ソリューションの活用プロファイル:デルコア・システムズ社

機械装置メーカ(OEM)ソリューション:デルコア・システムズ社

食品飲料業界では、細切りチーズや電子レンジ対応食品などの製品に柔軟なパウチ包装を使用する需要が加速し続けており、これに伴って関連包装機器のスピードも高まっています。

今日の包装業者は、最新のパウチ充填機に対応するスピードと小売業者が求める包装構成を提供する汎用性を兼ね備えた箱包装ソリューションの導入という課題に直面しています。

ミネソタ州を本拠とするデルコア・システムズ社は、ケースやカートン、トレイの成形、積載、密閉を自動化する幅広い機器を提供しており、包装業者が業界ニーズを満たすためのサポート提供に焦点を当てています。柔軟なパウチに使用する革新的な高速ケース包装システムであるデルコアHSP-400は、過去2年間にわたる開発・テストを経て最近市販化された同社の最新製品で、食品、乳製品、飲料に最適なシステムとして注目されています。

「当社は、単一ラインで複数の包装フォーマットを実行する機械で知名度を確立してきました」と、デルコア・システムズ社のマーケティングディレクタであるリック・ゲスラー氏は語ります。「HSP-400の発売により、高速パウチ包装にもこういった高い柔軟性がもたらされますね。」

現在、プラントフロアにある旧型ケース包装機器の大半は、パウチを平らまたは直立の状態で投入するよう設計されています。レイフラットとスタンドアップのどちらのパウチ包装にも対応する機械はほんのわずかであるうえ機械的に複雑なため、フォーマット間の切換えは容易ではありません。この問題を解消するのが、リニアサーボ技術と最新の包装設計を採用したHSP-400です。

現在、多くの大型スーパーマーケットは、すぐに店頭に陳列しやすい数量(通常、5個または6個、8個)のパウチを直立した状態でトレイに梱包した棚詰め用のパッケージを採用しています。

「旧型機器では、1ケース当たり今よりずっと多い数量を包装するよう設計されていたんです」と、ゲスラー氏は説明します。「包装する数量が少なければ、充填機器の速度に追従するために1分間当たりもっとたくさんのケースを梱包しなくてはなりません。」

旧型のケースパッカーのほとんどは、1分間当たり20ケースも包装できません。従来の3倍の高速性を実現するデルコアHSP-400なら、1分間当たり60ケース、300パウチの包装が可能です。

HSP-400はこの業界トップのスピードと卓越した適応性を機器のケースフロー側においても達成します。カートンやフランジシールケース、またすぐに店頭陳列できる革新的なDelkor Cabrio Case®(特許出願中)の作成はDelkor Trayfecta®形成装置が行ないます。

製品の送り込みでは、パウチがランダムな間隔幅でシステムに入り、ビジョンシステムを通過します。ビジョンシステムがパウチをスキャンして位置が正確であることを確認し、リニア・サーボ・トラックの磁気推進ポケット(「ムーバ」)をトリガすると、これらのムーバが最初の包装ステーションへとパウチを送ります。指定のパウチ数がこのステーションに到達すると、ガントリロボットが複数のパウチを選んでパターンコンベアに載せ、これらのパウチは2番目のガントリ・ロボット・ステーションへと進み、ここで直接ケースに詰められます。

「多くの機械では製品を選んで配置するという作業にデルタロボットが必要となりますが、当社のシステムでは首振りヘッドのガントリロボットを使用しています」と、ゲスラー氏は語ります。「デルタロボットはリーチが短いので、特に高さのあるケースには不利なんです。その点、ガントリロボットのストロークが長いHSP-400なら、深いケースでもパウチを正確な位置に置くことができます。」

システム終了前に、ケースはコンベアでケース密閉機へと運ばれ、ケースの蓋部分が接着、密閉されます。

この機械の制御システムの基盤となるのが、すべての機械とモーション機能を管理する、Allen-Bradley®のControlLogix®コントローラを搭載したロックウェル・オートメーションのソリューションです。iTRAK®独立ムーバシステムが複数の磁気推進ムーバを照合システムで独立して制御し、Allen-BradleyのKinetix® 6000サーボドライブとMP-Series™サーボモータがガントリの動きを処理します。Allen-BradleyのPowerFlex® 525 ACドライブが搬送コンベアを制御します。Allen-BradleyのPanelView™ Plus 6グラフィックディスプレイは2台あり、機械両側からのモニタが可能です。密接に統合されたこのシステムはEtherNet/IP™ネットワーク上で稼働します。

この機械の魅力はそのスピードと簡潔さであり、これを実現したのがiTRAKシステムです。

「機械的な照合オプションを検討しましたが、それでは当社が求める高速な動きを得ることをできませんでした」と、ゲスラー氏は語ります。「それに機械的な複雑さも、設計やお客様による保守の視点から見た場合マイナスでした。」

ムーバを個別に制御できる機能は、デルコア社と他社の機械の差別化を図るうえでも有用です。

「iTRAKシステムのおかげでランダムな送り込みでもムーバを個別に制御し、パウチを包装ステーションに素早く送ってまとめて管理できるようになりました」と、ゲスラー氏は語り、さらに次のように続けます。「iTRAKムーバのスピードと独立した動きにより、従来の照合方法では不可能だったスピードや正確さを実現できるようになりました。」

レシピ駆動型の使いやすいインターフェイスとツール不要のパーツ変更を特長とするHSP-400システムは、平らや直立のパウチ、また異なるパックパターンやケースに対応するようわずか10分で構成することが可能です。

「当社機器の性能と適応性には非常に満足しています。この機械の開発全体にわたってロックウェル・オートメーションのグローバルOEMテクニカルコンサルタント(GOTC)に提供いただいたサポートにも大変感謝しています」と、ゲスラー氏は語ります。さらに、次のように締めくくりました。「今後とも末永く、ロックウェル・オートメーションとのパートナシップが継続することを期待しています。」

Allen-Bradley、ControlLogix、iTRAK、Kinetix、MP-Series、PanelView、PowerFlexは、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
EtherNet/IPはODVAの商標です。Cabrio CaseおよびTrayfectaは、デルコア・システムズ社の商標です。

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