CIP Safetyシステム内の安全入力モジュール

安全入力には以下が適用されます。
  • 非常停止押しボタン、ゲートスイッチ、セーフティ・ライト・カーテンなどの安全デバイスを接続できます。
  • 入力がテスト出力と組合わせて配線されている場合は、外部配線短絡チェックが可能です。 この機能を使用するときには、モジュールはテスト出力と組合わせて配線されていることが必要です。
  • 個別に調節可能なオンディレイとオフディレイは、チャネルごとに使用できます。
  • 入力を安全パルステストとして構成する場合は、テストソースを選択する必要があります。
  • 診断。「ポイント診断」を参照してください。
  • 安全入力ポイントは以下のように構成します。
    • Not Used (未使用)
    • Safety Pulse Test (安全パルステスト)
    • Safety (安全)
テスト出力には以下が適用されます。
  • テスト出力は以下のように構成できます。
    • Not Used (未使用)
    • Standard Output (標準出力)
    • Pulse Test (パルステスト)
    • Power Supply (電源)
    • Muting Lamp (ミューティングランプ)
  • 安全入力の短絡検出のために個別のテスト出力が用意されています。
  • セーフティセンサなどのデバイスにDC24Vの電力を供給できます。

安全入力とテスト出力の使用

テスト出力は、短絡またはクロスチャネルフォルトを検出するために安全入力と組み合わせて使用できます。
テスト出力をパルス・テスト・ソースとして構成し、それを特定の安全入力と関連付けます。 関連付けられた安全入力では、Point Mode = Safety Pulse Test (安全パルステスト)を使用する必要があります。
1つのテスト出力を最大4つの安全入力に割付けることができます。
1サイクルでのテストパルス
安全入力モジュールでは、パルス幅(X)は700µsec未満で、パルス周期(Y)は524msec未満です。
外部接点が閉じている場合、フィールド配線と入力回路を診断するために、テスト出力端子からテストパルスが出力されます。 この機能を使用して、入力と電源(正側)間の短絡および入力信号線間の短絡を検出できます。 ただし、2つの入力チャネルが同じテスト出力に対応している場合は、これらの入力チャネル間の短絡を検出できません。 例えば、テスト出力0を安全入力0および7に関連付けます。 これら2つのチャネルが短絡しても、検出できません。
入力信号線間の短絡

シングル・チャネル・モード

入力チャネルでエラーが検出されると、安全入力データおよび安全入力ステータスがオフ状態に変わります。
通常動作とフォルト検出(正確な縮尺ではない)

安全入力のフォルトリセット

I/Oチャネルは、モジュールレベルでユーザ構成可能な「Latch Fault until Reset via Output Tag (出力タグによってリセットされるまでフォルトを保持)」モードをサポートしており、安全入力の短絡フォルトから回復します。
ヒント:
その他の種類の安全入力フォルトは回復不能です。 モジュールの電源を切断後再投入する必要があります。
Latch Fault until Reset via Output Tag (出力タグによってリセットされるまでフォルトを保持)モードが有効
Latch Faultモードが有効になっている場合、I/Oチャネルはフォルトの解消が確認されるまで、安全入力のフォルト表示を保持します。 フォルトが解消されると、その消費アセンブリのチャネルでResetFaultが0から1への変化を確認したことが検出されたときにのみ、フォルトステータスがクリアされます。
Latch Fault until Reset via Output Tag (出力タグによってリセットされるまでフォルトを保持)モードが無効
Latch Faultモードが無効(デフォルト)になっている場合、I/Oチャネルはフォルトの解消が確認されるまで、安全入力のフォルト表示を1秒間保持します。 フォルトが解消した場合、ねじ端子での安全入力が低いことを検出した場合のみチャネルがフォルトステータスをクリアします。 検出されない場合、チャネルはフォルトが解消されたかどうかを確認し続けます。

安全入力の遅延時間

入力ポイントがオンからオフ、およびオフからオンに移行する時間を延長することができます。 時間の延長とは、モジュールからコントローラへの信号を遅延させることです。
遅延時間がRPIに追加されます。 例えば、RPIが10msecに設定され、入力遅延時間として2msecを使用すると、モジュールからコントローラへの信号は12msecになります。
入力信号にチャタリングや低周波数ノイズカップリングが存在する場合は、ある状態から他の状態に移行するために必要な時間を延長すると、信号内のノイズイミュニティが向上します。
オフからオンへの遅延時間
説明
移行の遅延時間
入力接点の立上りエッジ後のオフからオンへの遅延時間中に、入力信号は論理値0として扱われます。
オフからオンへの遅延時間経過後も入力接点がオンのままの場合にのみ、入力がオンになります。 この設定は、接点バウンスにより入力データが高速で変化するのを防ぎます。
  • 0msec
  • 2msec
  • 5msec
  • 10msec
  • 20msec
  • 50msec
オンからオフへの遅延時間
説明
移行の遅延時間
入力接点の立下りエッジ後のオンからオフに切換わる間、入力信号は論理値1として扱われます。
オンからオフへの遅延時間経過後も入力接点がオフのままの場合にのみ、入力がオフになります。 この設定は、接点バウンスにより入力データが高速で変化するのを防ぎます。
  • 0msec
  • 2msec
  • 5msec
  • 10msec
  • 20msec
  • 50msec
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