クラウド対応時代において確信を持ってオートメーションを実現
ロックウェル・オートメーションとパートナが選ばれる理由
ロックウェル・オートメーションは、OTサイバーセキュリティと製造業の双方において長い歴史を誇ります。当社のコアとなるセキュリティ機能は、数十年にわたるサイバーセキュリティの専門知識を基盤としつつ、100年以上にわたる産業用オートメーションおよび製造技術の発展という確固たる土台の上に築かれています。当社のセキュリティに対する姿勢は、企業文化や認定セキュリティ製品、そして世界クラスのサイバーセキュリティソリューションの随所に表れています。これらのソリューションでは、実践的なリスク管理手法を適用し、現代の事業運営におけるOT環境の複雑さを適切に管理しています。
マイクロソフト社は、Azureを通じて、グローバル規模のクラウド基盤、ID管理、セキュリティ、コンプライアンス、そしてAIプラットフォーム機能を提供しています。ロックウェル・オートメーションのFactoryTalk HubやFactoryTalk Design Studio (FTDS)といったサービスに対し、Azureはクラウドネイティブな提供を実現するための信頼できる基盤となります。これには、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった一般的な攻撃からWebアプリケーションを保護するAzure Application GatewayやAzure Web Application Firewallなどのアプリケーション層の保護機能も含まれます。さらにAzureは、大規模かつ安全なクラウド運用を支えるために必要なプラットフォームサービス、暗号化機能、監視機能との統合、そしてコンプライアンス対応の仕組みも提供します。
ロックウェル・オートメーションとマイクロソフト社は、Azureのセキュリティおよびコンプライアンス機能と、OT領域に精通したロックウェル・オートメーションの製品ノウハウを融合させたクラウド基盤を軸に、お客様による産業用設計および運用の最新化を支援します。
ロックウェル・オートメーションのソートリーダシップ: クラウドファースト、後付けのクラウド化ではない
ロックウェル・オートメーションは、産業用オートメーション分野へのクラウド技術導入を主導してきました。その先駆けとなったのがFactoryTalk Hubです。これは、同社のすべてのSaaS製品に対して一貫したユーザ体験を提供するサービス群です。FactoryTalk Hubを活用することで、ユーザはクラウド上のサービスやデータへのアクセスを管理できるようになります。これには、制御システム向けのクラウドベース統合開発環境であるFactoryTalk Design Studioなどのサービスも含まれます。
ロックウェル・オートメーションは、既存のデスクトップソフトウェアにクラウド機能を後付けするのではなく、クラウドファーストの設計思想でFactoryTalk Design Studio (FTDS)を構築し、そこから機能を拡張していくというアプローチをとりました。これは、産業用オートメーション業界におけるSaaSへの一般的な取り組み方とは逆の手法です。このアーキテクチャにより、FTDSはクラウドネイティブな機能を活用し、レジリエンス(回復力)、スケーラビリティ、一元化されたセキュリティ管理、そしてマネージドオペレーションを実現しています。実際、2022年10月にリリースされたFTDSは、クラウドネイティブな産業用設計製品としていち早くTÜVの機能安全認証を取得しました。これは、クラウドでの提供と機能安全の実現が両立し得るものであることを示す重要な証左となっています。
こうしたクラウドファーストの基盤こそが、単なるメッセージ発信にとどまらず、ロックウェル・オートメーションがその先進的なビジョンを実体のある形で裏付けることを可能にしています。FTDSは、当初からクラウド向けに構築されたシステムこそが、OTチームが長年求めてきた信頼性と安全の高い基準を満たすのに適していることを証明しており、以下のセクションではその具体的な仕組みについて解説します。
FactoryTalk Design Studioを起点としてクラウドへの移行がAI活用の扉を開く
クラウドでの提供形態こそが、ロックウェル・オートメーションが生成AIの能力を最大限に引き出し、それをFactoryTalk Design Studioのワークフローに直接統合することを可能にします。FTDS Copilotは、製品エキスパート(機能やエラーに関する質問への回答)、プロジェクトリサーチャー(プロジェクトやコードの要約、デバイス情報の提示)、そしてビルドパートナ(自然言語からのLogixコード生成・修正)として機能します。さらに、新たなAIエージェント型ワークフローでは、その機能が一段と拡張されています。プランエージェントは、プロジェクトやアップロードされた設計資産を分析して実装計画を策定し、ビルドエージェントはその計画を自律的に実行して、プログラム、ルーチン、タグ、Logixコードをプロジェクト内に直接作成します。
重要な点として、このAI機能は強力なデータ保護の確約のもとで提供されています。FactoryTalk Design Studioは、Microsoft Azureを通じてAzure OpenAIの機能を利用しています。MicrosoftのAzure OpenAIにおけるデータ、プライバシー、およびセキュリティに関する確約に基づいて、お客様のプロンプト、生成結果(コンプレーション)、埋め込みデータ、およびトレーニングデータがOpenAIや他のお客様に開示されることはありません。また、これらのデータがOpenAIによるモデルやサービスの改善に使用されたり、お客様の許可や指示なしに生成AIの基盤モデルのトレーニングに使用されたりすることもありません。
