パンデミック以来、クラウドという言葉が頻繁に聞かれるようになりましたが、クラウドがもたらす多くのメリットを考えるとそれも不思議ではありません。クラウドは、マルチユーザコラボレーションの向上、システムの独立化、SaaS (Software as a Service: サービスとしてのソフトウェア)の提供など、制御技術(OT)にさまざまな可能性をもたらしています。
システムの設計の際、試運転前にノートパソコンでモデリングしたり、最新のソフトウェア機能に即座にアクセスできることを想像してみてください。ITサポートによる構成、インストール、メンテナンスの必要がなく、ブラウザから直接、作業方法を合理化し、新しい知見を得ることができます。
本号では、製造業におけるクラウドのSaaSの利点を分析し、それがオートメーションシステム設計にもたらす価値について考察します。FactoryTalk® Design Studio™やFactoryTalk® Vault™などのクラウドネイティブなソリューションが、サイロ化したチームをどのようにまとめることができるかをご紹介します。
お客様のケーススタディのセクションでは、Products For Industry (PFi)社の事例で、エンジニアリング会社がデジタル・ツイン・ソフトウェアに投資して、顧客が購入前に製品の動作を確認できるようにした経験を、アグリビジネスのアイダホ・ジャージー・ガールズ・デイリー社の事例で、最新の分散制御システム(DCS)で異種の機器を統一した経験をご紹介します。
さらに、当社の代表的な年次イベントであるAutomation Fair®が、今年は11月16日から17日まで米国シカゴで開催されることをお知らせします。このイベントでは、あらゆるオペレーションがより大きな成果を得られるよう、産業用オートメーションに関する最新のソリューションやアプリケーション、戦略、知見が紹介されます。また、当社の新しいクラウドネイティブのソリューションの一部についても、詳細をご説明いたします。
イベントの詳細は、「ニュース&イベント」のセクションでご覧いただけます。シカゴで皆様とお会いできることを楽しみにしております。