機械装置メーカ(OEM)であるニューランズ・システムズ社が、醸造ソリューションの開発を最適化

機械装置メーカ(OEM)が地酒醸造ソリューションの開発を最適化

課題

  • 高度にカスタマイズされた地酒醸造システムを活用して、システム開発を合理化し、市場投入までの時間を短縮すること

ソリューション

結果

  • システムの複雑さと開発時間を低減
  • イーサネット接続を活用して、設置されたソリューションに対するリモートモニタ機能を実現
  • 機器のモニタとアフター・マーケット・サービスの強化を目指し、ロックウェル・オートメーションのパートナであるエンドレス・ハウザー社の装置類の将来的な統合を計画

ロックウェル・オートメーションのPlantPAx分散制御システム(DCS)が、多様性に富む地酒醸造業に標準ソリューションを提供

地酒醸造は、1980年代後半に北米全域で爆発的にその規模を拡大して以来、目覚ましい成長を遂げてきました。地元色が強く独創性のある製品への消費者需要に応え、地酒醸造業界は、さまざまな地酒醸造所やブリューパブ(醸造所を併設したパブ)、地域の醸造所で独特な製品を生産してきました。

地酒醸造ブームとともに密かに成長してきた機器サプライヤのニューランズ・システムズ社は、職人の視点に立った醸造所設計を特長とし、他社とは趣向を異にしています。ニューランズ・システムズ社は、アクセント・ステンレス・スチール社の一部門として1990年に設立され、創業以来550以上の醸造システムを設置してきました。本社はブリティッシュコロンビア州アボッツフォードに置かれています。

ニューランズ・システムズ社は、概念設計や実行可能性の調査から、構成、製造、設置、醸造品質の監査、販売後のサポートにいたるまでの包括的なプロセスソリューションを提供しています。

「当社の顧客層は、小さな新興の地酒醸造所からグローバルに事業を展開する大手醸造業者まで幅広いため、場合によっては大型生産施設での地酒醸造を支援することもあります」と、ニューランズ・システムズ社の最高執行責任者であるクリスティアン・フォン・デル・ハイデ氏は語っています。

また、ニューランズ社にはリピーターの割合が高いという特長もあります。彼らの多くは、成功体験を繰返して流通を拡大することを目指しています。例えば、小規模な醸造業者が自社の生産施設を拡大したり、あるいは自社製品の生産を他地域の契約醸造所に依頼することを計画するような場合がこれにあたります。

フォン・デル・ハイデ氏は次のように述べています。「当社のお客様にとって、品質の一貫性は非常に重要です。お客様は自社ブランドの評判を維持するため、再現性に優れたプロセスソリューションを当社に求めているのです。」

実装に際してニューランズ社は毎回、個々のお客様独自のレシピや成分、加工要件だけでなく、施設の限界や天候・環境条件、エネルギーや水の使用量の制約についても考慮しなければなりません。

お得意様の多様なニーズに応えるため、ニューランズ社は高度にカスタマイズされたソリューションを提供しています。特にカスタム度が高かった過去の例では、ある典型的なソリューションのコンテンツの90%がカスタム仕様だったこともあります。標準のプロセス制御システムを導入することで、よりバランスのよいアプローチでカスタマイズに取り組むことができ、再現性やサプライチェーンの効率、市場投入までの時間も改善できるというのが同社の信条です。

フォン・デル・ハイデ氏は次のように語っています。「お客様が最終的に目指しているのは、何らかの具体的な特性を持ったビールであり、優れたパフォーマンスと生産量です。そして、スケジュールと予算に合ったソリューションが求められています。」

ニューランズ・システムズ社は何年もの間、自社の機器にさまざまなオートメーションコンポーネントを採用してきましたが、この新しいプロセス制御システムのパートナにはロックウェル・オートメーションだけを指名しました。

「ロックウェル・オートメーションとの協働は、ハードウェアやソフトウェアといった面のみでの判断ではなく、お客様にとって全体的により優れたソリューションという観点からの選択でした」と、フォン・デル・ハイデ氏は語ります。「以前利用したサプライヤとは異なり、ロックウェル・オートメーションは部門横断チームを招集して我々のニーズにきめ細かく真摯に対応してくれました。」

ニューランズ社はシステム開発のプロセス全体を通じて、ロックウェル・オートメーションのグローバルOEMテクニカルコンサルタント(GOTC) (同社の本社施設に赴いて業務に従事)と、地域の代理店およびアカウントチームの専門知識を存分に活用しました。

新しいソリューションは、ロックウェル・オートメーションのPlantPAx®分散制御システム(DCS)をベースとし、標準的な制御オブジェクトを使用して構成されています。アプリケーションはAllen-Bradley®のCompactLogix™コントローラを動作基盤としており、Allen-Bradley® PowerFlex® ACドライブを組み込んで可変速制御を可能にしているほか、ローカルモニタおよび監視レベルでの視覚化機能も備えています。

このシステムにはAllen-BradleyのStratix™管理型イーサネットおよびワイヤレス・アクセス・ポイント・ソリューションが含まれており、これらが1つのEtherNet/IP™ネットワーク上で統合され、スマートなプラント運用を実現します。

ロックウェル・オートメーションの地酒醸造アプリケーションが提供する柔軟なモジュール式の制御・視覚化プラットフォームは、ベッセルサイズや複雑さ、計装およびオートメーションのレベルなどがそれぞれ大幅に異なるニューランズ社の幅広いシステム製品ラインに対応します。

「このシステムの魅力は、モジュール式で拡張性に優れている点です」と、フォン・デル・ハイデ氏は語ります。「このソフトウェアソリューションは幅広いニーズに対応可能ですし、大小さまざまなシステムに順応してくれます。」

さらに、ニューランズ・システムズ社はイーサネット接続を活用し、アフター・マーケット・サービスとしてリモートモニタ機能の提供を開始しました。また、同社は、ロックウェル・オートメーションの戦略的提携パートナであるエンドレス・ハウザー社のスマートな装置類をシステムに追加し、モニタ機能を拡張しようと計画しています。

フォン・デル・ハイデ氏は次のように語っています。「エンドレス・ハウザー社のデバイスを採用することで、機器の健全性を測定する手段の選択肢が増えます。その結果得られたデータを活用すれば、資産管理や予防保全に関する有用な情報をお客様に提供しやすくなるでしょう。」

フォン・デル・ハイデ氏はこう続けます。「ビールの醸造とは、芸術と科学の融合です。ロックウェル・オートメーションの協力のおかげで当社のプロセスの複雑さをいくらか低減でき、費用効率と再現性に優れたソリューションをお客様に提供できました。」

ロックウェル・オートメーションは機械メーカのパフォーマンス向上に向け、さまざまなサポートを提供しています。

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