顧客データは引き続きお様客が所有します。ロックウェル・オートメーションは、お様客による明示的な許可がない限り、AIサービスのトレーニングにお様客のプロンプト、生成されたコード、またはプロジェクトの内容を使用することはありません。お客様の知的財産は、常に「お客様のもの」であり続けます。
FactoryTalk Design Studioのセキュリティ: 多層防御
FTDSのセキュリティは、以下の階層構造で構成されています。
- ユーザアクセス – FTDSはロックウェル・オートメーションのアカウントとFactoryTalk Hubを介してユーザを認証します。一般的なユーザ管理に加え、詳細なサービスレベルに応じた権限設定も可能です。これにより、データアクセス制御とテナントレベルでの分離という最初の防御層が形成され、誰が何にアクセスできるかが明確に管理されます。
- ネットワーク通信 - クラウドと物理ネットワーク間の接続は、お客様の承認に基づくオンデマンドのVPN接続(クラウドからオンプレミスへ)によって行なわれます。また、エンドポイント機能により、制御システム側でアクセスの有無を常に把握できるようになっています。システムの稼働に、常時接続のクラウド接続は必要ありません。
- プロダクトインフラ - FTDSは、Azureプラットフォームのセキュリティ機能、暗号化された通信、アプリケーション層の保護、および監視されたサービス運用といった利点を活用しています。責任共有モデルに基づいて、マイクロソフト社はAzureクラウドプラットフォームのセキュリティを確保し、ロックウェル・オートメーションはFTDSサービスのセキュアな構成、運用、および監視を担います。FTDS内では、各テナントが専用のストレージ境界内で動作し、お客様のプロジェクトデータは保存時に暗号化され、永続ストレージへのアクセスはTLS経由で強制されます。また、ネットワークポリシーによってコンポーネント間の通信が制限されており、これにはオンプレミスVPN接続に関わる通信も含まれます。基盤となるインフラはコードとして定義され、構成の乖離(ドリフト)を自動修正するGitOpsパイプラインを通じてデプロイされます。さらに、定期的なパッチ適用やAzure Policyによるガバナンスが実施されるほか、一元化されたログやゲートウェイアクセスログを通じた監視が行なわれ、トラフィックやサービスの健全性が可視化されています。
- 知的財産(IP) - お客様のプロジェクトデータといった知的財産は、ゼロ・トラスト・モデルによって保護されています。このモデルでは、ユーザ、デバイス、サービスのいずれも無条件に信頼されることはなく、すべてのアクセス要求に対して認証と認可が行なわれます。こうした保護は、ユーザグループやサービスレベルでのアクセス制御、暗号化されたストレージ、そしてプラットフォームに統合されたファイルストレージやバージョン管理機能に重ねて適用される、鍵ベースの追加アクセス保護機能によって実現されています。
FactoryTalk Design Studioのセキュリティに対するこの多層的なアプローチは、以下を含む第三者による保証および規制への適合によって裏付けられています。
- SOC 2 (System and Organization Controls 2)は、米国公認会計士協会(AICPA)のトラストサービス基準(TSC)に基づいて、セキュリティ、可用性、処理の完全性、機密保持、プライバシーといった領域を対象とする独立した保証報告書です。FactoryTalk Design Studio (FTDS)およびその基盤となるFactoryTalk Hubクラウドサービスは、ロックウェル・オートメーションのSOC 2監査対象環境に含まれています。当初のSOC 2 Type 1評価を経て、現在、本サービスは年次でSOC 2 Type 2監査を受けています。この監査では、SaaSプラットフォームのセキュリティと管理を統制する仕組み(コントロール)の設計と継続的な運用の双方が評価されます。これにより、本サービスが確立されたセキュリティおよび管理の慣行に従って運用されていることが、第三者によって検証されています。報告書の全文は、ロックウェル・オートメーションのトラストセンターのリソースポータルからご確認いただけます。
- FactoryTalk Design Studio (FTDS)は FactoryTalk Hubプラットフォーム上で動作しており、同プラットフォームはロックウェル・オートメーションのISO/IEC 27001認証取得済み情報セキュリティ・マネジメント・システム(ISMS)の対象となっています。ISO/IEC 27001は、情報セキュリティマネジメントに関する国際的に認められた規格であり、組織に対し、情報資産を保護するための管理策を特定・管理し、継続的に改善することを求めています。この認証は、FTDSを支えるセキュリティガバナンス、リスク管理、および運用プロセスが、体系的かつ監査を受けた枠組みの中で管理されていることを、第三者機関が検証したものであることを示しています。認証書の写しは、ロックウェル・オートメーションのトラストセンターのリソースポータルからダウンロードいただけます。
