お客様へのご提案
私はバッチ管理分野に20年以上携わる中で、柔軟性に欠ける既製のバッチ制御を自分たちのバッチプロセスに無理やり適用しようと試みる多くの会社を目にしてきました。これでは、バッチの特長を十分に生かすことはできません。
柔軟性に乏しい技術を使用してバッチを作成することは、ロッカールームに残っている昨シーズンのユニフォームのサイズを考慮して野球チームを作るようなものです。これでは制約が多すぎて、まったく道理にかなっていません。
香りや色のニュアンスがブランドの決め手のはずのウイスキーメーカが、お客様の需要を満たすだけのために、専用の装置に据え付けられた専用の制御で必要な製造スピードの達成だけを実現しようとしています。
クッキーメーカは、従来型のバッチサーバの応答時間に適応させるため、多彩なレシピの使用を制限されています。
多くのメーカ、そして消費者までもが、本来実現できる味を技術的な要件で制限されていることに嫌気がさしています。
これが、何十年来、そして今現在に至るまでバッチ製造が直面している課題です。
最新のバッチ管理は、バッチを最優先に考慮します。技術開発を一から始めて、それをすべてのソリューションに活用しようと試みるのではなく、バッチのニーズを理解し、適切な技術を適用することが、バッチに関する最新のアプローチです。
例えば、固定化されたバッチ制御システムによって縛られた工場では、刻々と変化する装置の状態に対応できないばかりか、パイロット生産から大量生産にまで工程を拡大するにあたり、ワークフローの共通化のメリットをいかすこともできません。
一方、拡張性に富んだ分散型ソリューションでは分散型ISA-88モデルを使用し、バッチ管理システムをローカルなスキッドやコントローラと統合できます。
この統合により、オペレータの効率性とスループットの向上を重視した、より応答性に優れた信頼性の高いシステムを実現できます。このバッチ処理システムは、単一ユニットによる生産から企業規模での展開にいたるまで、簡単に拡大することが可能です。
私は、地ビールの醸造所がもっとも選り好みの激しいバッチユーザであることを知りました。多くの場合、地ビールの醸造所は技術を統合するために風味や品質、レシピの管理で妥協することを拒みます。最新のバッチ管理は、私たちに妥協を求めることなく、パッチを最優先に考慮します。
最新のバッチ管理には、以下が組み込まれています。
- 拡張性に富んだバッチ処理システム
- 企業の基幹システムで直感的な操作が可能
- より高速、かつより信頼性の高い制御
- 企業の基幹システムのためのセキュアな情報
これにより、バッチ処理作業者は、柔軟性の乏しいシステムや、専用の制御、情報抽出、変化に対応できる適切な労働力の確保といった幾つかのハードルを克服できます。この最新のアプローチは、技術的な機能に関する問題を解決するだけでなく、生産システムのセキュリティ、整合性、および信頼性の維持も同時に行ないます。
実際に、現在の急速に発展する技術や最新のバッチ管理のアプローチを採用する組織は、競争上の新たな優位性を実現しています。
最新のバッチについては、『A Modern Batch Solution: Rethink What You Should Expect from Your System』という白書をご覧ください。また、当社のバッチ製品をご覧ください。
公開 2017/01/23