- 従業員をより付加価値の高い業務に再配置し、生産量を増加させることで、年間162,000米国ドルのコスト削減を実現
- WIP (仕掛品)の待機スペースを50%削減し、スペース利用率を70%向上
- 生産ラインのダウンタイムを20%削減
- 1.5年以内に投資利益率(ROI)を達成
- 3つの追加の当社施設に展開し、今後さらに拡大予定。ツインズバーグ施設は生産物流のショーケース施設として機能
このストーリーは私たち自身のことです。ロックウェル・オートメーションは、産業用オートメーションおよびデジタルトランスフォーメーションのグローバルリーダーとして、製造メーカがより強靭で、アジャイルかつサステナブルになることを支援しています。オハイオ州ツインズバーグにある当社の250000平方フィートの製造施設では、自動車、食品、飲料、ライフサイエンス産業向けに、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、センサ、スイッチ、リレー、その他の制御機器を製造しています。
- 日常の移動の52%が手作業で完了するなど、カートベースの資材搬送に大きく依存していた
- オペレータが付加価値のある生産作業から離れることを余儀なくされ、作業効率が制限されていた
- IT、OT、産業用オートメーションシステム間の同期が取れておらず、資材搬送の遅延や生産のダウンタイムの一因となっていた
- WIP (仕掛品)を一時的に配置・滞留するために追加の床面積が必要だった
- オペレータが資材の配送をサポートするために1日8時間以上歩くことで、従業員の疲労の一因となっていた
OTTO® 100自律走行搬送ロボット(AMR)3台と赤色のステージングカート40台を導入し、キッティングから4つの生産ラインへ原材料を搬送
反復的な資材搬送の自動化による手作業の削減と一貫した材料フローのサポート
FactoryTalk® Orchestration™の導入による完全自律型生産物流への施設の進化
FactoryTalk® ProductionCentre® MESとOTTO Fleet ManagerをREST APIで接続し、リアルタイムの生産状況に基づく資材搬送の調整
設定可能なルールベースのワークフローによる、生産オーダーの製造工程進行に応じたAMRミッションの自動ディスパッチ
課題
当社のツインズバーグ製造施設では、カートベースの資材搬送に大きく依存しており、日々の資材搬送の約52%が手作業で行なわれていました。これにより、労働力への依存度が高く、付加価値を生まないオペレータの作業が大幅に増加し、オペレータは資材を配送するために1日8時間以上歩いていました。
同時に、IT、OT、オートメーションシステム間の同期不足が、資材搬送の遅延、施設フロアでの過剰なWIP (仕掛品)在庫、生産のダウンタイムの原因となっていました。これらの課題が合わさって、生産効率が制限され、業務の拡張性が低下していました。
ソリューション
これらの課題を解決するため、ロックウェル・オートメーションのツインズバーグ施設は、OTTO自律走行搬送ロボット(AMR)とFactoryTalk Orchestrationを中心とした多段階の変革プログラムを開始しました。
第1段階: OTTO AMRによる資材搬送の自動化
ロックウェル・オートメーションは、40台の赤いステージングカートを装備した3台のOTTO 100自律走行搬送ロボット(AMR)を導入し、キッティングエリアから4つの生産ラインへの原材料の移動を自動化しました。自律ロボットはオペレータによって手作業で配車され、反復的な資材搬送を処理することで、オペレータは付加価値のある生産作業に集中でき、ラインへの一貫した資材の流れをサポートしました。
第2段階: 生産物流のオーケストレーション
第1段階では資材搬送を自動化しましたが、作業指示に必要な資材の手配は依然としてオペレータが手作業で行なう必要がありました。FactoryTalk ProductionCentre はAMRと連携がとれていなかったため、手動による指示出しにばらつきが生じ、製品の遅延や施設フロアでの大量の仕掛在庫(待機在庫)の滞留を招いていました。ロックウェル・オートメーションのツインズバーグ施設は、FactoryTalk Orchestrationの導入により第2段階に進み、生産需要に基づいて資材搬送の完全自動化およびオーケストレーションを実現しました。
このソリューションは、工場の製造実行システム(MES)をOTTO Fleet Managerと直接接続し、ERPや将来の倉庫運用管理システム(WES)を含む、接続されたITおよびOTシステムを統合するための標準化されたアプローチを提供しました。設定可能なルールベースのノーコードワークフローを使用して、FactoryTalk Orchestrationは生産オーダーが製造を通じて進行するにつれてロボットを自動的に配車し、資材搬送がリアルタイムの生産需要に対応できるようにしました。既存のロックウェル・オートメーションの技術に構築されたこのソリューションは、オペレータに馴染みのある体験を提供し、ツインズバーグ施設にリモートで導入できるため、導入時間と工場運営への中断を削減しました。このアプローチは、ロボット、デバイス、エンタープライズシステム間の堅牢で拡張性のある統合に対するお客様のニーズに対応しながら、完全にカスタマイズされた統合への依存を削減します。
この革新により、同施設は単なるロボットによる搬送の段階を超え、真に自律的な生産物流のオーケストレーション(統合管理)を実現しました。人の指示を待つのではなく、生産システム自体が搬送を主導する仕組みとなったことで、生産需要に応じた資材の移動を確実にしつつ、作業員は付加価値の高い業務に専念できるようになりました。
結果
段階的な導入により、労働効率、生産フロー、作業効率において測定可能な改善が実現されました。第1段階では、手作業による資材搬送を自動化することで年間162,000米国ドルのコスト削減を達成し、従業員を施設内のより付加価値の高い業務に再配置して生産量を増加させることが可能になりました。FactoryTalk Orchestrationにより、施設はWIPの待機スペースを50%削減し、スペース利用率を70%向上、資材の配送をよりタイムリーかつ予測可能なものにすることで、生産ラインのダウンタイムを20%削減しました。この導入により、資材の待機時間も短縮され、総合設備効率(OEE)が向上し、スクラップ率が低下し、反復的な搬送作業の削減による従業員の安全性が向上しました。このプロジェクトは1.5年以内に投資回収を達成しました。
ツインズバーグ施設はその後、生産物流をお客様に紹介するショーケースとしての役割を担うようになり、見込み客は実際の製造現場で稼働する技術を直接確認できるようになりました。ロックウェル・オートメーションは、自社の業務にこの生産物流のアプローチを適用することで、その手法に対する確信と、測定可能な成果をもたらす可能性を実証しています。この成功により、再現可能なモデル(テンプレート)が確立され、すでにロックウェル・オートメーションの他の3つの施設にも導入されたほか、既存施設の改修(ブラウンフィールド)や新規施設の建設(グリーンフィールド)に伴う追加導入も計画されています。この取り組みは、生産物流のアプローチによって、手作業や断片的なプロセスを、生産性、効率性、コスト、拡張性の面で測定可能な向上をもたらす連携された自律的なオペレーションへと変革できることを示しています。
公開 2026年9月23日
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