課題
- OPEX資金を使い、新しいIT/OTネットワークの自動化された監視と管理を実施する。
- 北米44カ所の拠点でサイバーセキュリティ能力を更新する。
ソリューション
- サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)
- OTパッチ管理
- アンチウイルス
- TechConnect℠サポートおよびアプリケーションサポート
結果
- サイバーリスクの低減
- 10分間のIaaS SLAが平均3.5分に短縮
- アラームやアラートへの対応が90%高速化
- ダウンタイムを削減
- スキルのあるIT人材の不足に対応
止められないと思われていたCOVID-19の大流行は、職場の業務を根底から覆し、消費者の買い物習慣を一変させ、グローバルなサプライチェーンを麻痺させました。さらに、サイバー攻撃の頻度、深刻さ、コストの急上昇が問題を複雑にしています。例えば、ある調査で2021年にサイバー攻撃を受けたと報告した製造業者の61%のうち、75%がシステム停止を経験しています。パンデミックの副作用として、リモートワークのような新たな課題に対応するためのデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが急ピッチで進められており、それと並行して、新たに接続された業務やネットワークを保護するための産業用サイバーセキュリティが求められています。
課題:
ある多国籍食品&飲料メーカが発見したように、デジタルトランスフォーメーションとサイバーセキュリティは、もはや2つの別々の取り組みとして捉えることはできず、総合的に実施する必要があります。
同社は、デジタル化が進むビジネスシステムから生み出されるリアルタイムのデータを活用するため、セキュリティを中心としたデジタル化の取り組みを開始する予定でした。しかし、まずは長年にわたって蓄積された技術的な欠陥に対処する必要がりました。例えば、この食品メーカの旧式のシステムやアプリケーションは、最新のクラウドコンピューティングやサイバーセキュリティプラットフォームと互換性がありませんでした。バラバラのネットワークと仮想インフラは、重要なデータ分析や人工知能技術に対応できませんでした。また、従業員に対するサイバーセキュリティに対する認識やトレーニングプログラムが不十分だったため、セキュリティハイジーンが不十分な文化が根付いていました。
ソリューション:
CPGメーカがロックウェル・オートメーションに依頼したのは、北米にある44カ所の拠点におけるITとOTシステムの最新化と統一、新しいネットワークの自動監視・管理の実装、サイバーセキュリティ機能の更新でした。しかし、そのために設備投資(CapEx)資金を投入することは望んでいませんでした。
ロックウェル・オートメーションは、当社のIaaS (サービスとしてのインフラストラクチャ)を活用して、最新のクラウドベースのソリューションを構築・展開しました。ロックウェル・オートメーションは、IaaSネットワークの設計と、ネットワークセグメンテーション、オペレーティングシステムのパッチ管理、アンチウイルスソリューションなどのサイバーセキュリティ機能の実装を共同で行ないました。ロックウェル・オートメーションのエコシステムパートナは、この取り組みのためのハードウェアの納入を管理しました。その後、すべてのネットワークとコンピュートインフラは、OTのマネージドサービスに移行されました。
また、同社はロックウェル・オートメーションのTechConnect℠サポートとアプリケーション・サポート・サービスを導入し、アプリケーションとインフラのヘルプデスクサポートを年中無休24時間体制で利用できるようにするとともに、「ハンズオンキーボード」サポートのための実際の現場への人材の派遣を実現しました。
サービスレベル契約(SLA)では、IaaSのアラートに対して10分以内に応答することが義務付けられていましたが、実際の応答時間は平均わずか3.5分でした。
結果:
このセキュアなデジタル・トランスフォーメーション・ソリューションは、IaaSを利用して最新のネットワークインフラを導入し、複雑なセキュリティ要件として知られる効果的なOTパッチ管理とウイルス対策を実施することで、大きなサイバーリスクのギャップを埋めました。
ロックウェル・オートメーションのアプリケーション・サポート・サービスを利用することで、同社は重要なアラームやアラートに対する応答時間を90%改善し、ダウンタイムを削減しました。
この取り組みの資金は、同社の営業経費から捻出されたため、設備投資(CapEx)の積立金に手をつけることなくデジタルトランスフォーメーションの資金を調達することができました。
グローバルにサポートされるサービス対応可型のサポートモデルは、新たにデジタル化された事業におけるITとサイバーセキュリティの熟練労働者の人材不足を解消し、将来の拡張に備えることができました。
公開 2023/06/26