのフォルダを含む6つのリールスタンドが含まれ、ここから最終的な新聞が作られます。この印刷ラインは独立した2台のプレス(各機に1つのフォルダを含む3つの印刷タワーが含まれる)、または単一のプレスとして稼働できます。

「このために当社が安全システムに導入したのがゾーン分けです。これにより、単一のプレスとして使用する場合は、プレスの安全停止が有効になりますが、独立した2台のプレスとして稼働する場合は、一方のプレスの安全停止はもう一方のプレスを制御しません。非常停止もあり、必要に応じてすべての稼働を停止することができます」と、トマジックは説明します。

安全システムを設計する際にはあらゆる事項が検討され、すべての可動部にガードが装備されました。指の保護や怪我防止のため、たった1台のプレスに150台以上のガードが搭載されています。

「ガードは複雑であったり、保守や生産の面で問題の原因となることがありますが、このソリューションを導入してからは生産や保守スケジュールの中断も一切なくなりました。当社が実現したかった安全な作業環境をスタッフに提供してくれるソリューションですね」と、ヘッジ氏は語ります。

さらに同氏は次のように述べます。「作動コンポーネントの信頼性も抜群です。さらに、すべてのガードが正しく作動していることを確認する月次チェックリストも導入しており、毎月、全ガードスイッチのガードを物理的に切断し、開いています。」

プレスに高度なガードを搭載したことで、ガードスイッチの故障だけでなく怪我やニアミスも設置から一度も発生しておらず、これは、グループ最高レベルであるプレスの安全記録に反映されています。

「当社は休業災害ゼロ2369日の安全環境を実現しており、スタッフが毎日出勤して来たときと同じ状態で、怪我することなく安全に帰路につけると確信しています」と、ヘッジ氏は述べています。

 

 

ここで紹介した成果は、お客様の組織でロックウェル・オートメーション製品およびサービスをその他の製品と併用した結果です。実際の成果は事例ごとに異なる場合があります。

Allen-Bradley、GuardLogix、PowerFlexSipha、、PanelViewは、Rockwell Automation, Inc.の商標です。

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