- 各リモート資産に対して、さまざまなソースシステムから、すべてのセンサ情報、アラーム、エンジニアリング文書を含む、レジリエンス(回復力)が高くセキュアなデータ接続を実現しました。
- 生成されたデータにより、ミネテック社のカスタマは、最適化された予知保全のスケジュールを立て、ダウンタイムを低減し、コストを削減することができます。

ミネテック社は、産業および鉱業分野で使用される従来型および高度な機器のエンジニアリング、設計、製造、実装を専門とする革新的なソリューション指向型の企業です。1984年以来、ミネテック社は鉱業業界に最高品質の製品と比類のないカスタマサービスを提供してきました。
- ミネテック社は、先を見越した積極的なメンテナンスを可能にし、合意したパフォーマンス目標を検証するために、カスタマに機器のパフォーマンスについてよりリアルタイムに可視化を提供することを希望していました。
鉱業向けの水蒸発システム、地下換気、および音響減衰ソリューションのグローバルサプライヤであるオーストラリアの機械装置メーカ(OEM)であるミネテック社は、リアルタイムモニタ技術を重要な鉱業機器に統合することで、自社の製品を強化しました。このアップグレードは、FactoryTalk® DataMosaix™プラットフォームを使用した、オートメーション統合の専門家であるJH Tester Industrial Automation社との協業により実現しました。
JHテスター社は、エレクトロニクス、ロボティクス、特注機械、オートメーション技術において40年以上の経験があります。ミネテック社との提携は、複雑なリモート環境で操業するお客様に革新とパフォーマンスを提供するという両社の共通の目標を反映しています。
課題
ミネテック社は、オーストラリアおよび世界中に分散する採掘施設全体で、機器によりお客様をサポートする方法を改善しようと努めていました。「ミネテック社は、お客様に機器のパフォーマンスについてよりリアルタイムに可視化を提供することで、積極的なメンテナンスを可能にし、合意したパフォーマンス目標を検証することを希望していました」と、JHテスター社のディレクターであるマレー・テスター氏は述べました。
目標は、水蒸発器からのリモートでセキュアなリアルタイムのデータレポートを可能にし、物理的なインフラや煩雑な手作業による監視を必要とせずに、資産の健常性とパフォーマンスに関する実用的な情報を提供することでした。ミネテック社の電気設計シニアエンジニアであるマイケル・フレイザー氏は次のように述べています。「重要な資産のリモートでリアルタイムのレポートを可能にする革新的な技術を採用することで、ポートフォリオを強化する好機を見つけました。」
パフォーマンスがさまざまな施設や機器タイプにわたっているため、ミネテック社は、ユーザフレンドリな状態と高い費用効果を維持したまま、複数のデータソースを統合することができるスケーラブルでセキュアなシステムを必要としていました。
ソリューション
JHテスター社は、ロックウェル・オートメーションのクラウドベースのFactoryTalk DataMosaixを実装しました。これは、制御技術(OT)と情報技術(IT)のデータをコンテキスト化して1つの統一ソリューションに統合することを目的としたSaaS (サービスとしてのソフトウェア)プラットフォームです。
フレイザー氏は次のように述べています。「JH Tester Industrial Automationは、ロックウェル・オートメーションのクラウドベースのFactoryTalk DataMosaixテクノロジを実装する、当社が選んだパートナです。これにより、お客様と連携して遠隔地にある重要な資産を監視する方法が根本的に変わりました。」
FactoryTalk DataMosaixは、衛星に接続したデータへのリモートアクセスを可能にし、すべての情報をクラウドサーバにセキュアに保存します。センサ情報、アラーム、エンジニアリング文書を取得し、いつでもどこからでもアクセスできる直感的なダッシュボードを介して表示します。これにより、ミネテック社とそのお客様は、リアルタイムのパフォーマンス分析、履歴データの比較、メンテナンススケジュールの最適化を簡単に行なうことができます。
マレー・テスター氏は次のように述べています。「複数の施設にわたるさまざまな機器を検討する必要があり、すべてを適切にまとめることができるソリューションが必要だったため、ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk DataMosaixを選択しました。」
ミネテック社では特に、水蒸発システム全体のデータ取得、可視化、分析、およびリアルタイムレポートにこのプラットフォームを活用しています。「データセキュリティは当社のお客様にとって必須であり、これはシステムに組み込まれています。これはロックウェル・オートメーションとJHテスター両社の得意分野です」と、フレイザー氏は述べています。
結果
ミネテック社は、設備の継続的なリアルタイム可視化を実現しており、既に複数の拠点で導入が進められており、今後さらに拡大していく予定です。これにより、お客様はパフォーマンスを最適化し、メンテナンスを積極的に管理できるようになり、ダウンタイムを大幅に削減できます。
フレイザー氏は次のように述べています。「この運用パフォーマンスのリアルタイムデジタル化により、重要な資産に関する貴重な洞察が得られます。修理とメンテナンスを支援する分析を含むさらなるパフォーマンス最適化により、全体的な運用効率が向上します。」
SaaSプラットフォームであるため、複雑なインフラや保守要件は不要で、初期費用が削減され、より簡単なスケーリングをサポートします。「これは、FactoryTalk DataMosaixが技術的に適切であるだけでなく、長期的に利益を提供し続けるより費用効果の高いソリューションであることを意味します」と、マレー・テスター氏は述べています。
新しい場所を追加するのに必要なのはFactoryTalk DataMosaixエクストラクターを実行する産業用エッジPCのみであるため、複数の施設に拠点を持つお客様は迅速なロールアウトのメリットを享受できます。将来を見据えると、このソリューションはさらに大きな可能性を秘めています。テスター氏は次のように付け加えました。「DataMosaixには大きな可能性があります。異常検知、予知保全、スケジューリングに使用され、リアルタイムのデータと履歴データを比較してパフォーマンスを最適化できます。
FactoryTalk DataMosaixをエンタープライズレベルで導入すれば、すべての情報が一元化されます。各資産では、マニュアル、技術データ、メンテナンスログ、ダウンタイムをすべて1箇所で簡単に利用できるようになります。
現在、制御技術データにのみDataMosaixを使用していますが、ミネテック社またはそのお客様が将来追加することを希望する場合は、ITデータを統合する能力があり、その準備ができています。」
ミネテック社、JHテスター社、およびロックウェル・オートメーションのコラボレーションにより、鉱業分野における長期的なデジタルトランスフォーメーションと価値創造の基礎が築かれました。
公開 2025年6月5日
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