Loading
ブログ | 拡張現実(AR)
Recent ActivityRecent Activity

エクステンデッドリアリティ: 産業用メタバースを定義していますか?

拡張現実(AR)がどのように作業員の効率、安全、共同作業を向上させるために活用されているかをご覧ください。

Share This:

LinkedInLinkedIn
XX
FacebookFacebook
PrintPrint
EmailEmail
User holding an augmented reality tablet for industrial training

昨日、「ボバ・フェット」を観ていて、今日の製造業界で行なわれている保守作業を連想させる面白いシーンがあることに気がつきました。さこれからドラマを見る皆さんの楽しみを台無しにしたくないので、なるべくぼかして書こうと思います。第5話のゲストキャラクターが自分の宇宙船を修理していました。その時彼は部品を取付ける場所が分からなかったので、アンドロイドにその部品を宇宙船のどこに取付けるのかを尋ねました。アンドロイドが部品をスキャンすると船内にホログラムが表示されて、その部品を取付ける正確な場所が示されました。

70年代の後半には、このような技術は遙か未来のSFの話だと思われていました。拡張現実(AR)/複合現実(MR)はまだ登場しておらず、まだ架空のテクノロジにすぎませんでした。振り返れば、保守作業を示すホログラムのコンセプトの描写は、この時が初めてだったと思います。

Loading

単なる「感動」要因を超えて

7年前、私はメキシコのガラス業界のお客様が製品カタログをARで作成するお手伝いをしていました。このプロジェクトは会社の製品を新しい方法で見せるもので、販促活動でお客様に製品を紹介するために、紙に印刷されたカタログを持ち歩く必要はなくなりました。お客様がカタログを閲覧し、最終的に製品を購入し、販売後に情報をやり取りするプロセスが、ARによって急速に変化することをこの会社の人々は認識しました。

LEGO社は10年以上前からARを活用しており、販売だけでなく、箱から出したブロックセットにプラスアルファの機能を追加することも行なっています。英国にあるいくつかのLEGOストアに含まれるこのデジタルボックスの使用例では、ストアに来店したお客様からいつも感動が生まれています。私自身、ブライトンのLEGOストアで最初にこれを試したときの感動を決して忘れることはないでしょう。AR体験が生み出すこの感動要因への反応は、未来が今ここで現実になっていることに起因することは明らかです。

しかし、ユーザに強い印象を与えるためのARの使用は、このテクノロジが本来意図した唯一の用途ではありません。ARテクノロジは、現在、最新の製造施設で保守や検査に広く使用されています。実際、かつてはSFだったこのテクノロジを、今では多くのお客様が利用しているのを私は見ています。
 

産業従事者のためのAR

ボバ・フェットの宇宙船ではありませんが、今日の航空産業では、多くの保守、修理、および操作(MRO)でエクステンデッドリアリティ(XR)テクノロジ(AR、MR、および仮想現実(VR)を統合したもの)を使用して、可能な限り早期に航空機が再び就航できるようにしています。

製品が複雑であればあるほど、その手順を適用するために必要な認知負荷は大きくなります。このため、XRテクノロジは、前線にいる作業者が、ほとんどすべての認知資源を、組み立て、検査、またはタスクの実行に充てることができるよう支援します。しかしそれだけではありません。その大きな違いは、作業を正しく遂行できる能力(ファースト・タイム・ライト(FTR))と短期間に(速く)作業できることにあります。多くの企業は、ARの最大の利点は以下の点にあると理解しています。

1.      作業者の効率アップ

2.      リアルタイムの共同作業の改善

3.      専門家と初心者の間の知識伝達の改善

(出典: IDC 2021 Commercial AR Survey)

また、ARは、製造環境の安全を考慮する場合にも有効です。AREA社のようなAR企業は、貴重なリソースや知見を生み出し、工場や産業用スペースでARの実装を開始する場合、最新版のベストプラクティス安全プレイブックのように考慮すべき優れたベースラインを提供します。

実際、ARは命を救う可能性を秘めています。産業労働者は日常的に危険な環境にさらされていることが多く、リスクを理解するための適切なテクノロジを持つことは極めて重要です。

Augmented reality tablet hands

例えば、モータ・コントロール・センタ(MCC)は、中心的な場所で一部またはすべての電気モータを集中的に制御するために設計されたアセンブリです。MCCは、共通の電源バスを持つ複数の密閉されたセクションで構成され、各セクションには組み合わせスタータが搭載されています。組み合わせスタータはモータスタータ、ヒューズまたはサーキットブレーカ、および電源断路器で構成されています。ARを使用すると、ユニットに近づく前に安全な距離でアーク閃光の危険を確実に理解させることにより、作業員の安全を向上させることができます。

また、ARはバケットステータスに関するデータをリアルタイムに提供し、3D作業手順ですべての該当する情報や手順にアクセスすることで事故の発生を減らし、FTR (ファースト・タイム・ライト)を向上させます。これは安全資源であるだけでなく、重要な運用機器の可用性にも影響します。

Chevron DownChevron Down

産業用メタバース

今日、VRの社会的なつながりに関して「メタバース」という新しい用語を耳にする機会が増えています。トニー・パリシの定義を使うと、「メタバースとは、3Dコンテンツ、空間的に整理された情報と体験、リアルタイムの同期通信を一貫して提供するために強化・アップグレードされたインターネットである」のことです。

銀河系の果ての遙か彼方では、ボバ・フェットはAR体験を活用して宇宙船を修理できるかもしれません。この銀河系で私が想像する産業用メタバースの最初の使用事例は、知識伝達プラットフォームを備え、離れた場所で働く最前線の作業員を世界各地のエキスパートがその場で支援し能力向上を継続するような、設計のコラボレーションや新世代のリモート支援などではないでしょうか。あなたはどう思いますか?

コンサルタントに相談する

公開 2022年2月21日


Christian Radillo
Christian Radillo
Global Technical Lead - Extended Reality, Information Software, Rockwell Automation
Christian is a leader with 15 years of experience supporting high-profile clients accelerating the migration from the physical to the digital world, transforming and enabling smart connected operation, leading the journey from digital to Enterprise Operations and Business Orchestration.
購読申込

最新ニュースと情報をお受け取りになるには、ロックウェル・オートメーションのメールマガジンの購読申込をお願いいたします。

購読申込
お客様へのご提案
Loading
  1. Chevron LeftChevron Left ロックウェル・オートメーションのホーム Chevron RightChevron Right
  2. Chevron LeftChevron Left 企業情... Chevron RightChevron Right
  3. Chevron LeftChevron Left ニュース Chevron RightChevron Right
  4. Chevron LeftChevron Left ブログ Chevron RightChevron Right
  5. Chevron LeftChevron Left XR: 産業用メタバースを定義していますか? Chevron RightChevron Right
を続行するには、クッキーの設定を更新してください.
この機能には、お客様の利便性を向上させるためにクッキーが必要です。これらのクッキーを許可するように設定を更新してください:
  • ソーシャルメディア・クッキー
  • 機能性クッキー
  • パフォーマンスクッキー
  • マーケティングクッキー
  • 全てのクッキー
いつでも設定を更新することができます。詳しくは{0}をご覧ください プライバシーポリシー
CloseClose