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デジタルトランスフォーメーションを導入したビジネスが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対処するのに最適な位置にある理由

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世界保健機関(WHO)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的パンデミック宣言は前例のないものであり、世代を超えてかつて経験したことのない状況となっています。その影響は世界中で感じられており、その急激な拡大は、医療サービスの対処や処理能力に大きな影響を与えています。

迅速な対応が必要であり、この疾患を制御下に置き、その広がりを最小限に抑え、発症した人を治療するための活動が行なわれています。ニュースで目にすることのあるフレーズは、「曲線を平坦化する」ことです。これは、ウイルスの感染を規制し、社会で最も脆弱な人々を保護することにより、医療サービスへの負担を軽減することを目的とした戦略です。

ワクチンのかわりに、多くの国が人々の分離を目的とした厳格なルールを導入しています。「ロックダウン」と外出禁止令を発令することで、中国、デンマーク、アイルランドを含む一部の国は学校と不要不急ではない移動と労働を停止するために迅速に行動しています。

このソーシャルディスタンス(社会的距離)に加えて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生を克服するには、薬用アルコールジェルや消毒剤、フェイスマスク、テストキットなどの予防薬を使用する必要があります。呼吸器系を攻撃する病気の傾向を考えると、人工呼吸器も治療を支援するために不可欠です。そして、圧倒的な需要の急増により、これらの製品はすべて不足しています。

国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態への迅速な対応

もちろん、最前線の医療専門家たちのウイルスとの闘いはどの分野であるかに関係なく等しく賞賛されるべきです。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がもたらした課題に対処し支援することを目的とした、製造の領域における信じられないほどの革新も目の当たりにしてきました。

これは、病院向けの薬用アルコールジェルを製造する伝統的な蒸留所や、生産設備とサプライチェーンを転用して人工呼吸器の緊急の新しい需要に対応している自動車および航空宇宙メーカなど、さまざまな分野で見られます。

そしてもちろん、これらの必須製品をすでに生産しているライフサイエンス企業は、自社の事業を拡大しており、製薬業界はワクチンの開発を急速に進めています。

これらの企業の迅速な取り組みは、デジタルトランスフォーメーションのイニシアチブとコネクテッド・エンタープライズ・ソリューションによって可能になりました。これらの戦略によってもたらされた能力により、以前の世界的危機の中で想像もできなかった方法で、経営陣の決定を行動に移すことができました。

困難にデジタルで対処する

デジタルトランスフォーメーションを採用している企業や事業は、他の重要な商品の生産を維持しながら、差し迫った需要に適応するのに適しています。特に、テクノロジがこれらのビジネスに変化をもたらすのに不可欠であることが証明されている3つの領域があります。

1. 安全とビジネス継続性

企業は常に従業員の安全を第一に考えていますが、「安全」の定義は変わりました。従業員が病気にならないように、適切なソーシャルディスタンスをとる必要があります。オフィスベースの従業員にとって在宅勤務は一般的に簡単ですが、製造メーカの場合は現場で働くオペレータとエンジニアは事業継続に不可欠な存在です。

継続性も製造メーカにとって重要な考慮事項です。危機の最中でさえ、人間のニーズは依然として存在します。人々はまだ他の重要な、そしてときには生命を維持する医薬品を必要とするので、製薬会社にとってこれは特に顕著です。この危機の最中に製造ラインを稼働させ、医薬品を市場に出すことは非常に困難です。

考えられるソリューション: リモートテクノロジ

重要なオペレーションを離れた場所から管理する能力を備えた企業は、継続性を保護するための適切な対策を講じると同時に、プラントの安全を確保するのにはるかに有利な位置にいます。例えば、拡張現実(AR)を活用すれば、スマートフォンやスマートグラスなどのウェアラブルデバイスを使用して機械オペレータに離れた場所から段階を追って直接指示を出すことができます。

これにより、離れた場所にいるエンジニアは現場にいなくても、現場にいる運用スタッフに指示を出すことができます。これは、稼働を維持し、生産ラインを調整しながらソーシャルディスタンスを確保することを可能にします。また、重要な機器サプライヤの技術専門家が離れた場所から製造作業のトラブルシューティングやサポートを行なうこともできるようになります。

2. 大規模な需要の増加への対応

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生前は、NHS (国民保健サービス)には8,175台の人工呼吸器がありましたが、今ではさらに数千台が緊急に必要です。中国は世界のフェイスマスクの60%を製造していましたが、即時の需要に対応するためのオペレーションとサプライチェーンの立上げは、現在すべての製造メーカが取り組んでいる問題です。

考えられるソリューション: コネクテッドオペレーションとIoTテクノロジ

デジタル化されたオペレーションの高度な分析などのテクノロジにより、企業は生産を拡大して市場の需要に対応する方法を正確に予測し、データ主導の意思決定を下すことを可能にします。

生産ラインの機能、生産性の低下、予防策が必要なボトルネックの原因となるプロセス、および可能なプロセスの改善に関するリアルタイムの洞察を提供します。このレベルの洞察を実現するには、製造メーカはコネクテッドオペレーションを行なう必要があり、コネクテッドアセットによって生成された大量のデータを理解しやすい状況に沿った説明へと変える必要があります。これにより、分析などのツールが真の価値を提供できます。

一方、人工知能(AI)は、複雑さをいかして人間が不可能な速度でマルチベクトルデータを処理するため、これらのビジネスが迅速に正しい決定を下せるように支援しています。また、創薬段階で広く使用されており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの発見にかかる時間を大幅に短縮することができます。この点については、後のブログで詳しく説明します。

3. 柔軟性と知識の移転

例えば、自動車メーカは換気装置の製造に慣れておらず、そのためには製造ラインとサプライチェーンを大幅に変更する必要があります。同時に、彼らのエンジニアは完全に新しい製品を生産することを学ぶという課題を克服しようとしています。

考えられるソリューション: 柔軟な製造ライン

独立型移動カートテクノロジ(ICT)などのテクノロジを採用している企業は、すでに生産ラインに高度な柔軟性を組み込んでいます。これらのテクノロジにより、企業は変化する需要に迅速に適応し、スループットを向上させ、マシンの切換え時間を大幅に短縮して、新製品を大規模に生産できます。高度な自動化により、従来の生産ラインよりも現場での人の介入が少なくて済み、プラントを必要最小限の人員で効率的に稼働させることができます。

スピードの必要性

私たちは皆、前例のない状況にあります。私たち全員がそれを解決する上で果たす役割を持っています。業界が協力して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡散を可能な限り迅速に停止することを見るのは勇気づけられます。ここで必要なのはスピードです。人を分離するスピード、生産のスピード、ウイルスを倒すために必要な重要なアイテムの重要なサプライチェーンの能力を高めるスピード。

すでにデジタルテクノロジに投資している製造メーカ、つまり企業と事業をうまく結びつけたメーカは、生産を維持し、急速に変化する市場ダイナミクスに迅速に対応できることは明らかです。

リモートでの作業、データ主導の意思決定、および柔軟な生産をサポートするテクノロジの導入により、迅速に移動し、オペレーションとサプライチェーンを適応させて目前の課題に対応し、曲線を平坦化する可能性を最大限に高めます。


Billy Sisk
Billy Sisk
Life Sciences Industry Manager EMEA, Rockwell Automation
Billy has worked extensively both in automation and IT and is responsible for Rockwell Automation’s life science market strategy across EMEA. Through his high performing team, Billy helps pharmaceutical manufacturers bring innovative treatments to patients faster, while improving quality, yield and product security.
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