進化した統合を活用することにより、オペレータと技術者は、機械がより生産的にかつ一段と利益が上がるように稼働し続けるための情報を確実に得ることができます。
オートメーション生産システムが複雑化の一途をたどる中、機械設計および構成段階を含む製造業務のすべての側面で、生産性の向上がますます重要性を増しています。コントローラやスマートデバイスを構成し、接続するのに必要な仕事のすべてが、プラントマネージャにとって絶え間ない課題となっています。効果的なレベルの統合は、いくつかのソフトウェアツールと大がかりなプログラミングを必要とします。
そのため、デバイスを手動で統合して構成する従来のアプローチは時間がかかり、コストが高く、今日の製造メーカのニーズとは直感的に相容れません。有り難いことに、もっと良い方法があります。
プレミア統合により、プログラミングはより簡単に、短時間で、低コストでできるものになります。これは、スマートモータ制御装置および論理プラント制御システムの2つの組み合わせで達成できます。この2つは大きな価値をそれぞれ単独で提供します。この2つを組み合わせることにより、データは企業全体からアクセスでき、複数レベルのユーザの活動を効率化できるようになります。
ロックウェル・オートメーションから提供されるプレミア統合の体験は、コントローラのプログラミング、デバイス構成、および機械操作/メンテナンスのすべてをユーザフレンドリなソフトウェア環境に統合します。オペレータにとっての最終結果として、企業全体にわたるメンテナンス、機械稼働時間、生産性の細部の向上のために重要な機械診断に素早く簡単にアクセスできるようになります。
プレミア統合の体験
プレミア統合は、Allen-BradleyのスマートデバイスをLogix制御システムに統合する体験です。プレミア統合は、自動制御システムの機能性をフィールドデバイスの通信インフラのリソースと結び付けます。これはロックウェル・オートメーションの特定の制御システムエレメントに独自のもので、コントローラ、ドライブ、ネットワーク、スイッチ、モータ・コントロール・センタ、過負荷保護リレー、およびソフトスタータなどです。プレミア統合では、エンジニアはFactoryTalk Studio 5000設計環境というたった1つの開発環境だけが必要です。
それが、異なるAllen-BradleyデバイスをLogix制御システムに設計、統合、構成するときに必要な唯一のソフトウェアです。プレミア統合は、これまでの統合アプローチにかわるビジネスの強化手段を提供します。開発期間を短縮することにより統合が容易にできます。さらに、製造業務にとって重要な可視性や生産性分析ツールの改善を実現できます。
シームレスな通信
多くの場合、設計、立上げ、メンテナンス時間の削減は産業用オートメーションプロジェクトの目標でした。産業用オートメーションデバイスがますますデジタル通信に依存するにつれて、プロジェクトの成功はデジタルネットワーク全体でデータを交換するために、どれだけ容易にデバイスが構成できるかに大きくかかっています。
同時に、コントローラ、ドライブ、およびスマートデバイスの間のデータ統合の改善は、結果的により生産的なシステムとさらに多くの情報と診断データを提供できるシステムをもたらします。複数ベンダーからのデバイスを使用する企業は、大抵の場合、複数のソフトウェアツールを使用する場合に通信の確立と互換性の維持に苦労します。
結果的に、これはエンジニアリング時間の増加とコストの増大をもたらすことがあります。また、制御システムのたくさんのデバイスは、将来的にメンテナンス問題を引き起こす可能性があります。よりシンプルで、もっと包括的な統合アプローチを使用して、生産技術者はアプリケーションを構成し、はるかに高速に稼働させ、複雑さを軽減することができます。開発は一段と効率化され、より優れた統合が達成され、すべてが管理可能なメンテナンスとトラブルシューティングを実現します。
オペレーションの簡易化
統合の複雑さを軽減する以外に、プレミア統合の以下のような機能を利用して、産業用製造メーカはエンジニアリング時間を短縮しコストを削減できます。
デバイスマッピングと構成
冗長化プログラミングを複数のソフトウェアツールで使用するときに、Studio 5000ソフトウェア環境を使用して高くつく開発エラーを軽減することができます。同様に、ある場所からコントローラを構成し、ネットワークコネクションを制御する機能は、I/Oの不適合エラーを軽減することができます。
デバイスをマッピングするとき、Logixベースのコントローラは特定のAllen-Bradleyのコンポーネントを認識でき、自動的にそのデバイスプロファイルをインポートします。例えば、Allen-BradleyのPowerFlex 755 ACドライブを統合する場合、エンジニアは特定のモジュールを選択でき、Studio 5000設計環境が自動的にすべてのドライブパラメータを読込みます。つまり、もはや手動でパラメータ番号を説明に関連付ける必要がなく、電力や電圧のようなドライブデータを入力する必要もありません。
また、プレミア統合は自動的に説明的なタグ名やタグタイプを挿入します。これは、手動でそれぞれのタグにこの情報を入力するという非効率なプロセスを不要にします。これにより、システムの複雑さに応じて、何時間という、いや何日という構成時間を削減できるようになります。
コピー&貼り付け
一度、デバイスが構成されると、Studio 5000設計環境の簡単なコピー&貼り付け機能によって、同様のデバイスを追加で統合する場合に必要な時間を短縮できます。例えば、複製された装置が同じプロジェクトで必要な場合、エンジニアはオリジナルをコピーするだけで、追加の装置ノードを作成できます。FactoryTalk Studio 5000設計環境は、オリジナルのドライブで使用された説明的なタグ名と構成設定をコピー&貼り付けで新しいドライブに転送します。
タグエイリアス
早期の開発は、製品設計の市場投入時間を大幅にスピードアップします。Logixベースのアーキテクチャ内で、エンジニアは物理的なハードウェアの準備ができる前に意味のあるタグ名を使ってプログラム全体を書くことができ、その後、物理的モジュールとターミナル情報を割付けることができます。この機能、またはタグエイリアスは配線図が利用できる前にプログラムを開発するために広く使用されており、最終的な構成を改善し、スタートアップ時間を短縮します。
ライブラリ管理
ライブラリ管理はプレミア統合の要となる要素です。エンジニアは、プログラムから効率的にアプリケーションコードを保管、管理、再利用できます。これは、同様なプロジェクトに携わるときに開発時間を短縮できます。
Application Code Managerを使用して、Studio 5000設計環境を拡張し、効率的なプロジェクト開発作業に集中できます。このツールで論理モデルがオブジェクトで作成され、あらゆる物理機器に適用できます。これらのライブラリは、コードセクションをドラッグ&ドロップすることにより、企業標準、同様のアプリケーションのためのコードの再利用、論理モデルの構築時の支援を確立できます。その結果、プレミア統合体験において、Studio 5000にインポートされるときに、ソフトウェアはすべてのロジックとタグをコードと一緒に移動します。
プレミア統合の利点
プレミア統合はネットワーク化されたオートメーションシステムの基盤を作り出し、お客様のために設計、運用、メンテナンスのライフサイクルを簡略化します。プレミア統合の利点は、開発から生産オペレーションにとどまりません。情報の取得や配信機能をシステム固有のものにできます。その結果、オペレータや技術者は容易にデバイス診断、故障、アラームおよびその他の重大なイベント情報にアクセスできます。この情報を使用して、マシンレベルから企業レベルにいたるまで優れた決定を行なうことができます。
詳しくは以下のウエブページをご覧ください。https://www.rockwellautomation.com/ja-jp/capabilities/industrial-automation-control/intelligent-motor-control.html