コネクテッドエンタープライズに向けた文化の変革

コネクテッドエンタープライズに向けた文化の変革

コネクテッドエンタープライズの構築にあたって最大の障害となるのは技術的な困難ではなく、おそらく状況の変化に対する社内からの抵抗です。

変化に対して慎重になるのは人間の本能です。努力を求められ、慣れない環境に置かれ、結果も未知数なのですから、これはいたし方ありません。だからこそ、コネクテッドエンタープライズの構築に際しては、企業文化に注目することが非常に重要です。生産性やセキュリティの向上、リアルタイムの情報取得など、21世紀の情報技術/運用技術(IT/OT)インフラ基盤がもたらしうるさまざまなメリットを享受するには、経営陣とエンジニア、最前線の作業員が一丸となって取り組む必要があります。

過去10年間にわたる当社の経験から、コネクテッドエンタープライズの構築に伴う変化にうまく対処する方法をご紹介しましょう。

  1. 変化の根底にあるビジョンやその目的を見極めます。「なぜ行なうのか」を常に問いかけてください。
  2. 変化をどのように進展させていくかについての計画を周知させます。この先どうなるのかが不明なまま前進するのは誰でも不安ですので、コネクテッドエンタープライズの実行モデルの詳細を利害関係者全員に説明する必要があります。
  3. 人材に必要なツールを供給します。また、新しい作業環境における各人の役割やスキルに応じてカスタマイズしたトレーニングを提供します。
  4. 潜在的な反対勢力に対処します。尻込みする人々をあくまで冷静に導き説得しながら、その一方で、彼らの躊躇が変化を妨げた場合に取るべき措置を事前に用意しておきます。
  5. 進捗状況を追跡し、成果を周知させます。メンバーは皆、チームの一員として成功の喜びを分かち合いたいものです。

ロックウェル・オートメーションでのコネクテッドエンタープライズの構築においては、変化を受容するのにしばしの時間を要した者への対応も必要ではあったものの、以下のステップが有効でした。

  • ステージ1 — 評価:これは、抜本的な改革が現実のものとなり、従業員が相応の衝撃を受ける段階でもあります。なぜ評価が行なわれているのか。会社の狙いは何か。なぜの機械やが担当するプロセスについて質問してくるのか。これらの疑問に対し、具体的な答えを用意しておきましょう。
  • ステージ2 — セキュアなネットワークと制御システム、およびそのアップグレード:経営陣の姿勢はさまざまで、変化を先延ばしにしたがる者もいれば、逆に一番乗りで新しい環境に移行したがる者もいます。ここで最大の問いに備えなければなりません。すなわち、運用とIT、どちらの部門のスタッフが変化を主導し、新しいネットワークを管理するのか、という疑問です。
  • ステージ3 — 運転データ資本の定義と体系化:もっと豊富なデータが欲しいと願っていた従業員が、新たに提供された手元の情報の量に圧倒され始めます。データに対する彼らの不安を和らげ、フィルタをかけて必要不可欠な情報のみを抽出できるよう、適切なプロセスを確立しましょう。
  • ステージ4 — 分析:この段階まで来れば、IT/OTネットワークが提供する洞察により、問題と機会の両方をリアルタイムで表面化させられるようになっています。そこで次に行なうべきは、特定された問題に素早く対応するためのプロセスを設けること。さもなければ、従業員は問題の存在自体を認識できなかったとき以上に不満を募らせるでしょう。また、適切な情報が適切な人材(扱う権限を付与された人物)に提供されるよう徹底する必要があります。全員が常に大局を見失わないよう配慮し、不穏な動きを最小限に抑えてください。
  • ステージ5 — 最適化とコラボレーション:顧客企業やサプライヤの最前線にいる従業員は、御社に直接所属してはいないため、コラボレーションに向けた努力に抵抗することが少なくありません。この段階では、企業間、経営陣同士のコラボレーションにより、第一線からの抵抗を阻止する必要があります。サプライチェーンにおけるコラボレーションがボトムアップで促進されることはありませんので、しっかりと主導権を握ってください。

人は変化を恐れますが、状況の改善を嫌う者はいません。目標とする状態を定め、それがどの程度のメリットをもたらすかを明確に示したうえで、コネクテッドエンタープライズを目指した企業文化の変革にいざ取りかかりましょう。

Beth Parkinson
投稿日 2015-04-20 投稿者 Beth Parkinson, Market Development Director, Connected Enterprise, Rockwell Automation
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