サラス・オブライエン社は北米のエンジニアリングおよび技術サービス会社で、さまざまな業界の政府機関や民間企業のクライアントにサービスを提供しています。
- 増大するキャパシティ需要への対応
- プロジェクト範囲要件の検証
- 資本プロジェクト計画における重要なギャップの特定と対処
- 投資の意思決定と要請をより的確に伝える
- Arena®シミュレーションソフトウェア
- Emulate3D™デジタル・ツイン・ソフトウェア
- 必要な設備と資金を適切に決定
- 拡張スケジュールの短縮
- サステナビリティ(持続可能性)の向上
- 将来的なニーズに対応するモデルの利用能力
ジョン・グレンスキー氏はPlus Groupの前社長で、現在は2023年にPlus Groupを買収した北米のエンジニアリング&技術サービス会社であるサラス・オブライエン社の産業戦略、オートメーション、デジタル担当シニアディレクターを務めています。サラス・オブライエン社は最近、ロックウェル・オートメーションのエンジニアリング、調達、建設(EPC)パートナプログラムに参加し、以前はPlus Groupはロックウェル・オートメーションのPartnerNetwork™の長年のメンバーでした。
結果
十分な情報に基づいた資本政策
サラス・オブライエン社は、食品・飲料を含むさまざまな業界の政府および民間企業のクライアントにサービスを提供しています。同業界の大手クライアントは、増大する生産能力需要に直面していました。
グレンスキー氏は次のように説明しています。「彼らは最大規模の施設の1つを拡張する計画でした。それは非常に複雑なプロジェクトで、彼らは多額の設備投資に踏み切る前に、キャパシティを拡大し、システムをアップグレードする方法を理解したかったのです。」
クライアントはグレンスキー氏のチームに、既存のオペレーションを描写したプロセスシミュレーションを作成し、そのモデルを使用して必要なアップグレードの範囲を決定するよう依頼しました。
ソリューション
デジタル・ツイン・シミュレーションとモデリングの完璧なテストケース
グレンスキー氏は次のように述べています。「これは、デジタルツインを使ってプロセス・シナリオ・モデリングを行ない、クライアントが適切なビジネス上の意思決定を行なえるようにするための完璧なテストケースでした。長い間、この種のテクノロジは未来的なものでしたが、今はここにあるのです。これを使用していない製造メーカは、同業他社に遅れをとる可能性があります。」
グレンスキー氏のチームは、お客様と密接に協力してすべての生産プロセスと要件を徹底的に理解し、Arena®シミュレーションソフトウェアとEmulate3D™デジタル・ツイン・ソフトウェアを使用して、既存のオペレーションをシミュレートし、アップグレードの可能性をテストしました。
グレンスキー氏は次のように説明しています。「モデリングは、資本要求を行なう前に完了し、どれだけの予算が必要かを理解することができました。デジタルツインの大きな利点の1つは、実際の仕組みを使って作業を進め、さまざまなシナリオを想定してモデリングすることで、より多くのリソースが必要か、より少ないリソースが必要かを確認できることです。」
このアプローチにより、同社は、すべての主要なシナリオにわたって計画されたプロセスのアップグレードをテストし、資本プロジェクト計画に存在する可能性のあるギャップを特定することができました。
結果
十分なリソースと目標が達成されることを確認
シミュレーションプランニングとモデリングにより、クライアントは生産要件を満たすために、当初の計画よりも多くの設備とキャパシティが必要であることが判明しました。
グレンスキー氏は次のように述べています。「彼らは、地面にシャベルを入れるずっと前にそのことがわかり、喜んでいました。このモデルのおかげで、クライアントは主要なプロジェクト目標の達成を確認し、必要な投資額を正確に決定することができました。すでに進んでいるプロジェクトを満足させるために、別のプロジェクトから資金を流用することは避けたいからです。」
さらに多くの投資とリソースが必要であることが判明したにもかかわらず、シミュレーションとモデリングによって、拡張スケジュールを短縮することができました。
将来への基盤
原料の搬入から包装の搬出までの工程と生産の完全なシミュレーションにより、お客様はこの施設のデジタルツインを将来のシナリオテストに使用することもできます。
グレンスキー氏は次のように説明しています。「これが、Arenaソフトウェアとその機能の素晴らしい点です。私たちのクライアントは、将来的に生産量の変更や増加、拡張を検討している場合に使用できる、施設全体の生きたモデルを持っています。これで生産最適化を推進することができます。」
このモデルとそれに含まれる情報は、クライアントが生成AI機能をより迅速に導入・利用し、企業全体でベストプラクティスと方法論を共有するためのベースラインにもなるとグレンスキー氏は付け加えました。
グレンスキー氏は次のように述べています。「施設や製造工場に行くと、問題を理解し解決するためのリソースが不足していることがよくあります。しかし今は、トラブルシューティングやトレーニング情報のリポジトリがあり、従業員の入れ替わりに関係なく、永遠に保管されます。これは、製造業を一変させるエキサイティングな能力であり、競争上の優位性です。」
公開 2024/09/17