ロックウェル･オートメーションは、ミード･ジョンソン･ナイメーヘン社の乳児･幼児用調製粉乳工場の定置洗浄キッチンの将来性を支援

ミード･ジョンソン･ナイメーヘン社のオランダ工場では、時代遅れの旧式のハードウェアとソフトウェアを置き換えるために、新しい定置洗浄(CIP)キッチンとコントロールソリューションを導入しました。スケーラブルな統合アーキテクチャにより、将来への備えが整いました。

ロックウェル･オートメーションは、アクテミウム社とミルクロン社と連携し、ベビー･幼児栄養のリーディングカンパニーであるミード･ジョンソン･ナイメーヘン社に未来志向の新しい定置洗浄(CIP)キッチンとアーキテクチャを展開したことを発表しました。

オランダにある同社の工場では、既存のインフラが寿命を迎え、一部のコンポーネントが陳腐化していたため、ミード･ジョンソン･ナイメーヘン社は現代的なソリューションへの置き換えを検討していました。

世界最大の市場である中華圏に供給する超高級乳児用栄養剤を生産する工場です。すべての食品と同様に、清潔さと衛生が最も重要であるため、洗浄ガイドラインは非常に厳しく、その結果、徹底した衛生管理が行なわれることになりました。

ロックウェル･オートメーションは、制御ソリューションの提供だけでなく、ハードウェアエンジニアリング、電気回路図、制御パネルの提供、機能設計ソフトウェア(FDS)の作成、そしてテスト、立上げ、アフターケアまで、一貫して担当しました。

ドイツのクロネスAG傘下のミルクロン社は、ユーザ要求仕様書(URS)に従って、これらのプロセス設備が既存の生産プロセスにシームレスに統合される必要があることを考慮し、新しい定置洗浄プロセスを設計しました。

ロックウェル･オートメーションの中央ヨーロッパ地域のセールス･バイス･プレジデントであるピエール･テスナーは次のように述べています。「洗浄工程は、特に乳児用栄養剤の場合、非常に精密に管理、記録、分析される必要があります。このような細部へのこだわりは、堅牢なソフトウェアソリューションによって制御される緊密に統合されたオートメーションシステムによってのみ実現できるものです。この会社と工場はロックウェル･オートメーションを標準としているので、他のシステムとのシームレスな統合が問題になることはありませんでした。」

ヴィンチ･エナジー社の一員であり、オランダのロックウェル･オートメーションPartnerNetwork™のゴールドレベルのシステムインテグレータであるアクテミウム社は、ロックウェル･オートメーションと密接かつ効果的に協力して、望ましい結果を実現しました。

アクテミウム社のクライアントマネージャであるエイドリアン･ファン･デ･ヴェン氏は次のように説明します。「食品を扱う環境では、衛生面に特別な配慮が必要です。そのため、私たちが設計･試運転する定置洗浄(CIP)プラントには、高度な制御システムの導入を含め、専門的な機械的特長や操作機能を示す必要があります。今回の事例では、混乱を最小限に抑える必要がありましたが、事前に検証されたライブラリコードを導入することで、設計、設置、試運転、統合を大幅にスピードアップすることができました。」

ミルクロン社のインターナショナル･セールス･マネージャであるオラフ･ドレヴェロフスキー氏は次のように述べています。「計画から設置、引き渡しまで、プロジェクトの全過程で重視されたのは、古い定置洗浄を最新の規格や要件に沿った新しい定置洗浄に切換えて、オペレーターが使いやすい外観と操作性にすることでした。もう1つの大きな課題は、新しい定置洗浄システムに切換えるためのダウンタイムが限られていたことです。しかし、関係者のチームワークの良さと、切換えと再運転の前の総合的な準備があったからこそ実現できました。」

ミード･ジョンソン･ナイメーヘン社のプロジェクトマネージャであるレヴィ･パティアシナ氏は次のように締めくくりました。「私たちの主な目的は、陳腐化に対処することでした。小さな性能向上もありましたが、ここでの目標は、私たちの施設を将来に備えておくことでした。すべてのエンジニアリングチームがうまく連携し、ミルクロン社とアクテミウム社の知識豊富なエンジニアチームから素晴らしいサポートを受けることができました。私たちは、新しく導入されたシステムにとても満足しています」

ロックウェル･オートメーションが提供する統合アーキテクチャソリューションについては、こちらをご覧ください。