お客様へのご提案
生産性向上への道のりは長く険しいものです。腕に自信のある設計エンジニアでさえ打ちのめされ、くじけそうになるような急な上り坂の連続です。
システムの生産性向上に対する過酷な要求は、絶えず現場に負担を強いており、新たなレベルに到達するには何らかの改良が必要であることは明白です。
御社の前進を後押しする適切な設計ツールと適切な制御システムがなければ、最終的な目標どころか最低限の必須事項すらも達成できず、いつまでも現状にとどまることになりかねません。
そこで、統合型の系統的な設計ツールが御社の取組みをサポートします。より豊富な機能を設計環境に統合することは、高まり続ける市場の要求に応え、御社のオートメーションシステム全体における効率と生産性の向上を果たすうえで役立ちます。
ディスクリート、プロセス、安全、モーションといったアプリケーションの種類によらず、統合された設計環境は、市場投入までの時間短縮や、エンジニアリングコストおよび設計中の全体的なリスクの削減、システムのライフサイクルの各段階における運用および保守をサポートし、生産性向上の成功に大きく寄与します。
設計はこれまで、制御やヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)、レポート、資産管理システムなど、各分野の専門家の間で分担されていました。
しかし、未来のオートメーションシステムにおいては、これらの分野すべてがより協調的な環境で関連し合うことが求められ、場合によっては1人が全分野の専門家として機能する必要があります。当社は、この新たなニーズをStudio 5000という統合された設計環境で満たすというビジョンを掲げ続けてきました。
このビジョンを現実のものとするための最初の課題は、真の意味で統合された設計環境を構築し、顧客に最大の価値をもたらすために従うべき指針とは何かを見極めることでした。
その結果、以下の8つの項目が指針として特定され、生産性の向上という皆様の目標達成をサポートするためのロードマップが示されました。
- System Organization (システムの体系化)により、アプリケーションと機械/プロセスの間に論理的かつ直感的な関連付けを提供します。
- Modular Automation (モジュール式オートメーション)でモジュール式コンポーネントを活用し、複雑な問題を比較的細かい再利用可能なコンテンツの断片へと分解します。
- Library Management (ライブラリ管理)で実現するワークフローを活用し、再利用可能なコンテンツをより効率的に管理します。
- Actionable Information (実用的な情報)により、適切なユーザに対してタイムリーに状況にあった情報を提供します。
- System Security and Intellectual Property Management (システムセキュリティおよび知的財産管理)で、知的財産の保護およびシステムへのセキュアなアクセスの徹底をサポートします。
- Device Management (デバイス管理)により、オートメーションシステム全体で一貫したデバイスの構成と保守を促進します。
- Collaborative Engineering (協調的エンジニアリング)でシームレスなコラボレーションとデータ交換を実現し、開発プロセスを合理化します。
- Virtual Design Engineering (仮想設計エンジニアリング)によるエミュレーションおよびシミュレーションの強化を通じ、全体およびサイクル後半における隠れたコストを重点的に削減します。
なお、これは「ちょっとそこまで」という次元ではなく、総力を挙げての全面的な取組みになります。
当社もまだ最終目的地にたどり着いてはいませんが、適切な設計ツールで御社の前進を後押しいたします。
新たに統合された特長や機能、ワークフローを活用することで、皆様の歩みははるかに円滑で効率的なものになります。ぜひ有利な立場を確保し、主導権を握ってください。
公開 2015/04/27