- IEC 62443-4-1。FactoryTalk Design Studio (FTDS)は、産業用オートメーション・制御システム(IACS)製品のセキュアな開発に関する国際規格であるIEC 62443-4-1に基づいたセキュア開発ライフサイクル(SDL)の慣行に従って開発されています。同規格は、セキュリティ要件の定義、セキュアな設計、実装、テスト、不具合管理、長期的な保守など、製品開発活動にサイバーセキュリティを組み込むための要件を定めています。これらの慣行を適用することで、ロックウェル・オートメーションは、開発の初期段階から継続的な運用・サポートに至るまで、FTDSにセキュリティを組み込むことが可能になります。
- プライバシーおよびデータ保護に関する規則。FTDSは、GDPR (EU一般データ保護規則)やその他の適用されるプライバシーデータ保護規制の下で事業を行なうお客様を支援できるよう、プライバシーとデータ保護に配慮した設計がなされています。GDPRは最も広く認知されているプライバシーフレームワークの1つですが、世界中の組織は、個人情報の収集、処理、保管、および移転を規定する地域的、国家的、または業界固有の要件の対象となる場合もあります。ロックウェル・オートメーションは、FTDSおよびFactoryTalk Hub全体に実装されたセキュリティ管理、アクセス管理、データ処理プロセス、およびガバナンス体制を通じて、お客様が情報を安全に管理できるよう支援するとともに、より広範なプライバシーおよび規制遵守の目標達成をサポートします。ロックウェル・オートメーションによるデータ処理については、当社の法的事項内のデータ処理に関する付帯条項(Data Processing Addendum)をご覧ください。
これらの制御機能は、セキュアな運用をFTDSサービスモデルの不可欠な要素とするのに役立ちます。これにより、リスクの低減やコンプライアンス要件への対応が可能になるほか、OTに求められる安全、可用性、制御性を維持しつつ、お客様のシステムの最新化を支援します。
FactoryTalk Design Studioのセキュリティ戦略についてさらに詳しく知りたい方は、「クラウドとAIを活用したセキュアなPLC設計ソフトウェア」ウェビナーをご覧ください。
所有コストの低減とセキュリティ機能の強化
Microsoft Azureのようなクラウドプラットフォームは、個々の製造メーカやプラント環境が自力で実現することは通常困難なレベルのセキュリティ投資と運用規模をもたらします。マイクロソフト社は日々数兆件ものセキュリティシグナルを処理し、世界最大級のセキュリティ研究・エンジニアリング組織を運営しています。さらに、Secure Future Initiative (セキュア・フューチャー・イニシアチブ)を通じて継続的に投資を行ない、自社の製品やサービス全体にわたり、セキュリティ、レジリエンス、およびエンジニアリングの規律を強化しています。
お客様にとっての価値は、クラウドがセキュリティに関する責任をなくしてくれることではなく、その責任の所在が変わる点にあります。責任共有モデルの下では、MicrosoftがAzureクラウドプラットフォームのセキュリティを確保し、ロックウェル・オートメーションがFTDS SaaSアプリケーションのセキュリティ確保と運用を担います。一方、顧客は、ID、アクセス制御の判断、エンドポイントの健全性維持、データガバナンス、およびOTの運用手順に関する責任を負い続けます。この責任共有モデルは、お客様によるインフラ管理、パッチ適用、アップグレード対応といった負担を軽減しつつ、レジリエンス、一貫性、そしてセキュリティを向上させます。
データもそれを裏付けています。最も大きな被害をもたらし、封じ込めに最も時間を要する侵害は、クラウドそのものではなく、管理が不十分なまま放置された断片的なハイブリッド環境から発生しているのです(IBM 2024)。製造業にとっての最善の策は、適切に管理されたプラットフォームに集約し、責任共有モデルにおける責任の隙間を埋め、ロックウェル・オートメーションがFTDSを通じて提供するOTイノベーションに向けて同社と連携することです。
SaaSサービスであるFTDSは、自社管理によるデプロイや更新サイクルに伴う負担を軽減します。お客様それぞれの環境において手作業でのアップグレードに向けた計画、テスト、展開を待つことなく、セキュリティパッチや製品の機能改善をサービスを通じて直接提供できるためです。多層防御アーキテクチャ、第三者による保証、そしてAzureのセキュリティ基盤と組み合わせることで、FTDSは産業分野の組織がセキュアな最新化を実現するのを支援します。
ロックウェル・オートメーションは、信頼できるOT/ITパートナです
ロックウェル・オートメーションはFactoryTalk Design Studioを通じて、OTチームに最新のエンジニアリング環境を提供します。この環境は、セキュリティとイノベーションを両立させるとともに、希少な専門分野の知見をより効率的に活用することを可能にします。多層防御アプローチ、第三者による保証、IP (知的財産)保護、そしてクラウドネイティブな運用モデルを採用することで、OTエンジニアが従来オンプレミスシステムに求めてきた信頼性への期待に応えつつ、AI支援による協調的かつ拡張性の高い設計体験を実現します。
Microsoft Azureのグローバルなクラウドインフラと、ロックウェル・オートメーションのOT分野における専門知識を融合させたFTDSは、セキュリティとイノベーションが必ずしも相反するものではないことを証明しています。クラウド、AI、そして産業エンジニアリングを当初から一体として設計することで、これらは互いにその価値を高め合うことができるのです。ロックウェル・オートメーションなら、すでに信頼を寄せているパートナから、これら3つの要素すべてを導入いただけます。
その効果を、ぜひご自身の目でお確かめください。今すぐ無料でお試しいただけます。