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Automation Today第72号 | アプリケーション記事

スマートマニュファクチャリングを支えるセキュリティ

スマートマニュファクチャリングの真価は、セキュアで信頼性の高いインフラから始まります。

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競争力を持つには、接続されていることが不可欠です。世界中の産業企業がデジタルトランスフォーメーションを進め、スマートマニュファクチャリングに移行しているのはこのためです。標準イーサネットおよびインターネットプロトコル(IP)技術に基づく、産業用モノのインターネット(IIoT)を形作る情報技術(IT)と制御技術(OT)の両方を活用した統合ネットワークアーキテクチャを構築することで、企業は以下が可能になります。

  • オペレーションをリアルタイムに可視化
  • 生産資産の最適化
  • ダウンタイムの予測
  • コラボレーションとイノベーションの向上
     

インフラの構築

スマートマニュファクチャリングの真価は、セキュアで信頼性の高い情報インフラが構築されて初めて発揮されます。しかし、接続性が高まれば高まるほど、サイバーリスクにさらされる機会も増えます。適切な焦点とサポートがあれば、企業は情報インフラを構築・管理する際に、リスクを管理し、パフォーマンスとセキュリティのニーズに同時に対応することができます。

最新式で、セキュアで、信頼できる情報インフラは、資産、人、情報をつなぎます。情報インフラはあらゆるものの中心であり、運用パフォーマンスを向上させる無限の可能性を秘めた源なのです。
 

接続への道

このレベルの接続性を導入するために、4つのステージが設けられます。

1. 評価および計画:

総合的評価により、お客様のインフラをどの程度アップグレードできるのか、または交換の必要があるのかを確認します。

2. セキュリティの向上とアップグレード:

ネットワークおよび制御をセキュアにアップグレードし、お客様のビジネスドライバやリスク許容度を考慮したプラントフロアと企業システムの通信を可能にします。

3. 管理および分析:

データを定義および整理し、より簡単に確認でき、継続的な運用の改善のために共有可能なすぐに使用できる情報に変換します。

4. 最適化およびコラボレーション:

運用を最適化し、お客様のチーム、サプライヤ、そして顧客間のコラボレーションを促進します。

お客様のニーズに合わせて提供可能なセキュアな情報インフラ構築のプロセスは、これらの4つのステージで行なわれます。それぞれの企業の変革には、独自の特有な注意事項が存在します。
 

道筋を立てる

生産目標、接続性やセキュリティのニーズ、および施設に現在設置されている生産インフラによって、スマートマニュファクチャリングを実現する方法は異なります。しかし、どの企業の計画においても、鍵となる次の4つの質問は共通しています。

  1. 達成したいパフォーマンス目標は何か?
  2. 目標達成のために必要なセキュアなインフラをどのように評価、設計、および実装するか?
  3. インフラをどのように保護および維持するか?
  4. パフォーマンス目標を達成し続けるため、インフラによってデバイスやシステムのパフォーマンス改善をどのように行なえるか?
     

1. お客様のパフォーマンス目標は何ですか?

情報インフラ戦略は、お客様の生産目標によって決まります。これらの目標は、以下のような特定の運用上の改善を必要とする場合があります。

  • 主要業績評価指標 (KPI)やアセットパフォーマンスを含む、運用状況のリアルタイムでの把握
  • 資産活用および従業員の生産性の最適化
  • プラント間、または外部パートナ間のコラボレーションの改善
  • 安全や産業スキルギャップに関連するリスクの削減

要件はお客様の目標によって決まります。生産者が情報インフラの改善によって期待できるパフォーマンス上のメリットには、複数の分野のアプリケーションの統合や資産利用の改善などがあります。

お客様の目標はどのようなものであっても、堅牢かつセキュアなConverged Plantwide Ethernet (CPwE)ネットワークアーキテクチャを基盤とし、定められた範囲、タイムライン、予算、および関連するセキュリティに関する注意事項に基づいて計画化される必要があります。
 

2. 適切なインフラをどのように評価、設計、および実装するか?

