ソリューション
M.G.ブライアン社は ロックウェル・オートメーションと手を組み、破砕機の制御および情報システムを新しく開発しました。このシステムは、Microsoft Windows Azureクラウド・コンピューティング・プラットフォームと FactoryTalk®ソフトウェアスイートの組み合わせで、リアルタイムの情報へセキュアにリモートアクセスできるシステムです。
破砕機の制御システムには、 Allen-Bradley®のCompactLogix™プログラマブル・オートメーション・コントローラが搭載されています。また、制御システムのデータがクラウド・ベース・バージョンの FactoryTalk VantagePointソフトウェアで収集され、これを基に各破砕機と破砕機すべての性能が包括的かつコンテクストに応じて描写されます。情報はセルラーモデムを介してクラウドに送られます。この際、通信状態の悪い場所でも送信できるようにデータを細かく分けて非常に小さいパケットとしてまとめます。また、接続できない場合はデータをいったんゲートウェイに保存して、接続が復活した時点で送信します。
新しい制御および情報システムは完全統合型で、異種の情報源から履歴データや関連データ、取引データといった情報を1ヶ所に集約します。こうしたリッチデータを100%活用できるようにロックウェル・オートメーションが使用したのはクラウドコンピューティングです。これならM.G.ブライアン社もそのお客様もデータセンターを作ったり管理したりする必要がありません。
M.G.ブライアン社のエンジニアリング部長であるジョッシュ・ラバドー氏は次のように述べています。「最初の5台でもその次の1000台でも、同じように機能するソリューションを求めていました。それから、ハードウェアには莫大な先行投資はしたくない、長期的なシステム保守を避けたいということがはっきりしていましたので、旧式のデータセンターは最初から検討しませんでした。」
モバイル技術を活用しクラウドを介してビジネス情報をセキュアかつシームレスに転送することで、M.G.ブライアン社は高度なコネクテッドインテリジェンスにアクセスできるようになりました。「クラウドからモバイル機器やWebブラウザでデータを取得し、破砕機のドライブトレインの状態やフラッキングパフォーマンス、保有機全体のプロセスパフォーマンスや保守の傾向などについてレポートやダッシュボードを作成できるようになりました」と、ラバドー氏は語ります。「当社の新しい情報システムにクラウドコンピューティングの柔軟性と拡張性が組み合わさり、素晴らしい運用管理ソリューションが生まれました。当社自身の保有機にも販売用の破砕機にも使えるソリューションです。」