ステータスインジケータを使用したトラブルシューティング

PointMax I/Oモジュールでは、以下のステータスインジケータが使用されます。
  • SA電源インジケータ – このインジケータは、すべてのPointMax I/Oモジュールで同様に動作します。
  • モジュール・ステータス・インジケータ - このインジケータはすべてのPointMax I/Oモジュールで同様に動作します。
  • チャネル・ステータス・インジケータ - このインジケータの動作は、使用しているモジュールタイプによって異なります。

SA電源ステータスインジケータ

SA電源ステータスインジケータの解釈
インジケータの状態
説明
処置
消灯
モジュールが給電されていない。
以下の操作を行なってください。
  1. システムが給電されていることを確認する。
  2. モジュールが正しく取付けられていることを確認する。
緑色に点灯
モジュールへのSA電力が存在する。
なし
赤色に点灯
モジュールへのSA電源が存在しないか、SA電源電圧が有効な範囲内にない。
以下の操作を行なってください。
  1. SA電源の配線がアダプタ、拡張電源モジュール、または5034-MBSA取付けベースに適切に接続されていることを確認する。
  2. 以下をチェックしてください。
    • SA電圧が正しい範囲内にあることを確認する。
    • 外部電源を使用している場合は、電源がオンになっていることを確認する。
    • 取付けベースと取付けベースの接続が適切に固定されていることを確認する。
      アダプタのModulePropertiesのChassisInformationビューに移動し、すべてのスロットに取付けられている取付けベースのフィールド電源ステータスを確認してください。

モジュール・ステータス・インジケータ

モジュール・ステータス・インジケータの解釈
インジケータの状態
説明
処置
消灯
モジュールが給電されていない。
以下の操作を行なってください。
  1. システムが給電されていることを確認する。
  2. モジュールが正しく取付けられていることを確認する。
緑色に点灯
モジュールが動作可能であり、すべてのI/Oコネクションがアクティブになっている。
なし
緑色に点滅
モジュールにI/Oコネクションがない。
Studio5000LogixDesignerアプリケーションをトラブルシューティングして、モジュールからコントローラへのコネクションの阻害原因を特定し、問題を解消する。
赤色に点滅
以下のいずれかの状態が存在する。
  • モジュールのファームウェアの更新の実行中である。
  • モジュールのファームウェアの更新を試みたが失敗した。
  • デバイスで修復できないフォルトが発生した。
  • モジュールへのコネクションがタイムアウトした。
以下のいずれかを行なってください。
  • ファームウェア更新処理を完了させる。
  • 失敗した後にファームウェアの更新を再試行する。
  • Studio5000LogixDesignerアプリケーションを使用して、モジュールで回復可能なフォルトが発生していないかどうかを確認する。 フォルトはDeviceInformationビューに表示されます。
    回復可能なフォルトをクリアするには、以下のいずれかを行なってください。
    • モジュール電源を切断後再投入する。
    • Studio5000LogixDesignerプロジェクト内で、ModulePropertiesダイアログのDeviceInformationビューからResetdeviceを選択する。
    電源の切断後再投入やモジュールのリセットを行なってもフォルトが解消しない場合は、ロックウェル・オートメーションのテクニカルサポートにご連絡ください。
  • Studio5000LogixDesignerアプリケーションを使用して、コネクションがタイムアウトしたかどうかを確認する。 ModulePropertiesのConnectionビューに、コネクション要求がタイムアウトしたかどうかが 表示される。
    コネクションがタイムアウトしている場合は、その原因を特定して解消する。 例えば、ケーブル障害によってコネクションがタイムアウトすることがある。
赤色に点灯
モジュールに回復不能なフォルトが発生した。
以下の操作を行なってください。
  1. モジュールの電源を切断してから再投入する。
  2. ステータスインジケータが赤色に点灯した状態が続く場合は、モジュールを交換してください。

チャネル・ステータス・インジケータ

出力チャネル・ステータス・インジケータの解釈
インジケータの状態
説明
処置
消灯
以下のいずれかの状態が存在する。
  • モジュールが給電されていない。
  • モジュールは給電されているが、コントローラからモジュールへのコネクションが確立されていない。
  • モジュールの電源が投入済みですが、入力チャネルが無効になっている。
以下のいずれかを行なってください。
  • モジュールは給電されていなければならないが、給電されていない場合は、以下を行なってください。
    • システムが給電されていることを確認する。
    • モジュールが正しく取付けられていることを確認する。
  • モジュールの電源が投入済みだが、チャネルが期待通りに動作していない場合は、Studio 5000 Logix Designerアプリケーションを使用して、チャネルが無効になっておらず、モジュールがコントローラに接続されていることを確認する。
    Module PropertiesのConnectionビューには、コネクションが動作しているか、フォルトが発生しているかが表示される。 コネクションにフォルトが発生している場合は、Connectionビューにエラー情報が表示される。
  • チャネルが無効になっている場合は、操作は不要。
黄色に点灯
出力チャネルが正常に動作している。
なし
赤色に点滅
以下のいずれかの状態が存在する。
  • モジュールへのSA電源が存在しないか、SA電源電圧が有効な範囲内にない。
  • 配線が出力から切断されている。 つまり、負荷なし状態が存在する。
  • モジュールがチャネルの許容最大電流レベルを超えた電流をチャネルから引き出している。 つまり、短絡状態が存在する。
以下のいずれかを行なってください。
  • SA電源フォルトが発生した場合は、上記のSA電源インジケータの表でインジケータが赤色に点灯している場合の処置を参照してください。
  • 出力チャネル側の配線を確認する。 必要に応じて、配線を再接続する。
  • アプリケーションをトラブルシューティングして、許容可能な電流レベルがチャネルから引き出されていることを確認する。
黄色と赤色に点滅する
キャリブレーションが実行中です。
キャリブレーションプロセスを正常に完了する。
赤色に点灯
モジュールの内部で問題が発生した。 ステータスインジケータが赤色に点灯する原因となる問題の例は以下の通りです。
  • チャネルでキャリブレーションフォルトが発生した。
  • モジュールで修復できないフォルトが発生した。
以下のいずれかを行なってください。
  • キャリブレーションプロセス後にインジケータが赤色に点灯した場合は、キャリブレーションを正常に実行するか、電源を切断後再投入してフォルトから回復できる。
  • キャリブレーションがフォルトの原因ではない場合は、電源を切断後再投入してフォルトから回復する。 それでもフォルトが解消しない場合は、モジュールを交換する。
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