インターステイツ社のオートメーションマネージャであるレイ・バーニング氏をご紹介します。インターステイツ社は、電気、オートメーション、制御技術(OT)ソリューションの世界的プロバイダであり、最近、ロックウェル・オートメー ションのプラチナ・システム・インテグレータ・パートナに指定されました。
季節のパンや特製ベーカリーを製造するカントリーメイド社は、長年にわたるインターステイツ社のクライアントです。製品の需要増加に対して、カントリーメイド社では、施設を拡張することなく効率を高めることによって生産を増やしたいと考えました。
レイ氏は次のように述べています。「最初は当社はどちらかというとコンサルタント的な立場を取っていました。私たちは彼らのプロセスについて話し合い、施設を視察し、彼らのエンジニアリングチームに会って、どうすれば生産を増やせるか、何が一番効果的かについて話し合いました。」
「彼らは必要な機器を所有していましたが、自動化はされていませんでした。ミキサーやその他の追加機器は、すべて個別に運用されていました。最初に大型ミキサーをいくつか作ることを話し合いましたが、その案には問題がありました。そのミキサーを設置する建物のサイズを大きくする必要があったためです。」
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レイ・バーニング氏オートメーションマネージャ、インターステイツ社
生産量の増加と製品品質の改善
そのかわりに、インターステイツ社とカントリーメイド社はデジタルトランスフォーメーションのソリューションを実装しました。そのソリューションには、ロックウェル・オートメーションのPlantPAx®分散制御システム、FactoryTalk® Batch、およびFactoryTalk® Historianソフトウェア製品が含まれていました。
「私たちは同じミキサーをそのまま使い、従業員を増員することなく第2のラインを追加することができました」と、レイ氏は指摘しています。同氏は、生産の自動化によって「ミキシング時間が約23%短縮されると見積もり、それによって同じミキサーで追加ラインに材料を供給できました。私たちはラインへの供給も14%増やし、生産高が2倍になりました。」
それに加えて、新しいシステムは生産品質を左右する貴重なデータに対する可視性を提供しました。例えば、ディル(ハーブの一種)や小麦粉などの材料を使用する場合、施設内と外気の温度が質感や均一性に影響します。
「レポート機能のいくつかを使用すれば、温度が製品にどれほど影響するかを確認することができました」と、レイ氏は述べています。このプロジェクトの最初の実施以降、このベーカリー製造メーカは、さらに多くの材料の供給を自動化し、それによって温度変化の影響を設定管理できるようになりました。
ERPの統合で利益がさらに増加
インターステイツ社はまた、新しい生産システムもカントリーメイド社のERPシステムに統合しました。今では、「販売業者が注文を入れると、ERPシステムがその注文をバッチリストに追加するので、オペレータが作業に入る時には、必要なすべてのセットアップが既に完了しています」と、レイ氏は述べています。「オペレータはスタートボタンを押すだけです。」
この統合されたシステムは、原材料の使用量も追跡し、必要な時に新しく仕入れる量を自動的に発注します。
レイ氏は、カントリーメイド社のことを「非常に前向きな考え方の」製造メーカと評しています。「テストやソフトウェア・ベータ・リリースでも協力し、最近、Plant Pax 5.0のアップグレードを完了しました。」
公開 2023/02/10