フル稼働している
エデシアはセーラム氏が「地球上で最も問題の多い場所」と呼んでいる場所に食料品を送っています。そこでは紛争、干ばつ、政治的不安定などの危機が原因で子供たちは栄養失調になっています。
彼女は自分でこれらの場所の多くに訪れ、エデシアの食品パケットがどのように生活を変えるかを直接見てきました。
彼女は次のように述べています。「私はシエラレオネの診療所にいました。一方にはとても遠くから子供を連れて歩いてきた母親がいました。彼らの子供たちの一部は、泣く力すらありませんでした。その子供たちは心臓を鼓動させ続けるためにありったけの力をふりしぼっていました。そしてクリニックの反対側には、私たちの食品パケットを受取っていたので、普通の幼児のように走り回っている子供たちがいました。」
しかし、このような場面が可能になるのは、エデシアが食品パケットの生産を続けている場合のみです。
ロードアイランドにある団体の最初の工場は2010年に建設され、基準としては小規模な施設です。倉庫、製造フロア、1つの積み込みドックがすべて15,000平方フィートの場所に詰め込まれていました。これはサッカー場の約4分の1の大きさです。
セーラム氏は次のように述べています。「私たちは年間9,000メートルトン以上の製品を製造しており、そのすべての資材を1つのドックドアに出し入れするのは少し奇妙なことでした。もっと製品を作りたかったのですが、もっとスペースが必要だとわかっていました。」
より広いスペースだけではなく、エデシアはより良い効率を必要としていました。その工場は、工程に限られたオートメーションしか使用しておらず、作業者の多くの手作業を必要としました。そして作業者の多くは元難民です。
エデシアのエンジニアリングディレクタであるロン・ヤンク氏は次のように述べています。「作業者は、乾燥した材料の50ポンドの袋で運び、ホッパーに手で注いていました。次に、梱包した後、完成品の32ポンドのケースを積み込みドックに運びます。ときどき、頭の上に持ち上げたり、はしごを持ち上げてパレットに積み込みます。多くの機敏で精力的な人たちがたくさんの本当に大変な仕事をしていたのです。」
成長の準備が整いました
世界中の子供たちにより多くの食料を届けるためには、より大きく、より優れた、よりスマートな工場が必要でした。ヤンク氏と彼の小さなエンジニアのチームは、それを作成することを任されました。
「私はネイビーンから、より効率的でより多くの子供のためにより多くの人命救助の食糧を作ることができる最先端の施設を作るという単純な任務を請け負いました」と、ヤンク氏は語りました。
ヤンク氏と彼のチームは彼らが望む新しい生産設備を特定し、システムインテグレータのHallam-ICS社と協力してそれを新しい工場に設計しました。Hallwell-ICS社は、バッチプロセス制御にロックウェル・オートメーションのPlantPAx最新のDCSを使用して、原料供給から始めて、85,000平方フィートの新しい施設ですべての生産プロセスを統合および自動化しました。
ヤンク氏は次のように述べています。「私たちはHallwell-ICS社にビジョンを説明し、彼らの専門知識を用いて私たちのビジョンを実現することができました。彼らの仕事は世界中の工場にあり、私たちのシステムは私たちの仕事に合わせて完全にカスタマイズされています。」
現在、作業者は50ポンドの袋を持ち上げて注ぐかわりに、フォークリフトを使用して、最大2,200ポンドの袋をローディングセルに輸送します。その後、セルはホッパーに材料を追加します。同様に、バックエンドでは、ケースへのパケットの供給も自動化されています。
新しい施設の作業者は、バッチをモニタし、自分の仕事でより良い意思決定を下すのに役立つより良い生産情報も手に入れました。
ヤンク氏は次のように述べています。「私たちは多くの情報を手元に持ち、すぐに見ることができます。私のデスクトップからは、何百ものモータ、制御ポイント、温度など、発生しているすべてのものと発生してはならないことを確認できます。一部のユーザは、スマートフォンで状況に関する基本的な指標を示す通知を1時間ごとに受取ります。」
シフト管理者は、工場での活動をより適切に調整するために、生産追跡および傾向データを使用しています。例えば、生産が予定より進んでいると判断した場合、ラインをシャットダウンして予防保守を予定より早く完了でき、生産現場のオペレータは秒単位でパフォーマンスを確認し、シフトの出力を他のユーザと比較できます。
ヤンク氏は次のように述べています。「3つのシフトはすべて、その日の横に並んで表示されます。作業者は彼らのシフトのためにやって来て、他のシフトがどれだけのケースを埋めたかを見ます。それは、シフト間の健全な競争を生み出し、シフトをさらに改善する動機を与えます。」
高速かつスマートに移動
新しい工場では、エデシアの年間生産能力が3倍以上になり、約25,000メートルトンになりました。
「この新しい工場のおかげで、2010年以来、50カ国以上で1,000万人の子供たちに手を差し伸べることができるようになりました。これは、以前の施設で可能であったのに比べてはるかに多くの子供たちです」と、セーラム氏は語っています。
そして、新しい工場の最新の製造技術のおかげで負荷がかなり排除されたため、生産の作業者は新しい役割だけでなく、新しい目的も見出すことができました。例えば、箱詰め作業を行なっていたある女性は、施設の最新の包装設備の常駐エキスパートになりました。
ヤンク氏は次のように述べています。「彼女はロボットセルを操作することから始め、現在はトレーナになっています。彼女はこの工場のすべての機能を知っており、すべての機器を理解しています。機械が正常に動作していない場合は、彼女が最初の連絡窓口です。そして、彼女と同じようなキャリアアップを果たした人物が少なくとも十数人います。」
より大きく、より効率的な工場はまた、エデシアが四半期ごとに生産価格を下げるのに役立ちました。
セーラム氏は次のように述べています。「私たちは効率性、廃棄物の削減、プロセスの絶え間ない見直しに夢中です。私たちは、所有しているすべての機器のROIと、そのROIをどのように活用するかを知っています。これにより、テクノロジを追加し、より効率的なプロセスを作成し、コストを削減するという決定を下すことができるので、より多くの栄養不良の子供たちを助けることができるようになります。」
また、エデシアはより大きな施設を使用して、商業生産ラインを追加しました。最初の商用製品であるMeWeは、ピーナッツを幼い子供たちに紹介してピーナッツアレルギーを防ぐのを助けるために、米国市場向けに開発されました。さらに、この新製品から得られる利益はすべて、より多くの栄養失調の子供たちに助けるためのエデシアの取り組みに還元されます。
セーラム氏は次のように述べています。「私たちは高度な製造業と非営利団体の奇妙な組み合わせです。私たちは、できるだけ多くの人々に栄養ソリューションを提供するために、できる限り迅速かつ賢明に行動しようとしています。」
エデシアの詳細と、世界で最も災害や攻撃による影響を受けやすい人々の栄養失調の治療と予防を行なっているエデシアの使命を支援する方法については、https://www.edesianutrition.org/をご覧ください。
上記の結果は、エデシアでの配備されたロックウェル・オートメーション製品およびサービスをその他の製品と併用した結果です。実際の成果は事例ごとに異なる場合があります。