物理的な運用をデジタル技術で変革

物理的な運用をデジタル技術で変革

2020年までには、製造メーカが社内で使用するコネクテッドデバイスの数が500億台を超え、多くのIIoTアプリケーションがそれらのデバイス上で動作することになります。このデバイスの急増には、課題が伴います。企業が生産性の向上や、資産管理、および信頼性の改善といった重要なメリットを最大化するには、社内のデバイス、アプリケーション、システムを統合する、より優れた方法が必要になります。

ロックウェル・オートメーションとPTCは、戦略的パートナシップ契約の締結を発表しました。これにより両社の成長は加速し、世界中で物理的な運用をデジタル技術で変革したいと希望するお客様のパートナとして選択していただけるようになります。

このパートナシップは、両社のリソース、技術、業界の専門知識、および市場でのプレゼンスを活用するもので、これにより全社を挙げた技術協力および共同のグローバル市場進出イニシアチブが推進されます。

特に、PTCとロックウェル・オートメーションはそれぞれのスマートファクトリ技術を一元化します。受賞歴があるPTCのThingWorx® IoTKepware®産業用接続、およびVuforia®拡張現実(AR)プラットフォームと、ロックウェル・オートメーションのクラス最高の製品であるFactoryTalk® MESFactoryTalk® Analytics™、および産業オートメーションプラットフォームを統合することで両社は合意しました。これにより、これまでにない統合情報ソリューションが実現し、お客様は生産性とプラント効率の向上、オペレーションのリスクの軽減、およびシステムの相互運用性の改善を達成できます。

 

デジタルトランスフォーメーションの実現

統合されたロックウェル・オートメーションとPTCのプラットフォームにより、企業のユーザは単一画面からオペレーションを洞察することが可能になります。例えば、レシピを頻繁に切換える食品生産業者は、品質管理、原材料の計測、プロセス速度の管理について多くの要件を抱えていることが多々あります。このプラットフォームを使用することで、施設内外のシステムまで可視性が広がり、最初の注文から流量計のアセスメントに至るまで、オペレーションのあらゆる詳細を洞察することが可能になります。

また、生産業者はこのプラットフォームを使用してIIoTアプリケーションを迅速に構築し、企業全体に点在するオートメーションデバイスやアプリケーションからのデータに接続できるようになります。このプラットフォームは原材料タンクから包装機械に至るまで、さまざまな資産のステータスを表示する、施設全体を対象とした概要の構築も可能にします。例えば、食品生産業者の工場マネージャは施設の単一のラインをレビューするだけで、プロセスがどのように行なわれているかを把握できます。また、マネージャはプロセスアラートや現在のバッチのステータスといった洞察を概要に追加することもできます。

オペレーションの可視性を高度な分析と統合することで、各ユーザによるリアルタイムでの状況の把握や応答を向上させる洞察が加わります。例えば、施設の概要から、工場マネージャはラインのデータを自分自身で掘下げ、オートメーション資産を検索して、予期しないダウンタイムのリスクが存在していないかを確認できます。

データを掘下げる際に、マネージャは期待する情報に基づいて高度な分析にアクセスすることが可能です。このプラットフォームでは、インテリジェントに融合されたデータによって、企業内のどこからでも共有や閲覧が可能な「ストーリーボード」と呼ばれる直感的なダッシュボードをいくつでも作成できます。ストーリーボードでは、資産の現在までのパフォーマンス、そしてそれによって受注処理に影響がなかったかを過去の事象でもリアルタイムでもより詳しく把握できます。

接続することのメリット

デジタル技術は、情報の源である企業に膨大な機会をもたらします。しかし、データ管理が難しく、分析作成の負担が以前よりも増すことで、多くの機会が失われています。利用価値のある情報となるものは、企業内に存在するもののほんの一握りです。

企業がIIoTアプリケーションを接続することのメリットは、単一画面に複雑な分析や貴重な洞察を表示することだけではありません。予知分析によって、問題が発生する前に解決を可能にします。例えば、食品加工業者が正常に機能していない資産を装着したタンクを使用する作業指示を行なおうとすると、その指示が別のアクションをトリガして、メンテナンスエンジニアに問題の解決を促し、修理作業の指示を送信します。

また、拡張現実(AR)技術の統合も、ユーザのオペレーションを簡略化する要因となります。食品生産業者のメンテナンスエンジニアなどのあらゆるユーザが、3Dアニメーションによって視覚化された指示を受信します。エンジニアはタンクに到着すると、問題が発生している可能性がある資産や、修理に必要な手順といった状況に合わせた指示を確認します。これによって、プロセスを稼動したままにできるだけでなく、従業員によるエラーの可能性も削減できます。

お客様と共に成長するツール

接続性とコンピューティングパワーが企業のいたるところで拡大する中、データの可用性は企業の問題解決や変化への対応に革命を起こしています。分析プラットフォームは、ビジネスと共に成長できるものでなければなりません。お客様のビジネスは絶えず変化しつづけ、デジタルトランスフォーメーションによってオペレーションに常に最新技術が導入されることになります。

FactoryTalk Analyticsの新しい機能によって情報取得のハードルが下がり、最も効果があるタイミングと場所を決定しやすくなります。この新機能により、企業内に存在するほぼすべてのソースから構造化/非構造化データを引出すことで、アドホック分析や高度な分析が可能になります。拡張性に富んだFactoryTalk Analyticsプラットフォームは、データ作成元のエッジデバイスからのデータを処理し、関連データをインテリジェントに融合することができます。

ロックウェル・オートメーションが提供するこの新しい高度な分析プラットフォームは、お客様のハードウェアおよびソフトウェアエコシステムと共に成長します。高度な柔軟性、簡単な検索性、および拡張性といったこれらの機能には、「お客様のチームが課題に直面した際に、それを解決する関連データにいつでもアクセス可能にする」という共通の目的があります。これこそが、ビッグデータと接続性の時代を生き抜く分析のあり方だとは思いませんか?

ロックウェル・オートメーションの新世代の分析ソフトウェアについてご覧ください。

Automation Today

Automation Today Asia Pacificは、ロックウェル・オートメーションが発行する季刊誌で、最新の産業オートメーションと情報技術の動向、ケーススタディとアプリケーション記事、新製品と機能の情報をお届けします。