バッチ最新化のメリット
メーカでは、最新式のバッチソフトウェアにより、市場の要求を満たすために必要となる俊敏性の獲得を阻むような多くの問題に対応できます。最新リリースのバッチソフトウェアは、次の3つの方法で役立つ場合があります。
- 稼働時間の向上。更新されたソフトウェアではエリアモデルの更新や変更を行ない、サーバの再起動もバッチの保留もせずに、機器の更新や生産能力の変更などを行なうことができます。生産に影響を与えずに多くのさまざまなレシピを切換える必要があるメーカには、これが非常に重要です。柔軟性を高めて新しい機器を追加し、スループットを改善すると、新製品や製品のバリエーションを追加できるようになります。バイオテクノロジや製薬など、規制が厳しい業界では、システムの変更や細かい更新を行なってもデータ収集が影響されないため、この能力が得に重要です。
- レシピ管理の削減。医薬品、洗濯用洗剤、サンドイッチクッキー、ビールのうちどれを製造しているかに関係なく、レシピを素早く簡単に再利用して製品の多様性を生む能力はますます重要になっています。風味、香り、色、成分などの処方をわずかに変更し、変更しない場合は同じプロセスを利用すると、多様な製品を簡単に導入できます。メーカでは、処方管理システムによってパラメータセットを使用してレシピの総数を減らし、まったく同じプロセスをレシピに使用して成分をわずかに変えることができます。
- 直感的に使用できる最新オペレータインターフェイス。日常生活でモバイル機器が普及しているということは、オペレータはこの洒落たモバイル対応インターフェイスをすぐに快適に使用でき、必要なトレーニングを大幅に減らしても熟練できるということです。オペレータは、読みやすくて設計がクリアなインターフェイスにより、集中して速く作業をして間違いを減らすことができます。また、このインターフェイスはコンテキスト主導です。つまり、適切な情報が適時にユーザに表示され、オペレータには、最も必要なときに情報が明確に表示されます。
エンタープライズ統合の最新技術
生産領域でのバッチソフトウェアのアップグレードによる最新化のメリットをいくつか紹介してきましたが、ここで大きな図を見てみましょう。バッチソフトウェアをアップグレードすると、デジタルトランスフォーメーションで次の一歩を踏み出すこともできます。
最新のバッチソフトウェアに組み込まれている最新の直感的なインターフェイスによって持続可能な技術が導入され、システムのメンテナンスの固定費が削減され、複数のプラットフォームで実行が可能になり、デバイスとフォームファクタ全体で可視化が可能になります。
メーカは、エンタープライズ統合により、バッチ製造プロセスをウェブベースのエンタープライズシステムに接続し、外部からリアルタイムデータを制御できるようになります。製造におけるERPシステムとMESシステムの役割が拡大し、そのシステム間の統合が一般的になってきています。
このような技術のアップグレードには、新しい技術への取り組みによってユーザのワークフローおよび生産効率が改善されるという、従業員関連のメリットがあります。直感的に使用可能な技術により、初心者でも熟練労働者でも、オリエンテーションとトレーニングの時間が短縮されます。最新バッチソフトウェアにより、メンテナンスのためにダウンタイムをスケジュールすることが減り、処方の入力に関連する人的エラーも減り、レシピ管理に費やす時間およびエンジニアが複数のレシピを保守するための時間は短縮されます。
勝つための柔軟性と俊敏性
消費者が多様性を要求するトレンドは高まり続けるため、メーカは厳しい応答時間で新製品とレシピを作成、導入する必要があります。競争力を保つために柔軟性と俊敏性を優先する、つまり機器の追加と撤去を行ない、製品に多様性を加えることができる企業は、地位を確保して最上位に上り詰めるでしょう。
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