KS PULSEは最新のリリースでもシンプルなまま

KS PULSEは最新のリリースでもシンプルなまま

課題

  • システムのモジュール性を向上し、既存のソリューションを簡単に統合できる標準的な製品に変換

ソリューション

結果

  • EtherNet/IPで通信を強化
  • 新しいドライブ機能により安全構成を簡素化
  • 電源および接続システムへのアプローチを合理化
  • ユーザフレンドリなソフトウェアとインターフェイスで簡単に構成可能

独立型カートテクノロジに基づいた自動車車体組立へのこの画期的なアプローチにより、より迅速で簡単な統合が可能

原則として、産業アプリケーションにおいては「less is more (より少ないことは、より豊かなこと)」です。一般的に、システムコンポーネントが少ないほど、設計が簡単になり、パフォーマンスが向上し、メンテナンスが簡単になります。

クーカ・システムズ・ノースアメリカ合同会社はドイツに本拠を置くクーカ株式会社の関連会社で、2015年にKS PULSEシステムを構築したときの目標は、自動車車体組立に複雑さを減らし、パフォーマンスを向上することでした。KS PULSEは、MagneMotion®QuickStick® HT独立型カートテクノロジに基づいた、塗装する前のボディシェルのアセンブリライン用の搬送システムです。

リニアモータと個別のドライブから構成されたQuickStick HTは内蔵された位置検知を使用してトラック上の個々のキャリアを独立して制御できます。加速、減速、速度、および位置をプログラム可能です。固定速度で移動するのではなく、プロセスステップが完了すると、車体セクションはロボットワークステーションを通って素早く進むことができます。

革命的な成功をもたらす

従来のローラーベッドおよびトロリーシステムと比べて、第一世代のKS PULSEシステムは200から14まで固有の部品数を減らしました。 パフォーマンスの向上も同様に印象的なものでした。

クーカ・システムズ社の先端技術グループのディレクタであるケビン・ローレンス氏は次のように述べています。「QuickStick HTは2倍速く、消費電力が少なく、MTBF (平均故障間隔)が大きく、MTTR (平均修復時間)が低く、摩擦搬送システムよりもはるかに柔軟です。」

KS PULSEシステムは運用と保守を簡略化しましたが、構成と統合は複雑でした。初期製品の設置は、クーカ・システムズ社しか行なえませんでした。

ローレンス氏は次のように説明します。「私たちは、KS PULSE搬送システムを、完全に統合されたターンキーの車体工場またはアセンブリラインの一部として提供しました。最新リリースでは、第三者のシステムインテグレータが搬送システムを簡単に設置できるように、ユーザフレンドリなインターフェイスを取り入れ、変動性と複雑さを減らしました。」

MagneMotion QuickStick HTシステム

EtherNet/IPの接続に対応

新しいリリースでは、ネットワークアーキテクチャと通信プロトコルをはじめとするQuickStick HTの機能の向上によって大幅な機能強化が行なわれました。初期製品はハード配線されており、 RS-422シリアル通信を使用するノードコントローラに基づいていました。更新された製品はイーサネット対応のノードコントローラを備えており、ネットワークのより高いバンド幅を利用できます。

ローレンス氏は次のように述べています。「ハード配線されたRS-422通信には、私達の業界では通常使われていないという制限がありました。最新のKS PULSEシステムはEtherNet/IP上に構築されており、より多くの容量を持ち、システムインテグレータによく知られているプロトコルを使用しています。」

統合安全により部品数を削減

さらに、オリジナルのQuickStick HTがニッチなドライブに依存していたのに対して、この製品には現在Allen-Bradley®のKinetix® 5700サーボドライブのテクノロジが含まれています。

ローレンス氏は次のように述べています。「広く知られている標準的なサーボドライブを使用することで、業界全体のインテグレータにとって当社の製品がより利用しやすくなります。それによって、本当にその学習曲線を下げるのに役立ちます。」

Kinetix 5700サーボは、また、安全トルクオフ機能を含む統合された高度な安全を搭載しています。安全トルクオフ機能を使用すると、システム全体の電源を切らずに、モーションを発生させる可能性がある電力がリニアモータから除去されます。その結果、機器をより安全に停止させることができ、より迅速に再始動することができます。

ローレンス氏は次のように述べています。「以前のソリューションで機能安全を実現するには、安全定格のリレーやコンタクタなど、さまざまなコンポーネントとそれに関連するすべての配線を追加する必要がありました。統合安全のおかげで、私たちはシステム全体の複雑さと潜在的な障害ポイントを減らすことができました。」

ロックウェル・オートメーションが機械メーカのパフォーマンスを向上させる方法についてご覧ください。

電源のより良い方法

た、クーカ・システムズ社は、電源と接続システムに対する最新のアプローチの利点を活用しました。Kinetix 5700ドライブと共に、QuickStick HTの更新にはKinetix対応の電源装置が組み込まれました。

ローレンス氏は次のように説明します。「当社の初期KS PULSE製品では、私たちは世界の電力規格との互換性を実現するために、さまざまなトランスを使用していました。各トランスには、固有のパーツ番号と配線図がありました。」

電源への新しいアプローチによって、クーカ・システムズ社は入力電圧の変動に対応するためにトランスを必要としなくなりました。また、同社は、複数のパート番号と配線図を使用するのではなく、基本的に1つの標準バージョンを使用するようになりました。

ローレンス氏は次のように付け加えています。「そして、現在私たちのパネルに配線されている端子台のおかげでケーブルを変えることはもっと簡単になりました。コネクタが外側にあるので、私たちのお客様はケーブルを取り替えるために箱を開ける必要はまったくなくなりました。」

さらにモジュール化を進める

KS PULSE用の更新されたソフトウェアシステムは、システムの単純化されたハードウェアを反映しています。

「ソフトウェアと新しいユーザインターフェイスはハードウェアに対する合理化されたアプローチを反映しており、簡単に構成できるように設計されています」と、ローレンス氏が語りました。

高度な技術を活用し、機器の要件を緩和することで、クーカ・システムズ社はあらゆるレベルで統合の複雑さを軽減しました。

ローレンス氏は次のように述べています。「私たちはKS PULSE搬送システムをさらにモジュール化し、よりプラグ&プレイにすることを目指しました。この最新リリースはそれを実現し、将来の機能強化の基盤を築くことになります。」

 

Allen-Bradley, Kinetix, MagneMotion, QuickStick, およびRockwell Automationは、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
EtherNet/IPは、ODVA, Inc.の商標です。

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