ブライアン・パトリック氏は、総合的なオートメーションソリューションのプロバイダであり、ロックウェル・オートメーションのパートナーネットワークのゴールドレベルOEMメンバーであるピアソン・パッケージング・システムズ社のエンジニアリング担当バイスプレジデントです。個々の装置から統合システムまで、ピアソン・パッケージング・システムズ社は22,000台以上の機械を世界中に配備しています。
デジタル・ツイン・ソフトウェアでリードタイムを短縮
ピアソン・パッケージング・システムズ社では、リーン生産プロセスおよびリードタイム短縮の一環として、ロックウェル・オートメーションのEmulate3D™デジタル・ツイン・ソフトウェアを使用して、すべての機械の設計、製造、テスト、立上げを仮想的にサポートしています。Emulate3Dを使用する前、同社はこれらの同じ作業を機械の製造現場で行なっていました。
ブライアン氏は次のように説明します。「私たちは、もっとマシンの回転数を上げる方法を探していました。床に置いてある機械は、お金になりません。エンドユーザは機械を欲しがっています。そして、それを動かすことができるようにしたいのです。Emulate3Dは、デジタルの世界で構築する能力を提供し、マシンが現場に到着したときに、そのマシンに対応できるようにします。リードタイムが重要であり、期待通りの日にお客様にお届けするために、できる限りのことをするのです。」
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お客様の期待に応える仮想技術
ピアソン・パッケージング・システムズ社は、包装業界のお客様に対して、少なくともあるレベルの仮想マシンの設計、構築、テストが市場の期待に応えるようになったという期待の変化をもたらしました。
ブライアン氏は次のように述べています。「お客様は、ダウンタイムを懸念して、前もって私たちに尋ねます。「この問題を解決するためにはどうしたらいいのか? アップグレードはどのように行なうのか?」現場に来て、ラインを落として、すぐに立ち上げることができないようでは困ります。私たちは、物理的なマシンを持たずに、まず私たちのコンセプトを示すことができます。」
ピアソン・パッケージング・システムズ社では、お客様から電話があったときに、仮想的に問題のトラブルシューティングができるサービスツールとしてもEmulate3Dを使用しています。
ブライアン氏は次のようには説明します。「すぐにサポートを提供することができるのです。現場の機械からコードをロードして、まずEmulate3Dに通すことで、目の前にデジタルツインがあるのです。お客様が見ているものを見ることができれば、エンジニアリングのような高価なリソースの投入を避けられることもあります。」
人材の生産性向上と育成
実は、Emulate3Dを最初に評価したときのブライアン氏の最重要目標のひとつが、「エンジニアを囲い込む」ということでした。
ブライアン氏は次のように述べています。「私たちは皆、人材やサプライチェーンの課題など、資源に制約のある環境で仕事をしています。Emulate3Dのおかげで、エンジニアを現場に配置するのではなく、ここにいるエンジニアでより多くのことを行なうことができるようになりました。」
また、このソフトウェアは、ピアソン・パッケージング・システムズ社が新しいエンジニアを採用したり、新しい製品ラインに異動させたりする際に、有用なトレーニングリソースとなっています。
ブライアン氏は次のように述べています。「彼らはレビューすることができます。テストもできる。実際に機械に触れる前に、必要なことは基本的にすべてバーチャルで行なうことができます。Emulate3Dは、CADと同じくらい頻繁に使う日常的なツールになっています。エンジニアがEmulate3Dを使いたがっているのを見るのは、とてもうれしいことです。」
公開 2023/04/05