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効率改善による環境への責任

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効率改善による環境への責任

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サステナビリティ(持続可能性)は、産業界の意思決定者にとって重要なテーマとなっています。これは、政策立案者からのより厳しい要求と、顧客からの炭素排出による環境への影響に対する認識の高まりによるものです。2050年までに炭素排出量をゼロにすることが産業界の北極星となる中、この野心的な目標を達成するためのアプローチは大きく異なります。ある企業は、コンプライアンス基準を満たすために必要なことを行なうという消極的な姿勢をとっています。一方で、より積極的な姿勢で、サステナビリティの向上をいくつかの変革目標の1つとして掲げ、ビジネスのやり方を変えようとしている企業もあります。

産業界では、後者のカテゴリに属する企業が、サステナビリティの目標が、より効率的なビジネスモデルの運営というビジョンと密接に関連していることに気づいています。このような企業は、事業全体での効率化の機会を見出し、既存のリソースを最大限に活用して生産量を最大化することに積極的に取り組んでいます。効率化が進めば、当然、サステナビリティも高まります。

少ない資源でより多くのことを行なう効率とは、今あるものを最大限に活用することです。利害関係者により良い結果をもたらすために、組織の人材やリソースへの投資の価値を最大化することです。今日の製造業にとって、効率的であることは、利用可能なインプットを最大限に活用し、より早く、よりコスト効率の高い製品を提供するために、プロセスをエンド・ツー・エンドで管理することを必要とします。

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リーダたちは、効率性とサステナビリティを相互に有益な目標として捉えるべきです。オペレーションの効率を改善することで無駄を省き、プロセスのサステナビリティを高めることができます。これにより、コスト面でのメリットが生まれ、そこから得られる収益をさらに効率化するために再投資することができます。最終的には、プロセスをよりスリムで効果的なものにするという正のフィードバックループが生じ、時間の経過とともに排出される二酸化炭素を削減することができます。

さらに良いことに、効率化の効果は指数関数的に現れる傾向があります。1つのラインや施設での小さな効率化が、より多くのプロセスで再現されることで、時間の経過とともに大きな環境への影響をもたらすのです。

効率化とサステナビリティを両立させるための5つのポイント

業界のリーダたちは、グリーン化というと既存のオペレーションに大きな支障をきたすのではないかと心配するかもしれませんが、実際には、既存の非効率性や問題に取り組むことで、多くのメリットを実現することができます。効率化を追求することで、より良いサステナビリティを実現するためには、主に5つの方法があります。

1. 分析による可視性の向上

産業界には膨大な量のデータが存在しますが、製造メーカはその資産から十分な価値を生み出すことに苦労しています。一般的な課題は、センサを手の届かない場所や厳しい環境に設置することや、さまざまなソースからの非構造化データを洗浄して標準化することなどです。また、産業界の意思決定者が利用できるデータのうち、効果的に分析されているのは全体の4分の1程度に過ぎません。

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しかし、分析(アナリティクス)は効率化への道でもあります。機械の状態、性能、出力の可視性を高めることで、どの分野を改善すべきかをコントロールできるようになります。これらの改善により、効率が向上し、エネルギーの節約や二酸化炭素排出量の削減につながります。無駄な部分がどこにあるかを把握することで、ドミノ効果のように効率性と持続可能性に大きなメリットをもたらすことができるのです。

2. 予測モデリングと予知保全の導入

産業界における無駄や非効率の主な原因の1つに、計画外のダウンタイムがあります。プロセスのどこかで障害が発生すると、すべてが停止してしまい、資源の浪費という点で広範囲に影響を及ぼします。

コネクテッド・プラント・オペレーションを導入することで、製造メーカはリアルタイムで機器の稼働状況を把握し、予測モデリングを用いて潜在的なリスクやボトルネックを予測することができます。例えば、機械装置メーカ(OEM)と連携することで、オペレータは機械部品の交換が必要であることを早期に察知し、不具合が原因で大規模なシャットダウンが発生する前に、交換を行なうことができます。

予知保全のアプローチをとることで、生産を停止する必要がなくなり、工場を効率的に稼働させることができ、非生産的な機械や設備を稼働させたままにするなど、不要な浪費のリスクを減らすことができます。

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3. プロセスの最適化

大規模な製造業は、もともと資源を必要とするものです。この問題は、生産プロセスが効率的でない場合、さらに悪化し、廃棄物の量が増える可能性があります。例えば、食品・飲料業界では、顧客から求められる高い清浄度基準のために、製造業者は生産物の浄化を極限まで進めることになりますが、これが非効率的に行なわれると、大量の水を廃棄することになります。

