安全設計の生産性を高めるツール

安全設計の生産性の向上

製造メーカや機械メーカが安全システムを設計する際は、リスクアセスメントの実施や、絶えず変化する安全規格への遵守維持、最適な安全措置の決定など、さまざまな責務を遂行する必要があります。

また、これらすべての責務は、設計の時間とコストを考慮して機械の生産性を維持しながら遂行しなければなりません。

このような経験がおありの方に朗報です。

設計コストを管理しながら、適切な安全技術を使用して高品質の機械を設計するために役立つ、さまざまな設計ツールや、生産性を高める技術が存在し、利用することが可能です。

ここでは、その3つを見てみましょう。

  • Safety Automation Builderは、エンジニアが安全システム設計を効率化し、システムが現行の安全要件を満たすことを検証するために役立つ無料ツールです。

ユーザは最初にプロジェクト名を作成して、説明を追加し、安全設計プロセスのレイアウト図をインポートできます。

続いて、アイコンをクリックしてドラッグして、安全ゾーン、制御パネル、ハザード(危険源)を作成するほかに、オペレータが機械を操作する物理的なガードの場所とアクセスポイントを特定できます。

その後、個別の安全機能を作成して入力装置と出力装置、論理装置を選択した後、最後に設計の検証に向け安全機能のリストをSISTEMAにエクスポートできます。

このツールは、製品の部品番号および説明、納入までに通常かかる時間、数量を含む部品表を生成します。

  • 設計済み安全機能の文書には、他の安全対策を設計するためのビルディングブロックのアプローチが記載されています。これは、エンジニアが安全機能を構成するさまざまな要素をより適切に管理し、特に複数の安全機能を必要とする大型の複雑な機械で仕様や設計、テストのプロセスに要する時間を短縮するのに役立ちます。

各安全機能のドキュメントパッケージには、安全機能の説明や電気回路図、部品表、構成とプログラミングの例、SISTEMA検証の計算、妥当性確認テストの計画が含まれています。

エンジニアはセーフティ・リレー・ベース制御、プログラム可能安全制御、統合安全制御アプリケーションで機械に最適なドキュメントパッケージを柔軟に選択できます。

  • 標準と安全制御を単一のパッケージに組み込んだ統合型セーフティコントローラおよびドライブなど、最新の安全技術を使用することで、プログラミングを簡略化し、安全システムの開発時間を短縮することができます。統合安全は、一部の小型機械では費用効率に劣る場合がありますが、より大型の複雑な機械ではエンジニアリング時間を短縮できます。

統合型セーフティコントローラおよびドライブでは、複数のソフトウェアツールにかわり、単一の共通プログラミング環境をPLC、ドライブ、I/O、モーション、および安全装置の構成に使用できます。

プログラム構成は個別のファイルではなく1か所に保存されます。また、タグ名とデータの自動生成では、複雑性を最小限に抑え、開発時間をさらに短縮するための具体的な説明が作成されます。

機械安全システムを設計する際の生産性向上に関する詳細情報、および設計プロセスで検討すべき重要な問題については、Design WorldのMotion Control Tips (モーションコントロールのヒント)に最近掲載された記事をご覧ください。

George Schuster
投稿日 2016-07-25 投稿者 George Schuster, TÜV-certified Functional Safety Expert (FSExp), Certified Functional Safety Engineer (CFSE), Rockwell Automation
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