目標を定めたら、目標を達成してROIを最大化するためにインフラのニーズを定義する必要があります。このプロセスには以下の3つの主要な段階があります。

1. 評価

インフラを評価することで、ネットワークがお客様のニーズを満たし、産業のベストプラクティスに沿っているかどうかを判断できます。リスクおよび脆弱性の評価も、セキュリティギャップの発見や必要な更新の優先順位付けに役立ち、これによってセキュリティ対策の改善やリスク削減が可能になります。

2. 設計

情報インフラは、最適なネットワークパフォーマンスを推進し、セキュリティリスクを軽減し、データの可用性と利用性を高め、将来のテクノロジのための基盤を提供するように設計されるべきです。

事前設計されたソリューションは、設計時間とインフラのいくつかの側面におけるリスクを大幅に削減します。完全なシステムとして設置可能なサービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)は、設備投資の費用を削減します。

3. 実装

お客様の実装は、IT技術とOT環境の両方のニーズを満たす必要があります。また、インフラの入の簡略化と迅速化も考慮する必要があります。

  • トレーニングと認証により、ネットワーク接続された産業用制御システムの実装に必要な適切な専門知識を従業員が確実に身に付けられます。
  • ベンダーは文書化されたプロセスや現場での指導、さらにはすぐに使用可能な最新システムのロールアウトも提供します。
     

3. インフラをどのように保護および維持するか?

従来のIT企業にお客様の情報インフラのサポートを依頼することは、リスクを伴う場合があります。一般的にITベンダーは、ダウンタイムを最小化する迅速な応答時間の要件を満たすだけの、産業環境やプラントフロアの優先度に関する十分な専門知識を持ち合わせていないためです。

しかし、OT環境のニーズや要求を理解する産業ベンダーにサポートやカウンセリングを依頼すれば、混成されたIT/OTアプリケーションのサポートを受けられます。

お客様に最適な保護

お客様の特定のニーズに基づいたサポートが受けられます。

  • サイバーセキュリティサービス: 産業セキュリティの脅威が高まる中、お客様の環境に対するリスクを詳細に確認する必要があります。産業サイバーセキュリティに対する予防的アプローチは、一連の攻撃全体が対象です。つまり、重要な資産の特定や潜在な脅威からの未然の保護から、発生時の検出、そして究極的には脅威が認識された際の対応と復旧の計画の策定が含まれます。
  • 脅威の検出および対応: モニタに加え、セキュリティサービスによって異常や潜在的な脅威をリアルタイムに検出し、オペレータに通知できます。重大度に応じて、応答計画に基づいてチームが脅威に対応し、異常に関連するリスクを緩和します。
  • リモートサポートおよびモニタ: ベンダーはインフラを年中無休24時間体制でモニタできます。問題を検出すると、ベンダーはお客様に通知する、対応を提案する、またはリモートで問題に直接対処します。対応期限保証をサービスに組み込むことで、事前定義されたタイムフレームで確実に対応が行なわれます。
  •  

4. インフラが資産やシステムのパフォーマンス改善にどのように役立つのか?

お客様が目標を達成するには、システムや資産のパフォーマンス管理に関連した新しい機能を実装する必要があるかもしれません。

セキュアかつ堅牢な情報インフラにより、利益改善を可能にする戦略に必要な接続性が実現します。お客様の生産資産には大量のデータが蓄積されていますが、これらの情報をパフォーマンス改善を促進する有効な情報に変換する必要があります。進化するサービスによって、これが可能になります。

  • 資産の信頼性: 産業の専門知識や電気的なオートメーション制御の知識を継続的な改善プロセス、信頼性向上のための技術、およびプラント生産性を促進する資産インテリジェンスシステムと組み合わせた現在存在するサービスは、お客様の機器のライフサイクルを通して資産の信頼性を向上し、メンテナンス作業を合理化します。
  • 予防保守: サービス契約により、重要な資産を継続的にピーク効率で運用できます。未解決のシステム障害の特定や、修理や交換が必要なコンポーネントの提案といったサービスで、時間ベースの予防保守プログラムで発生しがちな不要な修理の関連コストの削減が可能になります。
  • リモートモニタおよび分析: モニタサービスは平均修理時間(MTTR)を76%改善し、インフラの管理コストを削減します。分析サービスは機械の故障を予測し、平均故障時間(MTTF)を改善するとともに、メンテナンス作業を自動化してダウンタイムを最大で30%低減します。

このようなサービスには、日々のプロセス改善や問題解決以上の価値もあります。洞察にアクセスすることで、より大規模な運用の最適化、ビジネスのやり方を変えたり、ダウンタイム復旧作業の低減、サプライチェーンの統合を支援したりすることができるのです。

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