インテリジェントな自動化ツールは、無駄な作業をなくすために重要な役割を果たします。デジタルツインのようなテクノロジを使用することで、リーダはプロセスをより良く設計・改善することができ、潜在的な非効率性を特定して、展開する前に改善策を講じることができます。

4. 二酸化炭素の回収とリサイクル

産業界では、歴史的に避けられないものとして受け入れられてきた「コスト」があります。金属や石油&ガスなどの重厚長大産業における炭素排出量は、その顕著な例です。現在、リーダたちは、これらの問題に直接取り組むことで、炭素廃棄物を削減し、それを有用なものにリサイクルするという二重の利益を得ることができることに気づいています。

ここでの最初のステップは、炭素排出量の測定です。材料に値を割当てることで、カーボンフットプリントを定量化し、ベンチマークを行うことができます。そのためには、分析ソフトウェアツールやPEMS (またはソフトウェアCEMS)などの排出モデルを使用し、標準的な物理分析装置(CEMS)を補完することで、メンテナンスの軽減や測定の向上に役立てています。このようなセンサベースの分析機能を利用することで、ラインのマネージャやオペレータは、必要な基準を下回っている資産を特定することができます。この時点で、パフォーマンスを改善し、非効率性の原因に対処するための戦略を導入することができます。

重工業の場合は、炭素排出量に最も貢献している部分を特定し、廃棄物を回収して大気中に入るのを避けるためにCCUSの手法を適用する機会があります。

例えばヨーロッパでは、鉄鋼メーカのアルセロールミッタル社とバイオテック企業のランザテック社と共同で、高炉から排出される炭素をよりサステナブルなエタノール製品にリサイクルするSteelanolというプロジェクトを進めています。このような根深い問題を創造的に解決することで、より効率的で循環型のプロセスが生まれ、環境面で大きなメリットが得られます。

5. プロセスに説明責任を持たせる

サステナビリティを二次的な優先事項と考えていると、困難な状況下ではほとんどの場合、破棄されてしまいます。規制環境は、サステナブルな活動が組織の義務であるという事実を強化するのに役立っており、今日のプラントマネージャは、排出量を削減するために法的に拘束されることが多くなっています。さらに、顧客は、サプライチェーン全体で排出量削減のための努力がなされていることの証明を求めています。

プロセスをサステナブルなものにするための最良の方法は、サステナビリティをプロセスの一部にすることです。つまり、プロセスを制御するためのパラメータやアラームを設置したり、炭素濃度が高いことを警告したり、または設定された制限値を超えた場合に自動的に負荷を軽減したりすることです。このような予防措置は、サステナビリティを維持しながら、効率的なメリットをもたらします。

ネットゼロへの挑戦

一見、シンプルで論理的なことのように見えますが、実際にこのような変化を起こすのは難しいことです。私たちは、リーダが特定の分野に効率的な対策を導入しても、すぐに結果が出なければやめてしまうのをよく目にします。効果は徐々に現れるものなので、広い時間軸が必要です。また、さまざまなビジネスケースを試してみることも必要です。うまくいくモデルを見つけたら、それを青写真として、業務のさまざまな部分に適用し、コンセプトの実証に基づいて規模を拡大していくことができます。

産業界のリーダにとっての目標は、ビジネスや製造業務のあらゆる分野で効率化を積極的に追求することです。効率化戦略を用いて現在行っていることを改善することで、より効果的なプロセスが無駄を減らし、コストマージンの改善につながるという好循環が生まれます。これは最終的に、さらなるプロセス改善と効率化のために再投資できる資金が増えることを意味します。このサイクルは、ROI (投資利益率)に直接的な影響を与え、企業の二酸化炭素排出量にも好影響を与え、すべての利害関係者に利益をもたらします。

サステナビリティや効率的なプロセスについてもっと知りたい方は、経営陣の視点ページをご覧ください。

公開 2021/04/28


Sebastien Grau
Sebastien Grau
Regional Vice President Middle East, Turkey & Africa, Rockwell Automation
Sebastien Grau manages a high-performing team of sales professionals, bringing high-quality solutions to the Middle East, Turkey and Africa. He has worked extensively in the power and energy industries for more than a decade, which has provided him with valuable insights into how these industries work, and how technology is enabling customers to make smarter decisions.
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