デジタルトランスフォーメーションの道のりを簡素化
ノーボード社は、事業の現状を直視し、より包括的な視点を得るためにロックウェル・オートメーションとパートナシップを結んでいます。これは、ロックウェル・オートメーションがモノづくりに対して深い専門知識と幅広い思考能力を有し、さまざまな可能性を具現化できるパートナであるためです。
ノーボード社にとって、ロックウェル・オートメーションのサービスとソリューションの機能はデジタルトランスフォーメーションの推進に無くてはならない存在です。継続的改善を実現するには、コンサルティングから分析の実装、インフラの準備状況評価からサポートサービスまで、変革の各フェーズを通じたロックウェル・オートメーションの積極的なコラボレーションとサポートが必要です。
ロックウェル・オートメーションのパートナエコシステムを通じて、その深い特定分野の専門知識や最先端の技術力を手に入れることができ、その結果、FactoryTalk InnovationSuite™, Powered by PTCや、ITシステムとOTシステムのインテグレーションを加速するさまざまなイノベーションなどが活用可能になります。
パイロットから始まるプロセス
ノーボード社のデジタルトランスフォーメーションは、設備効率(OEE)の大幅な改善と品質関連の問題の低減、および個々の製品のコストとレシピ構造の詳細なイメージ化を目標としたパイロット工場から始まりました。
ノーボード社の制御自動化およびテクノロジ担当ディレクタ、テジャ・シューベルト氏は、次のように述べています。「工場の実際の運用方法について、理解を深め、洞察を深め、より詳細なデータを取得する必要がありました。そして、この情報をより速く、できればリアルタイムで処理し、特定のシステムから別のシステムにデータを転送したり、データを処理したりするなど、工場の作業員が行なっている作業の多くを排除する必要がありました。」
チームはロックウェル・オートメーションと提携してデジタルソリューションのセットを構築し、従業員からフィードバックを収集して、それらのデジタルソリューションが、価値を提供し、より優れた洞察をより迅速に得るのに役立つ、関連性と信頼性の高い情報を確実に提供するようにしました。
その主要な要素には、サイロ化されていたデータを連携させるデジタルスレッドや、包括的な洞察を提供するオペレーション全体にわたる分析、投資および分析機能の最大限の活用に必要なものを示すライフサイクルサービスなどがあります。
パイロット工場では、以下のような取り組みを通じて、デジタルトランスフォーメーションがイノベーションを加速し、従業員の生産性を最大化し、運用を最適化して価値を生み出しています。
- 製造実行システム(MES):エラー防止とデータ整合性に重点を置いた統合生産の実現を目指す
- OEEの可視化:ダウンタイムに焦点を当てた、高度な機械学習の根本原因分析(RCA)をOEE向上に活用
- モデル予測制御(MPC)ソリューションの導入:スピードと変化に焦点を合わせ、スループットの向上と乾燥プロセスでの水分制御最適化を目指す
- 個々のニーズに応じたダッシュボード:複数のシステムからの複数のデータソースを組み合わせて、状況に合った、関連性の高い情報を1つの画面でわかりやすく表示
パイロットが成功すれば、シューベルト氏と彼のチームは自信を持ってデジタルトランスフォーメーションを同社の他のOSB工場に拡張することができます。
「このデジタルトランスフォーメーションは、人に焦点を当てた取り組みの優れた例です。従業員のニーズを満たし、弾力性と適応性を構築し、成長の機会を創出してくれました」と、シューベルト氏は語っています。