課題
- 一貫性のある信頼性の高いOTデジタル資産の管理を40カ所の施設に実装
- 稼働時間の向上
ソリューション
- すべてのデジタルインフラ機器のマネージドサポート
- 19カ所のOT産業用データセンター
- セキュアなリモートアクセス
- 年間無休24時間体制の脅威検出
結果
- 脅威への迅速な対応
- システムの信頼性の向上
- 稼働時間の増加
多くの製造メーカは、長年にわたって旧式のシステムやソフトウェアを更新できずにいます。このため、サイバー攻撃のリスクが増大し、業務の非効率性が発生し、業績を徐々に悪化させ、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを複雑化させています。
課題:
それが現在、世界的な食品飲料製造メーカが置かれている状況であり、同社は数年かける最新化プロジェクトの計画を開始しました。3つの課題を解決する必要がありました。1つの主要目標: 重要なOTシステムの管理を合理化し、いまだに使用されている老朽化した技術との一貫性が実現していない、新しい資産を統合することです。この統合がなければ、同社のスタッフはOTシステムの一貫した管理を行なうスキルを身に付けることができません。
さらに複雑なことに、COVID-19の大流行が食料製品の需要を刺激することになりました。同社の幹部は、会社の技術インフラが増加するトラフィックを処理しきれず、その結果ダウンタイムが発生して収益が悪化するかもしれないと心配しました。
また、同社では自宅で勤務する従業員やサードパーティが増えるにつれて、急増するサイバーセキュリティ事故から保護するためにセキュアなリモートアクセスの実装支援を必要としていました。これらの要因が重なり、不安定で信頼性の低いテクノロジエコシステムが生み出され、想定外の経済的損失の原因になりました。この製造メーカは、こうした困難な状況の中でも信頼性の高い稼動時間を提供するため、一貫性があり信頼性の高いOTデジタル資産管理の実装に支援を必要としていました。
ソリューション:
同社は、サイバー攻撃からの保護と安定した効率的な業務環境の構築をこれまで以上に支援するマネージドサービスの導入をロックウェル・オートメーションに依頼しました。マネージドネットワークとサイバーセキュリティサービスは、今日の製造メーカがネットワークや機器、データ(前もってITネットワークやリスクから分離)を保護する課題への取り組みを支援します。IT/OTの融合とデジタルトランスフォーメーションの障害となっているのは、時代遅れの機器とスキルギャップです。ロックウェル・オートメーションのマネージドサービスは同社の延長として機能し、サイバーセキュリティに関わる憶測を排除し、他の優先事項や専門領域に集中できるようにします。
ロックウェル・オートメーションは同社と協力して、すべてのデジタルインフラ機器をサポートするエンタープライズOTマネージド・サポート・サービス・プログラムを開発しました。さらに、一貫性のある導入や重要なアプリケーション、ソフトウェア、インフラのサポート、および年中無休24時間体制のリモートモニタを可能にするため、追加のソリューションが実装されました。
また、ロックウェル・オートメーションはサイバーセキュリティリスクに対応するための継続的脅威検出プラットフォームを備えた19カ所のOT産業用データセンター(IDC)を同社が展開する支援もしました。また、在宅勤務の従業員を保護するため、セキュアなリモートアクセスが40カ所の北米施設に展開されました。
結果:
インフラの最新化とマネージドサービスのサポートにより、この製造メーカは企業およびOTネットワークに対するサイバーセキュリティの脅威を年中無休24時間体制の脅威モニタを通じて低減し、それと同時にダウンタイムのリスクを最小化することが可能になりました。技術資産の一貫性のある展開と統合は、システムの信頼性を飛躍的に向上させ、アプリケーション管理とプラント稼動時間を改善するのに役に立ちました。セキュアなリモートアクセス機能の配備は、従業員やサードパーティのパートナ、および会社の業務インフラをサイバーリスクから保護するために役立ちます。これらの取り組みが結合することによって、同社は業務の効率性を向上させると同時にコストを削減することができました。
公開 2023/06/25