Allen‑Bradley, ControlLogix, CompactLogix, FactoryTalk, Rockwell Automation, RSLinx, およびStudio 5000は、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
Rockwell Automationに属していない商標は、各企業が所有しています。
課題
ソリューション
結果
Yaltes社は、船舶システム制御製品およびソリューションの設計、開発、製造を行なっています。同社の製品群は、防衛・海事分野での専門知識、技術、戦略的パートナシップを活用し、お客様のニーズに合わせてカスタマイズされます。
同社は、船舶用に開発する統合プラットフォーム管理システムのネットワークと制御アーキテクチャの選択において、オープン性、拡張性、柔軟性、コスト効率に重点を置いた革新的な決断を下しました。特に海上アプリケーション用に設計された既存のソリューションに依存するのではなく、通常産業環境で見られる制御システムアーキテクチャを選択し、この例ではロックウェル・オートメーションのLogixベースのハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントが採用されています。
これらの船上ソリューションには、海軍戦術・戦闘システム、ネットワーク・サイバーセキュリティ・ソリューション、統合プラットフォーム管理、ナビゲーション・ブリッジシステム、射撃管制システム、海上・沿岸監視システム、電子海図表示・情報システム(ECDIS/WECDIS)などが含まれます。
その技術を導入しているプラットフォームは以下の通りです。
標準的なプロジェクトでは、Yaltes社が据付監督、システムインテグレーション、港湾受入、海上試運転を担当します。
課題:
Yaltes社と海軍の顧客は、制御ソリューションに対する要求という点では、多くの点で産業界の顧客と何ら変わりはありません。実際、コスト、統合性、拡張性、堅牢性、冗長性、システム追加への柔軟性は、製造・加工環境と同様に、船舶搭載システムでも重要です。
船舶の部品やシステムの多くは複数のサードパーティから供給されているため、統合は大きな要素であり、すべてのデータパスを結びつけ、オペレーションコンソールに戻すことができる単一の制御ソリューションが不可欠です。
ソリューション:
Yaltes社のプログラムディレクターであるビュレント・ハムザオグルー氏は、次のように述べています。「ロックウェル・オートメーションのソリューションを導入した背景には2つの理由があります。まず、数年前にオランダの会社と仕事をしたときに、ロックウェル・オートメーションが提供する機能を確認しました。この経験から学び、トルコ海軍で使用する同様のシステムの開発に着手することを決定しました。第二に、この市場は競争が激しいので、海上アプリケーションの特定のニーズに適応したオープンで柔軟な産業用ソリューションを使用することで、私たちと私たちが開発するシステムの費用対効果がはるかに高くなります。」
この費用対効果の高さは、特注の「ブラックボックス」ハードウェアを排除していることに起因します。Yaltes社は、市販の製品を使用することで、低コストでありながら同等の性能を持つ制御ソリューションを設計・構築することができる。また、特注のハードウェアを使用しないことで、より柔軟な設計が可能となり、開発したシステムのアップグレードも容易にできます。
同社は、ロックウェル・オートメーションのハードウェアとソフトウェアコンポーネントを組み合わせて、統合プラットフォーム管理システムを構築しています。コントローラレベルでは、アプリケーションの規模に応じて、Allen‑Bradley®のControlLogix®またはCompactLogix™コントローラ配備しています。これらは、プログラミング用のFactoryTalk® View SE (Site Edition) SCADAとStudio 5000®ソフトウェアと連動して動作します。RSLinx®通信プラットフォームも、ネットワークの参照と構成、およびネットワークデバイスの診断のために配備されています。
ハムザオグルー氏は次のように説明しています。「ロックウェル・オートメーションのSCADAパッケージとPLCを活用し、ディスクリート通信とシリアル通信のいずれかを使用して、さまざまな異なる船舶システムとのインターフェイスを実現しています。異なる通信システムを使用するシステムにも対応できますが、標準的な産業プロトコルを使用するように心がけています。私たちのシステムは、Allen‑Bradleyのコンポーネントだけで構成されているわけではないので、ロックウェル・オートメーション製品を私たちのシステムに適合させることができます。また、HMIソリューションも顧客の要件に合わせて設計することができ、この段階では、海上用ではなく産業用のソリューションを使っていることをほとんど見分けることができません。」
Yaltes社が開発した統合プラットフォーム管理システムは、船内の多くの機能をカバーし、そのすべてがFactoryTalk SCADAソリューションとインターフェイスをとることができます。それらは以下の通りです。
統合プラットフォーム管理システムは、100Mbpsイーサネットベースのデータネットワークと10Gbps光ファイバーバックボーンで動作し、I/O点数に制限はなく、ロックウェル・オートメーションのアーキテクチャにより、リンクやOPCブリッジは必要ありません。標準的な設置は、船舶全体のキャビネットに分散した10~12台のLogixコントローラで構成されます。
ハムザオグルー氏は次のように説明します。「市販の制御アーキテクチャを導入することで、お客様のニーズに合わせた拡張性の高いモジュール式のソリューションを開発しました。異なるシステム用のスレーブ画面、使いやすいジョイスティックやトラックボール操作、用途に応じて異なるディスプレイサイズ(19インチ~32インチ)を展開する柔軟性、そして、すべてがMIL-STD 810やMIL-STD 461規格、IEC 60945規格に適合するよう設計されています。」
冗長化されたオートメーションシステムと相まって、お客様はより高い信頼性と安全を得ることができます。また、工数削減と多くの重要な船上機能の完全自動化も可能です。私たちはロックウェル・オートメーションからトレーニングを受け、それを有効に活用し、海軍のシステムに対する要求の知識と組み合わせて、お客様の正確な要件に一致するソリューションを作り出しました。
2010年に初めてロックウェル・オートメーションをベースとしたシステムを導入しましたが、改善措置の必要性はなく、完璧に動作しています。私たちが使用するロックウェル・オートメーションの機器は、非常に頑丈で品質が高く、海上アプリケーションに適合させるのに何の問題もありません。当社のエンジニアは、トルコのロックウェル・オートメーションの担当者とも、商業的な話し合いでもエンジニアリングの話し合いでも、非常に満足して仕事をしています。問題が発生すると、ロックウェル・オートメーションのエンジニアが解決に手を貸してくれるか、解決できる適切な人を紹介してくれます。彼らは常にコミュニケーションをとり、私たちのエンジニアリングプロジェクトに必要なものを常に入手することができます。
Allen‑Bradley, ControlLogix, CompactLogix, FactoryTalk, Rockwell Automation, RSLinx, およびStudio 5000は、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
Rockwell Automationに属していない商標は、各企業が所有しています。
公開 2017/05/26