産業用DataOps (データオペレーション)は、データプロセスを最適化し、データ品質を提供し、効率的な意思決定を促進することで、産業ビジネスを変革する上で極めて重要な要素となり得ます。しかし、期待する価値を実現するために、適切なソリューションとソリューションプロバイダをどのように判断すればよいのでしょうか。
産業用DataOpsソリューションが持つべき機能を定義する際に考慮すべき要因は数多くあります。そして決定的に重要なのは、デジタルトランスフォーメーションの実現における次のステップに取り掛かる前に、ソリューションプロバイダを特定する際に考慮すべき多くの要因もあるということです。当たり前のことのように思えるかもしれませんが、卓越した運用を実現するためには、まず組織の目標とソリューションプロバイダの能力を一致させる必要があります。貴社のソリューションプロバイダが専門分野でのコアコンピテンシを持っていれば、期待するROIを達成できる確率ははるかに高くなります。
では、そのような成功を収めるためには、どのように潜在的なソリューションの実装者を評価すればよいのでしょうか。ここでは、システムインテグレータ(SI)と提携する際に尋ねるべき10の重要な質問を紹介します。
- どのような産業分野、主要製品、サービス、関連する専門知識を他社に提供していますか? 具体的な例を必ず聞いてください。これらの要件は誰でも主張できますが、その裏付けはありますか?
- 御社の製品やサービスは一般的なものですか? 御社の専門分野を説明できますか? 繰り返しになりますが、あなたの業界で実際にソリューションを提供した経験のあるプロバイダと契約することは、実装が長引くか短くなるか、また最初から正しく実装できるかどうかの分かれ目になります。
- SIは貴社の課題、プロセス、ビジネス目標を理解していますか? プロバイダとの直接対話に注目してください。多くの場合、彼らがあなたのビジネスを理解しているかどうかを判断するには、彼らがあなたにする質問も同じくらい重要です。
- SIの既存顧客数は? 経験不足を避ける最善の方法は、SIがこのソリューションを導入するのが初めてではないことを知ることです。経験というものは、時間をかけ、プロジェクトを重ねることで得られるものです。
- SIが共有できる業界に関する過去の成功事例はありますか? 上記と関連しますが、あなたの業界を知っていることと、あなたの業界で成功したプロジェクトを持っていることは必ずしも同じとは限りません。
- SIに、一緒に働くチームについて少し教えてもらいましょう。専門家を見つけるということは、単に賢い人を雇うということではなく、経験が重要であり、よくある落とし穴や課題がすでに特定されており、回避できることが多いからです。
- SIはデモを提供してくれるか? これは当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、もしプロバイダがデモを見せることができなければ、失敗するパイロットプロジェクトに投資する危険性があります。プロジェクトを進める前に、期待するソリューションを示してくれるプロバイダを信頼しましょう。
- SIに、彼らが提供した最も一般的なユースケースを挙げてもらいしょう。実際のユースケースの詳細は、あなたの目標への潜在的な影響を理解するのに役立ちます。
- SIに主要な製品の差別化要因について説明してもらいましょう。どのソリューションプロバイダも同じことを言っていると、市場は混乱してしまいます。このプラットフォームがあなたにとって正しいものであるための重要なポイントを洗い出しましょう。
- この製品は、SIが提供するソリューションとしか連動しないのか、それとも他のシステムとも連動するのか? 多くの国産プロジェクトは、他のソリューションとうまく連動しません。最終的に手持ちのシステムと連動しないことが分かれば、これはプロジェクトの命取りになりかねません。
ロックウェル・オートメーションは現在、産業用DataOpsソリューションであるFactoryTalk® DataMosaix™を提供しています。これはクラウドベースで、OT、IT、およびETデータソースを標準的で柔軟なデータコネクタで接続し、関連性のあるコンテキスト化されたデータへの制御されたアクセスを可能にする、マルチサイト、企業規模のデータ集約型ソリューションを実現します。DataMosaixは、柔軟でスケーラブルなツールを提供し、人々やアプリケーションのデータの使いやすさを加速します。
FactoryTalk DataMosaixは、SaaS版とプライベートクラウド/オンプレミス版の両方で利用できるようになり、ビジネスニーズに合った柔軟なオプションを提供します。SaaS版は迅速に導入可能で、技術やアップデートの管理からスタッフを解放するフルマネージドオプションを提供する一方、プライベートクラウド/オンプレミス版では、Microsoft Azure、AWS、GCPなどのクラウドプラットフォーム、またはオンプレミスのデータセンターで、必要に応じてアプリケーションとデータを管理できます。
ロックウェル・オートメーションの信頼できるパートナであるITHENAのデジタルソリューション担当ディレクターであるヴィナヤック・ケルカー氏は次のように述べています。「FactoryTalk DataMosaixのグローバルなアクセシビリティは画期的です。あらゆるペルソナや役割のユニークなニーズに対応する機能により、ユーザエクスペリエンスの向上を実現します。私たちは、多様なソースから簡単にデータを抽出することができ、お客様が可視性を得てパフォーマンスを徹底的に分析するためのスケーラブルなアプローチを提供します。」
産業用DataOpsソリューションで達成したい価値を実現するための適切なソリューションとソリューションプロバイダの決定についてさらに詳しくお知りになりたい場合は、弊社にご連絡いただき、プロジェクトについてご相談ください。お客様のパートナとして、デジタルトランスフォーメーションの実現についてより深い知見を提供させていただきます。
産業用DataOpsに関するシリーズの次回のブログでは、プラットフォームを検討する際に尋ねるべき基本的な質問について、より詳細に説明します。
ロックウェル・オートメーションの産業用DataOpsソリューションの詳細は、FactoryTalk DataMosaixをご覧ください。