Pacmac社は消費財(CPG)業界向けにチューブ充填機とカートニングマシンを製造しています。同社は3つのユニットに分かれ、最新設備を備えた包装機械を製造しています。
Pacmac社の使命は、堅牢性と顧客満足に焦点を当て、インドで設計・製造された技術的に優れた機械を開発することです。
箱詰めの工程(カートニングプロセス)を自動化し、製品の切換えを容易に
世界市場向けに柔軟な機械設計を提供
CompactLogix™
Kinetix® 5500 EtherNet/IPサーボドライブ
Kinetix® VP-Seriesサーボモータ
製品切換えの迅速化
より正確な箱詰め(カートニング)
課題
Pacmac社は、多様な包装サイズに迅速かつ容易に対応できる自動カートニングマシンを必要としていました。
古い機械でPacmac社が直面した典型的な課題は、オープンループでした。データ交換がなく、多くの機械部品を使用していたため、一定期間にわたって精度が低下していました。箱のサイズが変わると、オフセットを補正するために機械の軸を手作業で調整する必要がありました。メインモータの絶対位置は停電の場合に決定できずに製品ロスを引き起こし、メインモータの故障は機械の完全な停止につながっていました。
さらに、古い機械ではチューブのバリエーションに対応する能力が限られていました。強化されたアーキテクチャにより、HMIから異なるチューブタイプを選択するだけで、機械を停止させることなく、同じ機械で複数のバリエーションの製品を箱詰めできるようになりました。
ソリューション
Pacmac社はロックウェル・オートメーションと提携し、多様な箱に対応し、生産性と効率を向上させる新マシンを開発しました。
ロックウェル・オートメーションは、Pacmac社のために、世界的な需要増に対応する自動製品切換え機能を備えた新型カートンマシンを設計しました。
ロックウェル・オートメーションは、CompactLogix™、Kinetix® 5500 EtherNet/IPサーボドライブ、およびKinetix® VP-Seriesサーボモータを搭載したPacmac社向けのソリューションを設計しました。この新しい機械では、軸がサーボモータに接続され、コントローラと通信するためにKinetix® 5500 EtherNet/IP™上にあり、手動の機械システムをなくしました。
CompactLogixコントローラは、高性能、大容量、生産性の向上、および強化されたセキュリティを提供し、スマートマシンや製造装置の高まる需要に対応します。
Kinetix VP-Seriesサーボモータは、EtherNet/IPネットワーク上でスムーズな統合モーションコントロールを提供します。
結果
機械設計の簡素化で需要に対応
Pacmac社は、この新しいマシンの導入により、より多様な製品とエンドユーザの数に対応できるようになりました。機械の遠隔操作とモニタが可能になり、トラブルシューティングや改造のために物理的な現場訪問をするのではなく、遠隔操作でさまざまな分野のアーキテクチャにアクセスできるようになりました。
多軸マシンでは、イーサネット通信によるシームレスなデータ転送が可能です。製品タイプに基づいてエンドユーザがHMI (ヒューマン・マシン・インターフェイス)からレシピを選択すると、システムが自動オフセット調整を行ないます。オペレータは、より正確に故障を予測・検出することができます。停電時にもサーボの絶対位置を保持できます。
機械システムの削減により、エンドユーザは高精度と低メンテナンスのメリットを享受でき、簡単に軸の追加や削除をできるようになります。また、上流システムとの統合も容易です。
機械のメンテナンスコストと時間が削減され、設備総合効率(OEE)が向上します。これは次のような方法で達成されます。
- 機械の機械部品の数を減らし、極端な磨耗や損傷を受ける部品を減らす。
- サーボのオフセットを自動化し、エラー、無駄、ダウンタイムを削減する。
- HMIから製品タイプを選択するだけで、調整が自動的に行なわれるため、製品の切換え時間が短縮される。
公開 2024/04/15